帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「未来への聖剣」

「未来への聖剣」
ウルトラマンギンガS』第10話
2014年11月11日放送(第10話)
脚本 三好昭央
監督 石井良和

 

分身宇宙人ガッツ星人ボルスト(SD)
身長 14cm~40m
体重 150g~1万t
ドラゴリーとベロクロンにモンスライブして邪魔者であるギンガとビクトリーを倒そうとした。
チブルサーキットでパワーアップしていて、同一人物による鉄壁の連携を見せるが、最後はギンガとビクトリーのコンビプレーに敗れた。

 

蛾超獣ドラゴリー(SD)
身長 14cm~67m
体重 150g~5万8千t
ボルストがモンスライブした。
毒のある牙で噛み付き、一度はビクトリーを戦闘不能に追い込んだ。
最後はベロクロンと一緒にギンガストリウムのギンガスパークランスで動きを封じられた隙にビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュで倒された。

 

ミサイル超獣ベロクロン(SD)
身長 14cm~55m
体重 150g~4万4440t
ボルストがモンスライブした。
全身から放つミサイル攻撃でシェパードンに大ダメージを与えた。
最後はベロクロンと一緒にギンガストリウムのギンガスパークランスで動きを封じられた隙にビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュで倒された。

 

物語
度重なるダメージの蓄積でシェパードンの体は限界に達していた。
一方、ボルストは超獣のスパークドールズを使って再戦を挑んでくる。
ヒカルがギンガになれない中、単身で挑むショウであったが……。

 

感想
宇宙最強である自分が何故何度も負けるのかと苛立つボルストはより強いスパークドールズをエクセラーに求める。
ここで敗北の責任が自分にあると考えないのがボルストの敗因。
エクセラーはボルストの要求を一応は聞き入れて怪獣より強い超獣のスパークドールズを与える。その甲斐あってかボルストはドラゴリーの毒の牙で一度はビクトリーを戦闘不能に追い込むが、ここで止めを刺さないで帰ってしまう。
その傲慢さが敗北の原因だと何故気付かない? これにはさすがにエクセラーも気の毒だなぁ……と思ってしまう。

 

負傷したショウを見た友也はショウがビクトリーの正体であるとヒカルに詰め寄る。
ここはさすがに「朝焼けの死闘」辺りでビクトリーの正体に確信を持っても良かったかなと思う。

 

ライブベースの医療室に入れられたショウの返還を求めてカムシンがヒカルと友也の前に現れる。
この人が地上にやって来るとは思わなくてかなり驚いた。具体的な場面は描かれていないが、今回は地上の人間との交渉になるのでレピやサクヤではなくてカムシンと言う立場ある人間が選ばれたのだろう。
カムシンは理想を語るキサラ女王や若いショウ達とは違った現実的な視点を持っているので、もっと出番を増やしてほしかった。(ただ、斉藤洋介さんの滑舌が悪くて台詞が聞き取りにくいのが残念。昔からこういう喋り方の人だったんだけれど、こんなに酷かったかな?)

 

今回のドラゴリーとベロクロンはボルスト一人でライブしているので見事な連携でギンガストリウムも苦戦させる!
ちょっと待て! ボルストが一人で複数のスパークドールズにモンスライブして連携技を見せるのはこれまでにも何度もあったような……。(今回の話より「発動! マグネウェーブ作戦」でのガンQとファイヤーゴルザの5体に同時にモンスライブしてそれらを連携させていた方がよっぽど凄かったような)

 

ドラゴリーに受けたダメージがまだ完全に回復していないショウはビクトリーに変身するが立っていられない状態。そんなビクトリーにベロクロンのミサイル攻撃が浴びせられる中、シェパードンが現れて自分の身を盾にしてビクトリーを守る。
さすがにこのシチュエーション何度目だろう……。でも、まぁ、子供の頃から面倒を見ていたショウやヒヨリの危機に思わず前に出てしまったと言うのは分かる。
シェパードンは自身のエネルギーを使う事でショウの傷を治したりと本来は後方支援タイプだったのかもしれない。

