帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラファイトビクトリー』

ウルトラファイトビクトリー』
2015年3月31日~6月23日放送
脚本 足木淳一郎
監督 坂本浩一

 

ウルトラマンエース
身長 40m
体重 4万5千t
キングの命を受けて宇宙の帝王の復活を阻止すべく動く。
衛星ゴルゴダエースキラーと戦うがパワーアップしたビクトリーキラーに敗れてしまう。その後、シェパードンにエネルギーを与えられて復活するとホリゾンタル・ギロチンでベロクロンを倒し、ギンガ達と力を合わせてスーパーグランドキング・スペクターを倒した。

 

ウルトラマンレオ
身長 52m
体重 4万8千t
キングの命を受けて宇宙の帝王の復活を阻止すべく動く。
弟子のゼロからギンガとビクトリーの話を聞いていた。
アストラとのWキックでバキシムとドラゴリーを倒し、ギンガ達と力を合わせてスーパーグランドキング・スペクターを倒した。

 

アストラ
身長 50m
体重 4万9千t
キングの命を受けて宇宙の帝王の復活を阻止すべく動く。
レオとのWキックでバキシムとドラゴリーを倒し、ギンガ達と力を合わせてスーパーグランドキング・スペクターを倒した。

 

ウルトラマンヒカリ
身長 50m
体重 3万5千t
キングの命を受けて宇宙の帝王の復活を阻止すべく動く。
宇宙の帝王を封じる事が出来るナイトティンバーを開発し、それをショウの元へと届けた。

 

ウルトラマンキング
身長 58m
体重 5万6千t
ヤプールが数万年に一度開く邪悪なる歪みから宇宙の帝王を呼び起こそうとしている事をいち早く察知し、エース、レオ、アストラ、ヒカリにその阻止を命じた。

 

ウルトラマンギンガビクトリー
身長 ミクロ~無限大
体重 0~無限大
ヤプールとの戦いでギンガとビクトリーが合体変身した。
ウルトラフュージョンシュートでヤプールを倒すが、続くスーパーグランドキング・スペクターとの戦いでダメージを受けて合体が解けてしまった。

 

異次元超人巨大ヤプール
身長 50m
体重 8万2千t
不滅の異次元人で、ウルトラマンへの恨みを糧により一層強大な闇を纏って復活した。
復讐の力で以前より強くなっていたものの、常に前を向いて進んでいるギンガビクトリーのウルトラフュージョンシュートで倒された。
しかし、その闇のエネルギーは宇宙の帝王ジュダ・スペクターを復活させる事となった。

 

大蟻超獣アリブンタ
身長 57m
体重 6万2千t
ヤプールが送り込んだ超獣で蟻地獄を使って相手を引きずり込む。
サクヤを襲うが、ビクトリーに加えてヒカリも参戦した事で劣勢に立たされ、最後はビクトリーナイトのナイトビクトリウムフラッシュで倒された。
しかし、その戦いのデータはビクトリーキラーへと送られていた。

 

異次元超人ビクトリーキラー
身長 40m
体重 4万3千t
衛星ゴルゴダでギンガやエースと戦った。
最初はエースキラーとして戦い、ウルトラマン達の必殺技を繰り出した。
ビクトリーとアリブンタの戦いのデータを受け取るとビクトリーキラーへとパワーアップして今度はキラートランスで怪獣の力を使うようになった。
ギンガとエースを倒し、続いてルナチクスとのコンビでビクトリーナイトとシェパードンのコンビと戦うが、最後はナイトビクトリウムシュートで倒された。

 

ミサイル超獣ベロクロン
身長 55m
体重 4万4440t
惑星グアに現れた超獣軍団の一体。
エースのホリゾンタル・ギロチンで倒された。

 

一角超獣バキシム
身長 65m
体重 7万8千t
惑星グアに現れた超獣軍団の一体。
レオとアストラのWキックで倒された。

 

蛾超獣ドラゴリー
身長 67m
体重 5万8千t
惑星グアに現れた超獣軍団の一体。
レオとアストラのWキックで倒された。

 

満月超獣ルナチクス
身長 58m
体重 6万3千t
衛星ゴルゴダでギンガを始末する為に送り込まれた。
ビクトリーキラーとのコンビでビクトリーナイトとシェパードンのコンビと戦うが、シェパードンビクトリウムフラッシュで倒された。

 

