帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「美しき終焉」

「美しき終焉」
ウルトラマンX』第21話
2015年12月15日放送(『新列伝』第128話)
脚本 小林弘利
監督 田口清隆

 

虚空怪獣グリーザ
身長 測定不能
体重 測定不能
ダークサンダーエナジーの発生源。
その正体は全くの「無」で、脳が無理矢理に視覚化する事でその姿を認識する事が出来る。
星の生体エネルギーを狙い全てを無へと変換する。かつて三つもの生命豊かな星を消滅させた。地球を狙っていたところをエックスに太陽に突き落とされたが15年の時を経て復活しスパークドールズを求めて再び地球に向かった。
球体状の第一形態で宇宙空間を移動し地球に飛来。UNVERネバダ支部を消滅させた後、人型の第二形態に変化してXio日本支部に向かう。
様々な光線を発する。空間を歪曲させる事で相手の攻撃は当たらないがグリーザからの攻撃は相手に当たるようになる。
エクシードエクスラッシュを受けるがそのままエックスを分解して吸収する。その直後、肉体を維持できなくなって爆発した。
名前の由来は「Greed(貪欲)」と「Glee(喜び)」から
第一形態は『ネオ・Q』の「東京プロトコル」のプラーナ第二形態のプロップを改造している。

 

サイバー怪獣サイバーゴモラ
身長 40m
体重 2万t
アスナのジオデバイザーで実体化し、エックスと協力してグリーザと戦うが倒されてしまった。

 

物語
母親の声を聞いた大地は両親の行方を求めて調査を続ける。
一方、宇宙から空間エネルギー量が0の謎の存在が地球に向かっていた。
それこそ全ての始まりとなった存在・虚空怪獣グリーザであった!

 

感想
母親の声を聞いた大地は時空の特異点である母の研究所があった場所で調査を行う。
大地の母の研究は「宇宙の電波の中には未来から飛んで来たものがある」で、それは未来が分かると言うものであった。一方、大地の父は大昔の遺物を発掘し、その場所に大地の母の研究所を建てていた。その事から大地は父が発掘した大昔の遺物と母が研究していた宇宙からの未来には何か関係があるのではないかと考える。
大地の父が発掘した大昔の遺物とはエクスラッガーの事。大昔の遺物が実は未来に関わる物であったと言うのはギンガシリーズのギンガスパークと同じ。意図してか偶然かは分からないが、ギンガシリーズと『X』は共通しているところがいくつかある。なので、『X』の謎はギンガシリーズを参考にすると答えが見えてくる気がする。

 

気のせいか、大地が休まないで研究を続けて、そこに差し入れを持って来たアスナが休むよう注意する展開って多いなぁ。

 

「愛が地球を守る」と語るマモル。
ウルトラマンX超全集』のマモルの話を読むと彼が愛を語ると言うのは興味深い。ルイルイの影響かな?

 

ジャンケンで買い出し担当を決めるハヤトとタケルとチアキ
タケルとチアキはこれまで仕事以外の部分が殆ど描かれていなかったので、どういう人物なのかがここでようやく分かった感じ。
因みにタケルとチアキを演じているのは本作の主題歌を担当しているvoyagerのTAKERUさんと瀬下千晶さん。本職は歌手であるが二人とも演技が自然だった。

 

グリーザの復活を知ったエックスはXioに事態の説明をする。
ウルトラシリーズの最終回はこれまでとは比べものにならない事態である事を示す為にいつもと違った特別な展開を入れる事がある。例えば『初代マン』では科特隊の基地が破壊されて初代マンも倒され、『セブン』ではセブンの正体が明らかになり、『T』では東光太郎がウルトラの力を放棄し、『80』では地球人がウルトラマンの力を借りずに怪獣を倒した。こういう「いつもと違った特別な展開」を入れる事で視聴者は作品がいよいよ終わる事を感じ、最終決戦が盛り上がる事となる。
『X』では「ウルトラマンが特別チーム全員に直接説明を行う」と言うのがこれまでに無かった特別な展開と言える。『X』に限らずウルトラシリーズの多くではウルトラマンは一部の限られた人間にしか自分の考えを伝えないのだが、グリーザの復活は「そんな間接的な関わり方をしている場合ではない」とエックスが判断する程の緊急事態であったのだ。

 

大地の両親が消失したのも神木隊長の妻が亡くなったのも劇中では語られていないがグルマン博士が地球に留まる事になったのも全てウルトラフレアとそれによって引き起こされた怪獣災害が原因。他にも橘副隊長やアスナがXioの隊員になる事を選択したのも怪獣の存在が理由なので、グリーザはエックスと大地だけでなくXio全員にとっての因縁の相手と言う事が出来る。

 

太平洋上でのXio USAとグリーザの戦いは空を縦横無尽に飛び回るグリーザとミサイルの場面に技術の進歩を感じる。

 

基地の最終防衛システムを起動すると言う展開は最終決戦らしくて盛り上がる。
自分はウルトラシリーズは特別チームがあっても無くても構わないのだが、最終決戦を盛り上げるのにはやはり特別チームの存在はあった方が良いかなと思う。

 

大地「アスナ! 今まで黙っていてごめん! 俺とエックスでアイツを止めてみせる!」。
アスナの眼前でエックスとユナイトする大地。
アスナが今まで自分が守ってきた大地が今まで自分を守ってきたエックスに変身するのを目撃すると言う場面は変身ヒーロー作品だからこその場面で印象に残る。
大地とエックスの関係を知ったアスナはさすがに驚くがすぐに「大地はグリーザ迎撃に向かいました!」と橘副隊長達に説明する。ここですぐに説明が出来たのはアスナがプロだったと言うのもあるが、ヒカルやショウと言ったウルトラマンに変身する人達を見ていて、更に仲間である橘副隊長がウルトラマンに変身した事があると言うのもあったと思う。

 

アスナ「一緒に戦おう、大地!」。
サイバーゴモラアスナはシンクロしているので、肉体までは一体化していないがアスナとサイバーゴモラも大地とエックスのようにユナイトしていると言える。

 

グリーザによってスカイマスケッティが撃墜され、サイバーゴモラも倒されてしまう。
エックス「大地、君と一緒に戦えて良かった……」、
大地「これが最後みたいに言うなよ。今出来る事、やるべき事がある。それに集中すれば良いんだ!」、
エックス「君は強くなった」、
大地「エックスのおかげだよ。行くぞ!」。
エックスの言葉は完全に諦めた者の言葉であった。それに対して大地はまだ諦めていない。大地の夢である怪獣との共存や両親の行方を捜すと言うのは15年近く続けてきたが目に見える成果が出たのはエックスが現れてからの事である。エックスのおかげで大地は諦めなければいつか必ず夢が叶うと思えるようになった。だからこそ、今回も諦めない。

 

グリーザのとらえどころのない不気味さが実に恐ろしかった。
ウルトラシリーズ最強怪獣」を挙げる時にゼットンやグランドキングやエンペラ星人やハイパーゼットンの名前が挙がるが、彼らが攻撃力や防御力が高いと言った数値の強さなのに対し、グリーザはブルトンやイフのような数値では表す事が出来ない強さを持つ存在であった。

 

エックスが消滅してX型のカラータイマーだけが残された。
こう言う絵は通常の丸形のカラータイマーではなくX型のカラータイマーだから作れた感じがする。

 

 


【監督コメント付!】『ウルトラマンX』次回予告 第21話「美しき終焉」 (新ウルトラマン列伝 第128話 次回予告)

 

 

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