 

倒されたシェパードンはクリスタルスパークドールズに。
ルギエルとは無関係にスパークドールズになった理由は不明だが、ここはスパークドールズとビクトリウムの波動エネルギーが同じと言うのがカギなのだろう。
シェパードンのスパークドールズをウルトランスする事によってシェパードンセイバーが誕生する。
他のスパークドールズによるウルトランスとは違う形態になったのはシェパードンのスパークドールズ化がルギエルによるスパークドールズ化とは違っていたからなのかもしれない。
ショウ「シェパードン。そうだったよな。お前と俺はいつも一緒だった。お前がいてくれるから、俺は絶対に負けない!」。
そしてギンガストリウムがギンガスパークランスでドラゴリーとベロクロンの動きを封じ、ビクトリーはシェパードンセイバーフラッシュでドラゴリーとベロクロンをV字型に切り裂いて勝利を収めるのであった。

 

今回はレギュラー怪獣であるシェパードンが倒されると言う重要な話だったのだが色々と問題点もあった。
シェパードンが無理をして倒されてしまうと言う展開なので、シェパードンが無理をしなくてはいけない状況を作らなくてはいけないのだが、まず何度も敗れているボルストではレギュラー怪獣の退場を任せるには役不足であった。
今回は怪獣より強い超獣にモンスライブしているが、それだけではちょっと足りなかった感じがする。前回からチブルサーキットでパワーアップしているがチブルサーキットを貰うのを今回にして、今回は使用するスパークドールズも強い物が用意され、ボルスト自身もパワーアップしていると言うようにもっと分かり易く敵を強くしても良かったと思う。
仮に敵の強さが描けていなくても味方が苦戦する状況を作る事でシェパードンが無理をして戦う展開に繋げる事は出来るが、ギンガはウルトラ6兄弟の力を使えるギンガストリウムに強化変身でき、ビクトリーもウルトランスでかなりの強さを手に入れているので、ギンガとビクトリーが手を組んで戦えば大抵の敵には負けない状態になっている。そこでギンガやビクトリーがパワーダウンしたり、どちらかが戦えなくなって一人で戦わなくてはいけない状況が必要となるのだが、今回のゴウキがヒカルを無理矢理連れて行って一緒に出動してしまったのでヒカルは変身できず、その結果、ショウが危機に陥りシェパードンが倒される事に繋がったと言うのはちょっと強引だった気がする。
『T』の最終回「さらばタロウよ! ウルトラの母よ!」でも北島隊員が隣にいたので東光太郎はタロウに変身できず、その結果、白鳥船長を死なせる事になったが、この話はウルトラマンのお約束事や特別チームの隊員と言う立場が逆に人を救う障害になる事もあるとする事でラストシーンで光太郎がウルトラバッジを手放してZATを辞める展開に繋げている。しかし、今回の話でヒカルがUPG隊員としてのデメリットについてどうこう考える事は無く、今回は単にヒカルを変身させない為にUPG隊員を隣に置いただけと言う感じになってしまった。
今回はシェパードンセイバーと言う新たなアイテムが出る話であったが、同時にシェパードンと言う一つの命が消える話でもあったので、もう少し色々と気を使ってほしかったなと思う。

 

あと、「忘れ去られた過去」を見た後だと今回の話にヒヨリが出なかったのも残念。
ヒヨリがあの話だけ登場するゲストならともかく、この後も何度か出ているので、出来ればこの話にも出てほしかった。

 

物言わぬスパークドールズとなってしまったシェパードンを握り締めるショウを見てヒカルが語りかける。
ヒカル「人間だとか、そうじゃないとか、関係無い。姿形が変わっても、心が通じていれば、きっと繋がっていられる。ずっとずっと、未来までな」、
ショウ「あぁ、そうだな……」。
それを遠くから見ていたマナはヒカルの言葉を繰り返し呟く。
「心が、通じる……」。

 

今回の話は石井監督の現時点でのウルトラシリーズ監督最終作となっている。

 

 

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