超怪獣スーパーグランドキング・スペクター
身長 78m
体重 21万5千t
ジュダ・スペクターが送り込んだ尖兵。
ジュダ・スペクターと同じく全身が金色となっていて、右腕もバットキャリバーと同じ剣となった。
圧倒的な火力と強靭な装甲でギンガ達を苦しめるが、連動していたジュダ・スペクターの影響で弱体化したところをエースのメタリウム光線、レオ兄弟のウルトラダブルフラッシャー、ギンガのギンガクロスシュートを受けて倒された。

 

幻影宇宙帝王ジュダ・スペクター
身長 60m
体重 3万2千t
ヤプールによって邪悪なる歪みから数万年振りに甦った宇宙の帝王。全宇宙全ての生命を滅ぼそうとした。
全身が金色に変化し、バットキャリバーと言う巨大な剣で戦う。
自身を復活させたビクトリウム・コアのエネルギーによって動きを封じられたところをビクトリーナイトのナイトビクトリウムブレイクで倒された。
「スペクター」は「亡霊」と言う意味で、デザインも『メロス』や『ウルトラマン物語』の時に比べて亡霊を思わせるものとなっている。

 

第1話(2015年3月31日放送(『新列伝』第91話))
『ギンガS』のスピンオフとして『新列伝』の中で放送された。
『ゼロファイト』と同じく1話3分の連続ストーリーであるが、今回は特撮パートのみでなく役者が出演するパートも加えられている。

 

物語は謎の星で拘束されているギンガを助けにビクトリーが現れ、ナイトティンバーでビクトリーナイトに変身するところから始まる。
ナイトティンバーに収録されているヒカリの声がメチャクチャうるさい。

 

UPGに入隊したショウとサクヤが久し振りに地底に帰り、それをレピが出迎える。
そう言えば、ショウとサクヤは地上ではどこに住んでいるのかな。ライブベースに部屋とか用意されているのだろうか。

 

アリブンタの蟻地獄に飲み込まれるサクヤ。
『A』の「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」から43年の時を経ているので蟻地獄の描写が格段に良くなっている。

 

アリブンタを倒すべくビクトリーはレッドキングエレキングのスパークドールズをウルトランスする。
『ギンガS』の「明日を懸けた戦い」でルギエルが倒された際にスパークドールズは全て元に戻ったとされているがショウが持っているスパークドールズはそのままとなっている。
スパークドールズとショウは少なからず心の交流があってウルトランスが成り立っているようなので、レッドキングエレキングは自分の意思でスパークドールズのままでいる事を選んでいるのかもしれない。

 

 

第2話(2015年4月7日放送(『新列伝』第92話))
『ギンガS』の「仲間と悪魔」で倒されたはずのヤプールが復活。
本人曰く「ウルトラマンへの恨みを糧により一層強大な闇を纏って復活した」との事。
この調子だとコスモスが浄化でもしない限り永遠にウルトラマンに挑戦し続けそうだ……。

 

超獣は『A』で「怪獣を超える新たな敵」として生み出されるも当時はイマイチ上手くいかず、続く『T』では「超獣よりさらに強い怪獣」が生み出されてしまったが、『メビウス』で再登場してからは「ヤプールが使役する生物兵器」として「通常の怪獣より戦闘向きな存在」と言う設定でウルトラ怪獣の中で確固たる地位を築いた感じがする。

 

今回のヤプールの目的はビクトリウム・コアで、ビクトリーがアリブンタと戦っている隙にサクヤの持つビクトリウムの水晶を奪ってビクトリウム・コアにアクセスしようとする。
アリブンタの攻撃からサクヤを庇って危機に陥るビクトリー。そこにヒカリが助けに現れる!

 

 

第3話(2015年4月14日放送(『新列伝』第93話))
ショウは基本的にキサラ女王以外には敬語を使っていなかったので、ヒカリ相手に敬語を使っているのがなんか新鮮。

 

