帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「あいかた」

「あいかた」
ウルトラマンジード』第5話
2017年8月5日放送(第5話)
脚本 三浦有為子
監督 市野龍一

 

海獣サメクジラ(幼体)
身長 50cm
体重 5kg
あちこちの惑星でペットとして重宝されていたが怪獣兵器である事が判明して遺棄が相次いだ。遺棄された個体が地球にも漂着したがAIBに保護された。

 

小珍獣ルナー
身長 10cm
体重 1kg
サメクジラと同じく宇宙に遺棄された生物。
リトルスターを宿していてヒーリング能力を有していた。
売れない芸人の新井タカシと出会い、一緒にお金を稼ぐようになる。
AIBに保護されるが最終的にはタカシとコンビを組んでお笑い芸人を目指す事となった。
別の個体が7年前にエチオピアで発見されたがAIBによる捕獲は失敗に終わっているらしい。
「モコ」の名前の由来はSF作家の「新井素子」さんから。

 

凶暴怪獣アーストロン
身長 60m
体重 2万5千t
モコに宿っているリトルスターを狙って地上に現れた。
口からマグマ光線を吐く。
アクロスマッシャーのスマッシュムーンヒーリングを受けて大人しくなり地底に帰った。

 

ベリアル融合獣サンダーキラー
身長 53m
体重 5万2千t
伏井出ケイがエレキングエースキラーの怪獣カプセルでフュージョンライズした。

 

物語
AIBは遺棄された宇宙生物「ルナー種」が地球で発見されたと知り捕獲に向かう。
一方、リク達はリトルスターを宿していると思われるお笑い芸人の新井タカシの所へ向かう。

 

感想
サメクジラが強力な怪獣兵器であると言う話は『X』の「われら星雲!」でもあった。この時は戦いに利用しようとする暗黒星団が登場したが、今回は物騒だとして遺棄する宇宙人達の存在が語られている。動物虐待の問題は宇宙共通なんだなぁ……。

 

ゼナ先輩がサメクジラの幼体を抱く時にとても優しく抱いていたのが普段とのギャップもあって印象に残った。

 

今回は現時点でのリトルスターについての情報がまとめられている。
リトルスターを保持する者はまず体温の上昇が検知され、それから超能力を持つようになる。レオのリトルスターはパイロキネシス、セブンのは光の鎧、ヒカリのは光の刃、コスモスのはヒーリング能力を発揮するようになる。元になったウルトラマンと発現した超能力は関係しているようなしていないような微妙なところ。
リトルスターによる超能力を発揮する時に保持する者の胸に光が輝くが、これはカラータイマー的なものであろうか。

 

ルナー種は7年前にエチオピアでも発見されたがAIBは捕獲に失敗したらしい。
この時のルナー種がどうなったかは語られていないが、ゼナがモコの事を「地球に一体しかいない貴重な種」と言っているので、おそらく命を落としたと思われる。

 

売れない芸人の新井タカシ。
仮面ライダーゼロワン』の飛電或人もだが、こう言う作品に出てくる売れない若手芸人はギャグを勢いで押し切ろうとするタイプが多い気がする。

 

保健所の人より先にリク達に会っていたらモコを高く売れたのになと言ってゼロ達に酷い奴だと詰め寄られるタカシ。でも、怪獣が現れたら危険と分かっていてもモコを助けに行っているので、「モコを高く売る」と言ったのはモコと引き離された悲しみを誤魔化そうとしていたのかもしれない。

 

まだリクとゼロはお互いの距離をはかりかねていて、リクはゼロの事を「ゼロ兄さん」と呼んでいる。ウルトラ兄弟の設定があるのでウルトラマン達は他のヒーローに比べて「兄さん」を使う事が多いが、ゼロが呼ばれるのはかなり珍しい。

 

アーストロンの近くにガスタンクがあるのでレッキングバーストを撃ったら爆発が起きてしまうとしてジードは攻めきる事が出来なかった。
ウルトラマン達はあまり周りの建物を気にせず戦っているイメージがあるので、今回の周囲の建築物によってウルトラマンの戦いが左右されると言う展開はちょっと驚いた。

 

アクロスマッシャー登場。
スマートな戦い方はコスモスのイメージが強いかな。
今回はコスモスとヒカリと言う青いウルトラマンの力を融合させたものとなっている。又、力は融合されていないが、相手を挑発するポーズは同じく青いウルトラマンであるアグルを思わせるものとなっている。
アクロスマッシャーがアーストロンを倒さないで大人しくして地中に帰したのを見たゼロは「コスモスか。らしいな……」と呟く。おそらくこれは『サーガ』での話を踏まえての発言であろう。
因みに「アクロ」は「頂上、先端」と言う意味があるが、アクロスマッシャーの動きを見ると「アクロバット」から名付けられたのかもしれない。

 

今回の話で初期の三形態が揃った。
『オーブ』のTVシリーズに登場したフォームは「昭和+平成」と言う組み合わせであったが、『ジード』はプリミティブが「昭和+平成」、ソリッドバーニングが「どちらも昭和で赤い」、アクロスマッシャーが「どちらも平成で青い」と言う組み合わせになっている。
又、初期の三形態はプリミティブがにせウルトラマン、ソリッドバーニングがニセ・ウルトラセブン、アクロスマッシャーがカオスウルトラマンを思わせるデザインになっているが、スタッフの話を聞くとどうやら偶然らしい。

 

TVではジードに関する世論調査が何度か行われているらしく、今週初めて「好き」が過半数を超えたらしい。
番組の分析によるとアクロスマッシャーがスタイリッシュでクールだと女性の支持を集めたとの事。そう言えば『ダイナ』の「怪獣ゲーム」でも女の子が「ミラクルタイプの青ってクール」と言っていたなぁ。

 

以前にも書いたが従来のウルトラシリーズでは何かを隠しているのは主人公の方なのだが『ジード』では主人公以外の人物も色々なものを隠している。今回の話で最も隠し事が多かったのはモアで、モコの保護の為に嘘を吐くが、その嘘をリクやライハに追求されてしどろもどろになってしまう。
最後にモアが呟いた「いつかこんな風に地球人と宇宙人が共存出来る日が来ると良いなと思います」と言う言葉は従来のウルトラシリーズでは主人公が言いそうな台詞である。
今回の話を見ると、ライハから見たモアと言う存在はかなり怪しい信用出来ない人物であるが、従来のウルトラシリーズの主人公達も周りから見たら今回のモアのような感じになっていたのかな。

 

ウルトラカプセルを順調に起動させていくリク。計画を次の段階に進める時が来たと判断した伏井出ケイはエレキングエースキラーの怪獣カプセルを使ってサンダーキラーにフュージョンライズする。それを見たリクはジードに変身して戦いを挑む!
事件解決後に別の敵が現れ、主人公が変身したところで次回に続くと言う流れはウルトラシリーズでは珍しく、どちらかと言うと平成ライダーでよく見られた展開であった。

 

 

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