帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「暗黒の墓場」

STAGEⅠ 暗黒の墓場」
ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』第1話
2009年11月25日発売
脚本 小林雄次
監督 横山誠

 

ウルトラ兄弟
ゾフィー
身長 45m
体重 4万5千t
ウルトラ兄弟の長男で宇宙警備隊の隊長。
ヒカリからのウルトラサインを受けてエース、タロウ、メビウスにヒカリの救援を命じる。

 

ウルトラマン
身長 40m
体重 3万5千t
事態の推移を光の国で見守る。

 

ウルトラセブン
身長 40m
体重 3万5千t
事態の推移を光の国で見守る。

 

ウルトラマンジャック
身長 40m
体重 3万5千t
事態の推移を光の国で見守る。

 

ウルトラマンエース
身長 40m
体重 4万5千t
ゾフィーからの命令を受けてタロウと共に怪獣墓場に向かう。
特殊なフィールドで光線を使えず、暗黒四天王に捕らえられた。

 

ウルトラマンタロウ
身長 53m
体重 5万5千t
ゾフィーからの命令を受けてエースと共に怪獣墓場に向かう。
特殊なフィールドで光線を使えず、暗黒四天王に捕らえられた。

 

無双鉄神インペライザー
身長 60m 体重 6万t
暗黒四天王からの尖兵としてメビウスに襲いかかる。隠れた相手も探知システムで見付け出す事が出来る。
破壊されても再生システムがある限り再生するが、一体目はメビウスに、二体目はメカザムに再生システムごと破壊された。

 

異次元超人メビウスキラー(G)
身長 40m
体重 4万3千t
暗黒四天王の一角たる「邪将」である巨大ヤプールの代わりに暗黒四天王に加わっている。
他の暗黒四天王と共にウルトラマン達を罠に嵌めてギガバトルナイザーを手に入れようとする。
因みに(G)は「ゴースト」の略。

 

策謀宇宙人デスレム(G)
身長 55m
体重 1万5千t
暗黒四天王の一角たる「謀将」。
他の暗黒四天王と共にウルトラマン達を罠に嵌めてギガバトルナイザーを手に入れようとする。

 

冷凍星人グローザム(G)
身長 52m
体重 2万t
暗黒四天王の一角たる「豪将」。
他の暗黒四天王と共にウルトラマン達を罠に嵌めてギガバトルナイザーを手に入れようとする。

 

アーマードメフィラス(G)
身長 60m
体重 2万5千t
暗黒四天王の一角たる「知将」でリーダー格。
他の暗黒四天王と共にウルトラマン達を罠に嵌めてギガバトルナイザーを手に入れようとする。

 

EXゼットン
身長 66m
体重 3万3千t
炎の谷の最奥にいた。百兆度(!?)の火球でメビウスとメカザムに襲いかかる。

 

暗黒機靱メカザム
身長 56m
体重 4万9千t
右腕に仕込まれたソードザンバーと言う剣で戦うメカの剣士。
「孤独こそが自分を強くし強さこそが宇宙を制する」と言う信念を持ち、「仲間」と言う自分とは違う信念を持つメビウスに興味を覚えて行動を共にする。

 

物語
ヒカリから怪獣墓場に異変が起きた事を知らせるウルトラサインが発せられた。
エース、タロウ、メビウスが向かうが、そこには暗黒四天王の罠が張り巡らせていた。
さらにそこに謎の剣士が……。

 

感想
メビウス』のタイトルを冠する最後の作品であり、大怪獣バトルシリーズを経て、ゼロシリーズへと続く新たな始まりとなった作品。

 

遂に物語の舞台が地球から光の国へと移動。
ほんの少しの登場だが、CGで描かれた新たな光の国のビジュアルに驚かされる。

 

今回のウルトラ兄弟はブラザーマントを着用している。物語の舞台が宇宙になった事と合わせて今回は内山まもるさんの漫画のような雰囲気がある。
連載当時は実写では再現不可能と思われていた漫画の世界を実写でも描けるようになったのはCGの進歩によるところが大きい。

 

