帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ペンドラゴン浮上せず!」

「ペンドラゴン浮上せず!」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』第9話
2008年1月26日放送(第9話)
脚本 赤星政尚
監督 村石實宏

 

宇宙怪獣エレキング
身長 20cm~53m
体重 500g~1万5千t
水中の戦いが苦手なゴモラに代わってゾアムルチと戦って勝利する。
その後、スペースペンドラゴンのジェネレーターに電力を与える為、リムエレキングの姿になって登場した。
アタック:1200 ディフェンス:800 スピード:800 必殺技:放電光線

 

土塊怪獣アングロス
身長 43m
体重 3万t
土から作られた強力なパワーを持つ怪獣。ドリルのような角を突き出して突進攻撃をする。
グロマイトと戦っているところをキングジョーブラックの急襲を受けて倒されてしまった。
アタック:1000 ディフェンス:800 スピード:800 必殺技:紅石カモフラージュ

 

宇宙礫岩怪獣グロマイト
身長 55m
体重 5万t
岩等を食べる事でとても硬くて厚い鎧を作り出す。この為、敵の攻撃が本体まで届かない。
アングロスと戦っているところをキングジョーブラックの急襲を受けて倒されてしまった。
アタック:900 ディフェンス:1200 スピード:500 必殺技:鉱石の装甲

 

宇宙有翼怪獣アリゲラ
身長 55m
体重 1万1千t
空中を凄いスピードで飛ぶ事が出来る怪獣。両肩の「パルス孔」から強力な電磁気光線を出す。
目が無いので超音波の反響で周囲を認識している。
海底に沈んだスペースペンドラゴンの周囲に群れで現れるが攪乱用のノイズを放射された事でその場から離れた。
アタック:500 ディフェンス:600 スピード:1100 必殺技:水陸高速移動

 

巨大魚怪獣ゾアムルチ
身長 48m
体重 1万t
メイツ星人がムルチを捕まえて改造したと言われている怪獣。怪力と熱線が武器。
海底に沈んだスペースペンドラゴンを襲うがエレキングの放電攻撃で倒された。
アタック:800 ディフェンス:800 スピード:700 必殺技:怒りの同調

 

宇宙ロボットキングジョーブラック
身長 55m
体重 5万t
四機の円盤に分離した状態で出現。
アングロスとグロマイトを倒し、スペースペンドラゴンも海中に沈めてしまう。

 

物語
ヴィンセント島に向かう途中のスペースペンドラゴンは四機の円盤に分離しているキングジョーブラックの攻撃を受けて海底に沈んでしまう。
果たして、「魔法使い」のクマノはこの窮地を脱する事が出来るのか?

 

感想
今回のタイトルの元ネタは『ダイナ』の「移動要塞浮上せず!」。監督も同じ村石監督。

 

クマノが活躍する話。
ボスの影響で諦めが悪くなり、ボスですら諦めかけるような故障でも魔法をかけるように直した事があるクマノ。
本編でも「魔法使い」と称されるクマノはスペースペンドラゴンの守護者として数々の危機を乗り越える事になる。

 

クマノとの差別化を図る為か、オキは生物学者で生物関係は詳しいがロボット関係には詳しくない事が明かされた。
エンジニアであるクマノは怪獣は詳しくないがロボット等と言ったメカニック関係には詳しくて後にキングジョーとペダン星人の情報を思い出している。
ウルトラ怪獣と言えば生物であろうがロボットであろうが関係無しに一括りに纏められるものだが今回の話では生物とロボットの間に線が引かれた。

 

ケイト再び。今回から服装が凄い事になる。(色々な意味で)

 

アングロスとグロマイトと言う『メビウス』でも地味目な怪獣が戦うと言うある意味で予想外な展開。
どちらも四足歩行の怪獣だからか重量感溢れる戦いが見られる。

 

海中を泳ぐアリゲラの群れに驚き。
しかし、これは「怪獣は生物である」と言う事を強調する事が出来たと思う。

 

ゾアムルチの出現にも驚き。よりにもよってゾアの方!?
個人的にゾアムルチは『メビウス』の「怪獣使いの遺産」に登場したビオが使う一体限りと言うイメージがあったので。まぁ、それを言ったらガンQはどうなるんだ?と言う話になるが……。
『大怪獣バトル』はブルトンが過去の地球や宇宙から怪獣を呼び寄せたと言う設定だが、一体限りだと思われる怪獣の再登場はどのような理屈になっているのだろうか?

 

「レイは魔法使いではなくて怪獣使い」と言う台詞があるが、ゾアムルチ登場からのネタなのかもしれない。

 

今回はゴモラが出てこない珍しい回。他にもリムエレキングでレイが戦い以外で怪獣を召還する等、色々と例外が生まれた回でもあった。
地上戦が得意なゴモラ、空を飛べるリトラ、水中戦が得意なエレキングとレイの所有する三体の怪獣の特性がキッチリと分けられているのが良い。