精神世界で会話を交わすショウとヒカリ。
ショウの秘められたビクトリウムのエネルギーを解放する時が来たとして、ヒカリは「立ち上がれ! ビクトリアンの勇者よ!」と語る。
そう言えばヒカリも「勇者」と呼ばれていた事があった。
ヒカリは自分のエネルギーをビクトリーに与え、そのエネルギーがヒカリのスパークドールズへと変化する。シェパードンのクリスタルスパークドールズ化みたいな原理であろうか? タロウを始め多くのウルトラマンがスパークドールズ化を一度体験しているので、現在はルギエルのスパークドールズ化能力の解析が進んでいるのかもしれない。
ヒカリのスパークドールズをビクトリーランサーでリードすると魔笛封印剣ナイトティンバーが現れる。
「奏でろ! 勝利のメロディーを!」。
これ、ヒカリがナイトティンバーに音声入力したのだろうか? 是非ともその場面を見てみたいものだ。
そして、ショウがフルートを吹く姿の似合わなさについ笑ってしまう。ショウだと和太鼓とかの方が似合いそうだ。
ナイトティンバーを奏でてビクトリーはビクトリーナイトに変身。「ナイト(勇者)の力、存分に使わせてもらう!」として、ショウはアリブンタとの決戦に挑む!

 

一方、ヤプールはビクトリウム・コアとのアクセスに成功し超高次元エネルギーを手に入れるのであった。

 

 

第4話(2015年4月21日放送(『新列伝』第94話))
ビクトリーナイトはナイトティンバーを使って発動させる技ナイトビクトリウムフラッシュでアリブンタを撃破する。

 

アリブンタは倒されたが目的は達成したヤプール
ヤプールはビクトリウム・コアの力を使って数万年に一度開くと言われている邪悪なる歪みから宇宙の帝王を呼び起こそうとしていた。
それをいち早く察知したキングはエース、レオ、アストラ、ヒカリにその阻止を命じる。
今回の登場キャラだが、レオ兄弟とヒカリはキング絡みでエースはヤプール絡みと言う人選になっている。これまでに無い組み合わせで新鮮。
ヒカリが開発したナイトティンバーには宇宙の帝王を封じる力があり、それを使いこなせるのはビクトリウムの力を秘めたショウだけとの事。ヒカリはさり気に凄い物を開発したなぁ。まぁ、かつて命の固形化に成功した人だからなぁ。
自分のエネルギーをスパークドールズに変える等、どうやらヒカリの現在の研究対象はビクトリウムとスパークドールズとなっているようだ。
ヒカリ「頼むぞ。ナイトティンバーが君を導いてくれるだろう」。
ヒカリのカラータイマーがずっとピコピコ鳴っているのが気になる……。

 

戦いの舞台は惑星グアへ。
これはまた随分と懐かしい場所に……。因みに『メロス』に登場した惑星グアはアンドロ超戦士には空気が合わない星となっていた。
そう言えば『セロファイト』や『ファイトビクトリー』の形式は『メロス』と同じだった。

 

レオとアストラの前に空間を破ってベロクロン、バキシム、ドラゴリーの超獣軍団が出現。
基本的にウルトラシリーズでは歴代ウルトラマンの相手はかつて戦った因縁の相手である事が多いので今回のレオ兄弟と超獣軍団の組み合わせは珍しい。

 

 

第5話(2015年4月28日放送(『新列伝』第95話))
『A』の主題歌やBGMが鳴り響く中でのエースとエースキラーの戦い。
アリブンタ戦に続いて『A』が放送された1972年の戦いを2015年の技術で再現するとこうなると言う感じに仕上がっている。光線技乱舞の二人の戦いは現在向きだと感じた。

 

エースキラーはビクトリーキラーへとパワーアップし、今度はウルトラマンの必殺技ではなく怪獣の力を駆使する。
今思えばエースキラーの設定はギンガストリウムの先駆けだったとも言える。
元々あったウルトラマン達の能力の他に怪獣達の力も使えるようになったビクトリーキラーはギンガとエースに勝利。
これはもう映画のラスボスを務めても良い程の強敵設定だ。

 

ギンガとエースの危機にビクトリーが駆けつけビクトリーナイトに変身する!

 

 

第6話(2015年5月5日放送(『新列伝』第96話))
ヤプールによると地底でのビクトリーとアリブンタの戦いのデータは全てビクトリーキラーに送られていたとの事。
なるほど。それでキラートランスはスパークドールズ無しでやれるわけだ。

 

そう言えば、ヒカルはどのタイミングでどのようにして衛星ゴルゴダに行ったのだろうか?
第1話冒頭でショウは地底に戻ってきているので、この時点ではヒカルはまだ衛星ゴルゴダには行っていないはず。もし異変か何かがあってヒカルが宇宙に行く事になったらショウも付いて行くだろうし、地球に残るとしても、そこから休暇で地底に戻ろうとは言わないはず。
そうなると第1話でショウが地底に戻った辺りで、地上ではヒカルがキングの命を受けて衛星ゴルゴダに向かってエースキラーと戦ったと言う事かな?
それか『A』の「死刑! ウルトラ5兄弟」の時のようにヤプールが偽のウルトラサインとかを使ってギンガを呼び寄せたのかもしれない。