ヒカリからウルトラサインを受けたゾフィーはエースとタロウにヒカリの救援を命じる。ゾフィーが他のウルトラマンに命令を下す場面は過去にもあったが、今回はいつも以上に兄弟ではなく組織の上司と言う感じが出ている。
その一方で派遣されたエースとタロウは子供の頃から兄弟同然に過ごしてきたと言う設定があり、意外と少ないエースとタロウのコンビに思わずニヤリとしてしまう。
メビウス』以降、ウルトラマン達の声はオリジナルの俳優や声優が当てている事が多いが、今回はエースのみ高峰さんではなく声優の草尾毅さんが声を当てている。『ドラゴンボール』のトランクスを思わせる若い戦士の雰囲気がウルトラ6兄弟の中におけるエースのイメージに合っている。

 

怪獣墓場とは怪獣達の魂が流れ着く神聖な空間で戦いとは無縁の場所らしい。その割には本作以降は怪獣墓場が戦いの舞台になる事が多い。
怪獣墓場には世界観の区別無くあらゆる怪獣の魂が流れ着き、さらには死んでいなくても概念が流れ着くとなっていて、細かい設定を気にせずに歴代怪獣を登場させる事が出来るようになっている。
しかし、シーボーズはもう安らかに眠れなくなってしまっただろうな……。
今までの怪獣墓場は宇宙空間を思わせる実態の掴めない場所だったが本作からはグレイブゲートや浮遊大陸と言ったハッキリと形の分かるものがある場所となった。

 

怪獣墓場での異変と近頃になって各地で感知されているマイナスエネルギーとが関連付けられて考察されている。
『80』に登場したマイナスエネルギーの設定が再登場して嬉しい。
ただ、結局はマイナスエネルギーに関する明確な原因は明らかにならなかった。
マイナスエネルギーと言う事は何者かの精神的な力が大きく働いていると思われるが、倒された後も復活の機会を伺っているエンペラ星人、精神体となっても宇宙に君臨し続けているレイブラッド星人、そして後に復活するベリアルあたりの存在が関係しているのだろうか?

 

今回の新キャラであるメカザムはザムシャーを思わせるデザインで、ザムシャーとの関係も噂されたが直接の繋がりは無かった。
当初の予定ではエンペラ星人を思わせる姿だったが、人気のあったザムシャーを思わせる姿に変更されたらしい。
う~ん。展開を考えるとここは当初の予定のままやってほしかった。どうしてもザムシャータイプにしたかったのなら、『メビウス』のザムシャーとエンペラ星人は同じ場所で光になって消えたので両者の魂が合わさってしまったとか、脚本の方でフォローしてほしかった。

 

インペライザーに苦戦するメビウスを助けに現れるメカザム。ここは『メビウス』の「絶望の暗雲」でザムシャーがメビウスを助けに来るシチュエーションと似ている。助けてくれたお礼を述べようとするメビウスに向かって「勘違いするな」と定番のツンデレ発言をしてくれるところも同じ。
メカザムは侍タイプの性格、強さを求めて宇宙を旅する流れ者と言う設定、メビウスの事を甘いと断じながらもメビウスが訴える仲間の大切さに心惹かれていくと基本的なドラマの流れも元ネタとなったザムシャーを踏襲している。逆に傷付くメビウスを見ての「痛みか。生き物は面倒だ」やメビウスに心配された時の「作られた機械の自分には命などありはしない」と言ったメカならではの発言はザムシャーとは大きく異なる部分。

 

オリジナルビデオ作品で予算が抑え目の為か、特殊なフィールドの為に光線を使えないとなっている。
エースは光線技が豊富だった為、このハンデはかなりの痛手となったようだ。

 

エースとタロウを捕らえた暗黒四天王はメビウスに炎の谷に行ってギガバトルナイザーを取って来いと脅す。
ギガバトルナイザーはレイオニクス達が怪獣を操る為のアイテムであるバトルナイザーの能力を極限まで高めたもので、そのパワーを使えばエンペラ星人を復活させる事が出来るのだった。
ここで『メビウス』を中心にしたM78星雲の世界と『大怪獣バトル』の世界が繋がった。
遺産であるアーマードダークネスが『アーマードダークネス』と『大怪獣バトルNEO』で現れ、今回は暗黒四天王によって復活が企てられる等、エンペラ星人は『メビウス』で倒された後もウルトラ世界に大きな影響を及ぼしている。
ところでアーマードメフィラスは地球で倒されたエンペラ星人の怨念が封じ込められているカプセルを持っていた。『大怪獣バトル』の世界だと『メビウス』でエンペラ星人が倒されてからかなりの年月が経っているはずだが、それでも消えていなかったのはさすがの怨念と言える。

