帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「私の中の鬼」

「私の中の鬼」
ウルトラマンオーブ』(第19話)
2016年11月12日放送(第19話)
脚本 三浦有為子
監督 武居正能

 

怨霊鬼戀鬼(紅蓮騎)
身長 51m
体重 5万1千t
裸足の侍の絵が描かれている「想い石」に自分の履き物を供えると、侍がそれを履いて運命の相手の所に行って恋を叶えてくれる。その正体は戦国時代に愛し合いながらも引き裂かれた武将と姫の怨霊で、幸福な恋人を妬み、真っ赤に燃える甲冑に身を包んで婚礼に現れては花嫁を傷付けていたが、偉大な法師に石の中に鎮められ、それ以来、自分の霊力を人間の願いを叶える事に使うようになった。
ナオミの陽子に対する妬みで蘇ったが、最後はナオミ達の説得を受け入れ、オーブオリジンのオーブウォーターカリバーで成仏した。
髪は『コスモス』の「二人山伝説」の戀鬼のものを使い、胴体は『ゴーストリバース』のメカザムを改造している。

 

物語
親友の陽子が結婚する事になり、ナオミはバチェロレッテ・パーティーに向かうが、そこで自分の現状を女友達に馬鹿にされてしまう。
帰り道、ナオミは願いを叶えると言う「想い石」の所に通りがかり……。

 

感想
『コスモス』の「二人山伝説」に登場した戀鬼が再登場。再登場が難しそうな設定だったので今回の再登場は驚いた。
「二人山伝説」に登場した戀鬼は東北が舞台だったが今回はSSPのある関東が舞台となっている。又、「二人山伝説」では錦田景竜に封印されていたが今回は偉大な法師に封印されたとなっている。

 

今回はニュージェネレーションヒーローズシリーズでは珍しいホラーチックな回となっている。

 

今回の隠されたサブタイトルは『帰マン』の「地獄からの誘い」。今回の話との共通点は特に無いかな。

 

ナオミは『オーブ』のヒロインなので第1話から出番が多かったが、実はその多くがナターシャとの関係を示すエピソードで、ジャグラーとの話もジャグラーの本当の目的はナオミではなくてガイだったので結局はナオミ自身のエピソードではなかった。
このようにナオミは出番は多いが実はガイやジャグラーの話を展開する為のエピソードが殆どでナオミ自身のエピソードと言えるものが無かった。しかし、「復活の聖剣」でナターシャ関係のエピソードが一段落した事で、ようやくナターシャの子孫としてではなくナオミ自身のエピソードが描かれる事となった。

 

「ナオミは陽子に嫉妬して悲劇を望んでいる」と告げるジャグラー
親友に嫉妬して悲劇を望むようになると言うのは実はジャグラーと同じ。これまでのナオミはナターシャとの関係もあってガイとの話が多かったが、ここからはジャグラーとの話が多くなってくる。

 

ナオミはSSPを立ち上げた人物だが、劇中では活動資金の為のバイトの描写が多く、又、ジェッタやシンに比べて超常現象に懐疑的な態度を見せる事があると、「本当にSSPの活動を楽しんでいるの?」と感じる場面がいくつかあり、今回の話で遂にナオミが思い描いていたものと現状とがかけ離れている事が明確にされた。
思えば、ガイもジャグラーも最初に思い描いていたものと現状はかけ離れたものとなってしまった。それでもガイもジャグラーもナオミも今日と言う日を生きていくのであった。

 

今回はウルトラシリーズでは珍しく女性中心の話となっている。
これまでも女性が多く登場している話はあったが、男性から見た女性と言う話になっている事が多かった。しかし今回は事件を起こすのも解決するのもナオミと言う女性だし、事件が起きるきっかけもナオミの女友達だし、事件解決後の話もナオミと陽子と言う女性同士で行われている。
今回の男性陣はジェッタとシンは戀鬼の説明をしたくらいで後はナオミが説得する時のフォローをしていて、他の作品だと男性の主人公がヒロインに何かしら言いそうなところもガイはあえて殆ど何も言わなかった。陽子の婚約者の出番が意外と少なかったのも今回の話は女性の陽子の口から語られないといけなかったからだと思われる。
今回の話はよくある妖怪譚に見えて実はウルトラシリーズにおいては結構挑戦的な内容だったと言える。

 

「自分の幸せを決めるのは自分」。

 

 

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