 

本作でヒカルは遂に地球以外の星に行った事になる。
『ギンガ』では降星町で母校の卒業生達と再会し、『ギンガS』では世界中を旅した末に地底人と出会い、『ウルトラ10勇士!!』では別次元の人と出会い、本作では地球以外の星に行くとヒカルの活動範囲が段々と広がっているのが冒険家らしくて良い。

 

ヤプールは勝利を完璧にする為にさらにルナチクスを送り込む。
一度の戦いでここまで物量作戦を展開してきたのはヤプールでも珍しい。
ここでルナチクスが選ばれたのはゴルゴダと月と言う衛星繋がりかな?

 

シェパードンのクリスタルスパークドールズが輝き、ビクトリーナイトがナイトティンバーを奏でると、シェパードンがクリスタルスパークドールズから実体化した。
シェパードンは「白い怪獣」と言うイメージがあったので今回の実体化では体色が黄色くなっていて違和感を覚えた。神秘性が薄れたと言うか……。

 

 

第7話(2015年5月12日放送(『新列伝』第97話))
シェパードンが復活してビクトリーナイト&シェパードンVSビクトリーキラー&ルナチクスの戦いが始まる。
ウルトラシリーズでタッグマッチが初めて行われたのは『A』の「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」だったが、あの時は考えられなかったウルトラマンと怪獣のタッグが組まれるようになったのに時代の変化を感じる。
そして今回はシェパードンがまさかの勝利!

 

助け出されたギンガとエースはシェパードンのビクトリウムからエネルギーを与えられて復活する。
これまでの作品でウルトラマンがエネルギーを失って敗北し、そこから人間によるウルトラマン復活作戦が行われると言う展開を見ていると、その場でウルトラマン達のエネルギーを復活させる事が出来るシェパードンの存在は実にありがたいものだ。

 

惑星グアではレオ兄弟と超獣軍団の戦いが続いていた。
ここでは『レオ』の前期主題歌が流れている。

 

ビクトリーキラーとルナチクスを倒されてギンガを取り戻されてもヤプールはこれらは全て時間稼ぎで帝王復活は間近と笑う。
そして惑星グアに広がった歪みにサクヤから奪ったビクトリウムの水晶を投げ込む。

 

以前に敗れた屈辱を晴らす為により強い力で復活したと豪語するヤプール
その言葉にギンガとビクトリーは戸惑うが、そんな若い戦士を歴代戦士が一喝する。
レオ「惑わされるな! 今までお前達がしてきた戦いを思い出せ! その一つ一つの積み重ねがお前達を強くしてきたのではないのか!」、
ギンガ「俺達がしてきた……」、
ビクトリー「……戦い。そうか!」、
エース「ギンガ、ビクトリー! ウルトラァタッチだ!」。
ギンガ&ビクトリー「ガレット! 見せてやるぜ、俺達の絆! ウルトラタッチ! ギンガビクトリー!!」、
ヒカル「ここからは……」、
ショウ「……俺達の戦いだ!」。
幾多の戦いを乗り越えてきたレオの言葉はやはり重みがある。
エースが本作に登場したのは敵がヤプールと言う事もあるが今回の台詞の為だったのかと納得した。

 

 

第8話(2015年5月19日放送(『新列伝』第98話))
ゼロからギンガとビクトリーの事を聞いていたレオは二人に向かって「頼りにさせてもらうぞ」と声をかける。
因みにギンガとビクトリーにとってゼロは師匠で、そのゼロの師匠がレオなので、レオはギンガとビクトリーにとって師匠の師匠となる。
メビウス』から歴代ウルトラマンが再登場するようになったが、ただ再登場させるのではなく、新しいウルトラマンと何らかの関係を構築するようになった。
その結果、メビウスとギンガの師匠であるタロウやゼロの師匠であるレオのように歴代ウルトラマンを新しいウルトラマンとセットで出せるようになり、昭和のウルトラマンファンに平成の新しいウルトラマンを、平成のウルトラマンファンに昭和の歴代ウルトラマンをそれぞれ紹介しやすくなっている。
この昭和と平成の組み合わせ方は『メビウス』を経てゼロシリーズにおいて完成し、そのノウハウは続くニュージェネレーションシリーズでも活用された。

