帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「新たな戦いの地平で」

「新たな戦いの地平で」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第10話
2009年2月21日放送(第10話)
脚本 長谷川圭一
監督 村石宏實

 

カプセル怪獣ミクラス
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万t
最初はケルビムの攻撃に怯えていたがレイの激励を受けて逆転勝利を収める。
アタック:900/0 ディフェンス:700 スピード:800 必殺技:ブル突進

 

地底怪獣テレスドン
身長 60m
体重 12万t
その硬い皮膚はナパーム弾をものともしない。
ゼットン星人に操られて再生ドラコと戦う。
アタック:900 ディフェンス:1000 スピード:800 必殺技:地底からの侵略者

 

変身怪人ゼットン星人(RB)
身長 2m
体重 60kg
フック星人とレイオニクスバトルをしている最中にダイルの急襲を受けて倒されてしまった。

 

彗星怪獣ドラコ(再生)
身長 45m
体重 2万t
姿は変わっても乱暴な性格と怪力は健在。
フック星人に操られてテレスドンと戦う。
アタック:1000 ディフェンス:700 スピード:800 必殺技:怪力戦法

 

集団宇宙人フック星人(RB)
身長 180cm~40m
体重 65kg~1万t
かつてレイに敗れたが再生ドラコを使ってレイオニクスバトルを続けていた。
ダイルを騙し討ちしようとするが逆に殺されてしまう。

 

宇宙凶険怪獣ケルビム
身長 44m
体重 4万4千t
大きな角と長い尻尾で戦う。口から吐く火球攻撃で遠くにいる相手を蹴散らす。
能力的には優勢だったがレイの激励を受けたミクラスに敗れてしまった。
アタック:1000 ディフェンス:900 スピード:900 必殺技:怪獣共鳴コントロール

 

分身宇宙人ガッツ星人(RB)
身長 2m~40m
体重 200kg~1万t
ケルビムを使ってレイにリベンジを果たそうとするが、再び敗れてしまった。

 

どくろ怪獣レッドキング
身長 45m
体重 2万t
戦う事が大好きな暴れん坊怪獣。怪力を生かし大きな岩を投げつける荒業を持つ。
ペダン星のランク付けによるとレベル3でキングジョーブラックよりもデータ上の値は低いが、使用者のグランデによって能力が底上げされていてキングジョーブラックに勝利した。
アタック:1500 ディフェンス:800 スピード:700 必殺技:爆発岩石弾

 

宇宙ロボットキングジョーブラック
身長 55m
体重 5万t
ペダン星人が送り込んだロボット兵器。攻守共に能力が高く、頭からは強力な破壊光線を放つ。
過去の戦闘データを基に常に改造が繰り返されている。惑星ボリスでの進化したEXゴモラのデータも全て記録されていてペダン星に送信されて数倍にパワーアップされている。
しかし、レイオニックバーストになったゴモラの超振動波の前に敗北。別の個体もグランデが操るレッドキングに倒された。
アタック:1200 ディフェンス:1400 スピード:400 必殺技:ペダニウムエアレイド

 

策略宇宙人ペダン星人
身長 2m
体重 50kg
レイオニクスによるペダン星壊滅の歴史を修正すべく、未来から惑星ハマーにやって来てレイオニクス抹殺を繰り広げる。
ハーラン司令の下、レイオニクスハンターがキングジョーブラックを駆使して各地でレイオニクスバトルに介入している。

 

物語
レイオニクス抹殺を続けるペダン星人だが、レイオニクスハンターであるダイルはその使命に疑問を抱き始めていた。
宇宙の平和の為にレイブラッド星人を倒すと宣言するレイにダイルはキングジョーブラックを差し向ける。

 

感想
冒頭のテレスドンと再生ドラコの戦いは『初代マン』の「小さな英雄」の再現。何とマニアックな。

 

ペダン星にその名を知られたレイオニクスハンター・ダイル再登場。負傷から復帰してわずか2日でレイオニクスを5人も殺している。しかし、ダイルはレイオニクスを殺していく事に疑問を持ち始め、それを感じ取ったハーラン司令もダイルが真っ先にレイを抹殺しない事に疑問を抱く。
ハーラン司令を演じているのは『ネクサス』で斎田リコを演じた中丸シオンさんで、同じく『ネクサス』で石堀隊員を演じた加藤厚成さんとは今回は立場が逆になっているのが面白い。
ところでダイルは石堀隊員と違ってやたらとテンションが高くてオーバーアクションをするのだが、何となくポーズが『ネクサス』のダークザギに似ている気がする。

 

今回からミクラスもレイの手持ち怪獣に。
セブンから託されたのだが、強敵に怯えたり使用者の激励に応えて奮起したりとキャラクターは『メビウス』のマケット怪獣版に近い。
ケルビムとの戦いも『メビウス』の「傷だらけの絆」以来。今回はウルトラマンがいないので最後まで戦って勝利を収めている。

 

再びスペースペンドラゴンに乗り込んだダイルは「ZAPクルーが戦いを望んでいなくてレイと一緒に地球に帰る事が望みだと言っていたのに、惑星ハマーに残ってレイオニクスバトルを続けているのは何故だ」と厳しく糾弾する。それに対してZAPクルーは「レイの望みは破滅や混乱ではなく、この宇宙の平和だ」と告げ、レイもレイブラッド打倒を宣言する。
レイならきっと出来ると信じているZAPクルーの仲間達はダイルもレイの事を信じろと呼びかける。この「信じる」「信じない」のやり取りは『セブン』でペダン星人が登場した「ウルトラ警備隊西へ 前編」「ウルトラ警備隊西へ 後編」を思い出す。あの時はペダン星人が地球人やセブンに話を持ちかけていたが、今回は地球人とレイがペダン星人に話を持ちかけている。

 

それを聞いたダイルはレイブラッド星人を倒せると言う証拠を見せろとキングジョーブラックを繰り出す。
キングジョーブラックは過去の戦闘データを基に常に改造が繰り返されていて、惑星ボリスでの進化したEXゴモラのデータも全てペダン星に送信されていて数倍パワーアップしているとの事。
しかし、何故かカードのデータは惑星ボリスの時より低くなっている。何故?

 

キングジョーブラックとの戦いでレイはレイモンに変身せず人間の姿のままでゴモラをレイオニックバーストへと変化させ、さらにそのコントロールに成功している。
迷いが無くなって強くなったレイの精神力がゴモラの秘められた力を引き出して制御したとの事。他にもレイは戦いが終わった後にバトルナイザーの中にいる怪獣達に呼び掛けたりと全体的に余裕が生まれてきた感じ。

 

別のペダン星人達はグランデを狙うが、こちらも返り討ちに遭ってしまう。データ上はキングジョーブラックの方が上なのだが、使用者であるグランデが普通ではないらしい。
キングジョーブラックを倒されたペダン星人はグランデ本人を攻撃し、グランデは慌てて逃げる事に。レイは生身でもダイルに勝利しているが、グランデは本人の戦闘力は低いようだ。

 

キングジョーブラックを倒されたダイルは背後からレイを狙おうとするが結局は撃てず、ハーラン司令の所に帰って「あのレイオニクスは特別です! 彼は……レイはもしかしたら未来を救えるかもしれません。我がペダン星の未来を!」と進言する。