 

ギガバトルナイザーのある炎の谷の灼熱地獄に耐えられるのはバーニングブレイブになれるメビウスだけ。
暗黒四天王だけでなく、裏切ったヒカリにも脅されて、メビウスは捕らわれた仲間達を助ける為に炎の谷へ向かう。
今回のヒカリは悪役演技をしているが、難波圭一さんの声はこちらの方が合っている気がする。

 

今回の暗黒四天王は巨大ヤプールの代わりにメビウスキラーがいる。
巨大ヤプールが乗り移っていると言う設定だが、声優は『メビウス』で巨大ヤプールを担当した玄田哲章さんではなくて田中亮一さんになっている。
戦闘能力で言えばメビウスキラーの方が上なので、巨大ヤプールがこの姿を選んだのは納得。(裏事情を明かせば着ぐるみの都合だったのだが)
メフィラス星人は今回はアーマードメフィラスになっている。
この鎧はアーマードダークネスに関係しているので、暗黒四天王がエンペラ星人復活の準備を進められたのと何か関係があるのかもしれない。
ところでこのメフィラス星人は随分と小物臭い。『メビウス』に登場したメフィラス星人と同一人物であるはずなのにどうしてこうなった?

 

ヒカリと言う仲間に裏切られながらも他の仲間を助ける為に自ら死地に向かうメビウスにメカザムは興味を覚えて一緒に付いていく事にする。
自分がどうして作られたか分からないが「強さを極めるのは戦士として当然の本能」と語るメカザム。実はヒカリが裏切った際に「強さを求めるのは戦士として当然だろう」と言っている。『メビウス』のザムシャーは元々はヒカリを目的に地球に来ていたので、メカザムとヒカリの話があって嬉しい。
「戦う理由が無いのなら戦う必要は無い」と言うメビウスにメカザムは「甘い! 孤独こそが己を磨き、強さこそが宇宙を制する。そう思わんのか?」と反論する。
これはザムシャーの考えを踏襲しているのだが、エンペラ星人の考えにも通じるものがある。(エンペラ星人は母星を失ってただ一人生き残った孤独な存在とされている)
メカザムの設定からメカザムのキャラクターをエンペラ星人の代替と考えた場合、メビウスとのやりとりは面白い意味を持ってくる。

 

『大怪獣バトル』のゴモラレッドキングに続いてゼットンのEXが登場。メビウスも名前を知っているところを見ると、炎の谷以外にもEXゼットンはいるようだ。
因みに『大怪獣バトル』のゲーム版と漫画版にもEXゼットンが登場している。

 

本作は『銀河伝説』の企画から派生して作られたオリジナルビデオ作品で、『銀河伝説』と共に海外市場を見越した展開が組まれていて、アメリカで展開されていたパワーレンジャーシリーズの坂本監督が『銀河伝説』を、横山監督が本作を担当する事になった。
ワイヤーアクションが取り入れられてウルトラマンのアクションに縦や回転の動きが生まれた。又、今回はウルトラマン達の大きさを表現する為の人間がいないので巨大感よりスピーディーさを強調した戦闘演出になっている。
これまでのウルトラシリーズは背景にCGのウルトラマンを当てはめていたが本作と『銀河伝説』はCGの背景にスーツのウルトラマンを組み込むと言う逆の仕掛けになっている。本作ではCGの背景とスーツのウルトラマンの間に違和感が生じているが、『銀河伝説』ではかなり自然なレベルになっていて、ウルトラシリーズの新たなステージを感じる出来になっていた。

 

基本的にウルトラシリーズは人間の視点から物語を語っているが、本作からしばらくはウルトラマンの視点から物語を語るようになり、これはゼロシリーズの特色の一つとなる。

 

Project DMMに代わって本作からvoyagerがウルトラ関連の歌を担当するようになる。

 

 

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/11/28
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