 

 

第9話(2015年5月26日放送(『新列伝』第99話))
ギンガビクトリーと戦うヤプールは「私の復讐の力はこんなものではない!」と叫ぶが、
ヒカル「恨みだとか復讐だとか、そんな力に負けるわけがない!」、
ショウ「俺達は常に前を向いて進んでいる!」、
としてウルトラフュージョンシュートでヤプールを倒すのであった。

 

レオとアストラのWキックでバキシムとドラゴリーが倒される。
意外とありそうで無かったレオ兄弟のWキックであった。

 

エースもホリゾンタル・ギロチンでベロクロンを撃破。
エースもイメージ通りに切断技で勝利を収めている。

 

敗れたヤプールであったが「これで勝ったと思うなよ。もう帝王復活は止められん! 全宇宙は終わりを告げるのだー!」と言い残して爆発。その闇のエネルギーは歪みの中へと注がれ、宇宙の帝王ジュダ・スペクターが復活する。
ヤプールは唯我独尊みたいな感じでありながらエンペラ星人にジュダ・スペクターにと意外と誰かに尽くしている事が多い。

 

「我が名はジュダ・スペクター。我は数万年振りに甦った」。
そして金色の光輝くジュダ・スペクターはスーパーグランドキング・スペクターを出現させる。
まさかジュダ様が2015年に復活するなんて予想出来た人がいただろうか!
自分は子供の頃に『ウルトラマン物語』を何度も見ていたのでジュダ様とグランドキングの復活は感激した。
しかも『ウルトラマン物語』のグランドキング戦で印象的に使われていたBGMも再現!
あれから30年。人生は何があるか分からない。

 

個人的な感想を除いても、ジュダとグランドキングは昭和の映像作品における最後の大物みたいなところがあったので、『メビウス』でのエンペラ星人登場から約10年、遂にここまで来たのかと感慨を覚えた。

 

 

第10話(2015年6月2日放送(『新列伝』第100話))
ジュダ・スペクターの尖兵であるスーパーグランドキング・スペクターとウルトラマン達の戦い。
スーパーグランドキングは『ギンガ』の「闇と光」にも登場したが、あの時は美鈴の救済がドラマのメインであった為、スーパーグランドキングはイマイチ活躍できないで終わってしまった。
しかし今回はウルトラマン達とジュダ&グランドキングの決戦のみとなっているので思う存分暴れている。残り時間の関係で活躍の時間は短かったが、ウルトラマン達の攻撃を全く寄せ付けない頑強さは健在であった。

 

スーパーグランドキング・スペクターの猛攻の前にギンガビクトリーは敗北しギンガとビクトリーに分離してしまう。
ヤプールにウルトラフュージョンシュートを放ってエネルギーを消耗していたとは言え、まさかこんなに早く敗北が訪れるとは思わなかった。
デビュー戦となった『ウルトラ10勇士!!』でもエタルガー相手に途中までやや押されていて、そのエタルガー相手にゼロが善戦していた事を考えると、ギンガビクトリーは合体系ウルトラマンにしてはあまり圧倒的な強さを見せていない。

 

ギンガビクトリーが敗北してギンガとビクトリーが倒れる中、すぐに立ち上がって反撃を行うエースとレオ兄弟の姿に先輩戦士の戦歴の長さを感じる。

 

ウルトラマン物語』でのグランドキング戦ではタロウが参戦するまでエースがウルトラマン達の中で最年少であったが、今回のグランドキング戦ではそのエースが最年長になっているところに世代交代を感じる。

 

ジュダ・スペクターを封じる事が出来るのはビクトリーにしか使えないナイトティンバーのみ。それを聞いたギンガはエース達と一緒にスーパーグランドキング・スペクターを抑え込んでビクトリーをジュダ・スペクターの所へと向かわせる。
ここで決着を付ける役目を譲ったのがギンガからビクトリーへの主役交代の決定的瞬間となった。

 

「友に! 仲間に託されたんだ! 必ずお前を倒す!」。
遂にビクトリーナイトはジュダ・スペクターの所へ!

