帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「暴走の果てに」

「暴走の果てに」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第5話
2009年1月17日放送(第5話)
脚本 赤星政尚
監督 アベユーイチ
特技監督 菊地雄一

 

一角超獣バキシム
身長 65m
体重 7万8千t
異次元空間を移動し、空を突き破って現れる超獣。両腕から超高温の火炎を放つ。
メトロン星人に操られて戦うが、レイオニックバーストに変化したゴモラの超振動波で倒された。
アタック:1100 ディフェンス:900 スピード:800 必殺技:火炎放射

 

幻覚宇宙人メトロン星人(RB)
身長 2m~50m
体重 120kg~1万8千t
ドラゴリーにバキシムと超獣を使うレイオニクス。
屈辱を晴らすべくレイに再戦を挑むが真のレイオニクスバトルに敗れてバキシムと共に消滅した。

 

物語
惑星ハマーにて合流したZAPクルー。
レイに恨みを抱くメトロン星人とレイオニクスに憎しみを抱くダイルが仕掛けてくる中、ZAPクルーはレイの心を取り戻そうとする。

 

感想
ZAPクルーと再会したレイだったが自分の中のレイオニクスの血がいつ暴走するのかと不安に駆られて仲間達と距離を取ろうとする。
レイ「俺に触れるな! 俺は、二度とお前を傷付けたくはない!」。
しかし、ボスは傷を見せて「これが傷に見えるか? 知らないのか? 宇宙の男にはな、傷こそ勲章だって事を!」と答える。
そしてハルナ達もレイを引き留めようと声をかける。
ハルナ「ペンドラゴンは私達の家みたいなもの。この星であなたが戻る場所はここしかない。違う?」、
クマノ「今のお前はペンドラゴンのクルー。俺達はもう家族も同然だろう?」、
オキ「一緒に地球に帰ろう。怪獣使いの君に地球の怪獣達の事を教えてあげたいしね!」。
皆の言葉と心にレイは嬉しさを隠せなかった。

 

空間転移でスペースペンドラゴンの船内に現れたメトロン星人。懐かしい効果音が聴ける。
レイに挑戦し、律義に外で待っていたメトロン星人だったが、スペースペンドラゴンが離脱するのを見てバキシムを差し向ける。
メトロン星人自身も空間転移が使え、バキシムも空間移動能力があるので、ちゃぶ台の出し入れについては疑問は無いが、毎度毎度、あのちゃぶ台を用意しているかと思うと可愛くて和む。
逃げるスペースペンドラゴンだったが、バキシムは異次元を使って追いかけ続ける。空を割って現れるのは『A』から続くバキシムの基本設定であるが、その殆どが異次元からの侵略を表現するのに留まっていたのに対し、今回は逃げても逃げても空を割って追いかけ続けると戦闘に活用されていた。

 

レイオニクス反応を探知したダイルもスペースペンドラゴンを抜け出してレイに襲いかかる。憎しみの激しさからかバーストモードに変化したレイと変わらない暴走状態であったが、バーストモードに変化したレイには勝てず命からがら逃げる事となる。
ウルトラシリーズで敵味方含めて主人公が一番危険な存在と言うのは珍しい。どちらかと言うと仮面ライダーで見られる展開。

 

バーストモードに変化したレイはメトロン星人の再戦を退けダイルの襲撃を撥ね返すが、闘争本能を抑えきれなくなって遂にハルナにも殴りかかる。
ハルナの「私達はあなたを信じている」と言う言葉に涙を流すレイ。
アイスラッガーから何かを感じ取ったボスは「南無三」とレイに向けて投げつけ、アイスラッガーを受けたレイは再びバーストモードから人間の姿へと戻った。
倒れ込むレイを支えてボスは「前にも言っただろう。レイ、お前の事は俺が必ず守ってやると」と告げ、レイは素直に「ありがとう」とお礼を述べるのだった。
レイは胸にアイスラッガーの傷痕を残す事になったが、心配するボスに向かって笑って答える。「これが傷に見えるのか? 知らないのか? 宇宙の男には傷こそ勲章だって、な」。
レイを正気に戻したアイスラッガーの傷痕は「聖痕」にも見える。