 

 

第11話(2015年6月9日放送(『新列伝』第101話))
邪悪なる歪みの中でのジュダ・スペクターとの決戦!
『メロス』の「グアの世界」での決戦を思い出す。
今回のジュダはグランドキングを使う宇宙の帝王なので『ウルトラマン物語』がベースになっているのだが、『メロス』をベースにした部分もいくつかある。

 

スーパーグランドキング・スペクターの猛攻の前に苦戦するギンガ達であったがヒカルは「あいつは今一人で戦っているんだ! こんなところで膝を付いちゃいけない!」と立ち上がる。
今のギンガはストリウムブレスが無いのでギンガストリウムに変身できず、ギンガサンダーボルトと言ったノーマル状態での技を繰り出している。自分は他のウルトラマンの技を使うよりギンガ自身の技を使う方が好きなので、ノーマル状態のギンガには頑張ってもらいたい。

 

全宇宙全ての生命体を滅ぼすと語るジュダ・スペクターにショウの怒りが爆発。
「ふざけるなよ……! 皆の、皆の未来を、お前なんかに奪われて……たまるか!」。
ショウはシェパードンのクリスタルスパークドールズをリードし、ナイトティンバー・ソードモードとシェパードンセイバーの二刀流でジュダ・スペクターに立ち向かう!

 

 

第12話(2015年6月16日放送(『新列伝』第102話))
ビクトリーナイトが負けたら宇宙は破滅に向かう……!
最初はビクトリアンの平和の為にビクトリウムを奪った相手を倒す事しか考えていなかったショウがいつの間にか全宇宙の平和を背負う事となった。
ショウ「俺は守る! 全ての命を! それがウルトラマンとしての使命だ!」。
ビクトリウムの力を解放したビクトリーに邪悪なる歪みに捕らわれていたビクトリウム・コアも応える。
このビクトリーナイトとジュダ・スペクターの決戦が描かれる第12話は『ウルトラマンビクトリーの歌2015』が実に盛り上がる!

 

ビクトリーナイトはシェパードンセイバーとナイトティンバー・ソードモードの二刀流で敵を切り裂くナイトビクトリウムブレイクで遂にジュダ・スペクターを撃破する!
因みにナイトティンバーはポンプアクションの回数で発動させる技が変わるのだが、1回でアリブンタを倒したナイトビクトリウムフラッシュなのは分かるとして、ジュダ・スペクターを倒したナイトビクトリウムブレイクが2回でビクトリーキラーを倒したナイトビクトリウムシュートが3回と言うのが腑に落ちない。最後に繰り出した大技ナイトビクトリウムブレイクこそがポンプアクション3回だと思うのだが……。

 

ジュダ・スペクターに連動してスーパーグランドキング・スペクターも弱まり、そこにエースのメタリウム光線、レオ兄弟のウルトラダブルフラッシャー、ギンガのギンガクロスシュートが一斉に決まる!

 

 

第13話(2015年6月23日放送(『新列伝』第103話))
ナイトティンバーの力でビクトリウム・コアが地球に戻される。
どうやらナイトティンバーはビクトリウムエネルギーに影響を与えて作用をもたらす道具のようだ。スパークドールズはビクトリウムと同じ波長なので、クリスタルスパークドールズだったシェパードンもナイトティンバーで実体化する事が出来たのかもしれない。

 

地球に帰ってきたビクトリー達を出迎えるヒカリ。
まだカラータイマーがピコピコ鳴っていたw
周りにビクトリウムがたくさんあるのだから、それを使ってエネルギーを回復させれば良いのに……。何分間点滅させたままだったんだ?

 

ビクトリーはナイトティンバーをヒカリに返そうとするが、ヒカリはビクトリーが持っていてくれと答える。
ヒカリ「この星の未来は君達が作っていくんだ」。

 

戦いが終わり、ショウはサクヤにビクトリウムの水晶を返し、それを受け取ったサクヤは「ありがとう」とショウに抱き着く。
これは『ギンガS』の最終回「明日を懸けた戦い」でカットされたショウがサクヤに抱き着くシーンと対になっているらしい。
因みに『ウルトラ10勇士!!』でのゴウキ先輩の事は忘れてあげて! 頼むから!

 

これにてギンガシリーズも完結。
振り返ってみたら、ビクトリーが喋る事は一度も無かった。意識はまだ残っているようだが……。
ひょっとしたら長い時の中でビクトリー自身の意識は薄れていき、現在ではもう本能的なものしか残っていないのかもしれない。なので、何か喋ったり具体的な事を考えたりする事はもう出来ないが、自分と一体化している人の命の危機は何となく察し、その命を救う為に分離を選択する事くらいは出来たと。

 

 

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