帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「シャドーの影」

「シャドーの影」
ウルトラマンジード』第14話
2017年10月7日放送(第14話)
脚本 根元歳三
監督 市野龍一

 

昆虫宇宙人クカラッチ星人
身長 180cm
体重 80kg
モアに確保されたが強制送還を嫌がって暴れたところをクルトに倒された。

 

宇宙ゲリラシャドー星人クルト
身長 2m
体重 70kg
極秘任務で別の星に行ったゼナの代わりにモアのパートナーを務める事になったシャドー星人。しかし本当はシャドー星の戦士でゼナの最後の教え子であり、ゼナに代わってシャドー星の栄光を取り戻す為にゼガンを呼び出して一体化する。
高い戦闘力を誇る他、敵地に侵入して侵略する為に表情を作る訓練も受けている。
クルトの他にも二人のシャドー星人がいてゼナを拉致していたがゼナに倒された。

 

時空破壊神ゼガン
身長 58m
体重 4万7千t
クルトによって異次元ゲートから解放された。
ゼガントビームで物質を異次元に転送するがゼロビヨンドに弾き返されて自身が異次元に転送されてしまった。

 

物語
ゼナが極秘任務で別の星に行った為、モアはシャドー星人のクルトとコンビを組む事になる。
AIBの仕事を通して打ち解けていくモアとクルトであったが、クルトには別の目的があった。

 

感想
今回から後半戦が始まる為、前回に続いて色々と人間関係の整理が行われている。
モアは隠し事とは無縁の人間に見えるが「モアは星雲荘の事を知らない」「モアはペガの存在を知らない」「ライハやペガはモアがAIBであった事を知らない」「AIBジードの正体がリクである事を知らない」と意外とモアを中心に隠し事があった。

 

モアが語るリクとの青春の思い出。二人きりで映画館やらプラネタリウムやら遊園地やらに行ったと言う事はモアにとってはリクとのデートだったわけだが実際はモアとリクとペガの3人だった上にお化け屋敷で抱き締められた相手はリクではなくて実はペガだったと言う……。さすがにこれは気の毒だ……。
又、この思い出話をペガはすぐに思い出せたのだがリクは記憶が定かではない様子……。さすがにこれは気の毒だ……。

 

モアがリクの事をいつから恋愛対象としていたのかは不明だが、今回の話を聞くと、どうやらリクが中学二年の時にはデートに誘う相手になっていたようだ。
因みにリクとモアの年齢差は6歳なので、その時のリクは14歳でモアは20歳となる。どちらも大人になると6歳差はあまり気にならなくなるが、この時期だと大学生が中学生をデートに誘うとなって、ちょっと不思議な感じになる。

 

自分とリク二人だけのデートだと思いきや実はペガが一緒にいた事にモアは落ち込むが、逆に星雲荘での生活もリクとライハの二人ではなくペガも一緒になるので恋人の同棲にはならないと言う事に気付いて立ち直る。この切り替えの早さは凄い。

 

ライハはこれまでモアの事を「うっとうしい上に怪しい人」と見ていたが全ての事情が明らかになった事でわだかまりが解ける。

 

シャドー星人は元々は好戦的で冷酷で残忍な侵略者で宇宙ゲリラと呼ばれていたと告げるゼロ。その後もシャドー星人であるゼナへの不信感を隠さず話している。
ここまでゼロが言うのは珍しい。そう言えば、ニュージェネレーションシリーズにはかつては侵略者だったが現在は地球に友好的な宇宙人が何人か登場しているが、ゼロはそう言った宇宙人とはこの時点ではまだ殆ど会っていない。なので、ゼロの中ではまだ以前の侵略者達のイメージが強く残っているのかもしれない。(あと『セブン』の「明日を捜せ」で父親のセブンが騙し討ちを受けているのもゼロがシャドー星人に良い印象を抱いていない理由かも)

 

ジード』はベリアルや伏井出ケイとの戦いが話の軸になっているが、AIB関係はベリアルや伏井出ケイが関わっていない話が多い。
星人を追う仕事」はピット星人の中での争いだったし、「ココロヨメマス」もザンドリアスの恋愛事情であったし、今回の話もシャドー星が壊滅状態に陥ってシャドー星人が散り散りになったのはベリアル軍が原因であるが今回のクルトの決起にはベリアルも伏井出ケイも関わっていなかった。
オメガ・アーマゲドン(超宇宙最終戦争)を起こしたベリアル軍(テラー・ザ・ベリアル)であるが現在の構成員はベリアルと伏井出ケイの二人だけ。宇宙は既に「ポスト・ベリアル」へと突入しているようだ。

 

買い物をしているリクとライハが物凄く新婚さんっぽい。
モアの隣にいるクルトを見たリクは「彼氏かと思った」と発言。
何と言うか、リクを巡る恋愛話はもう決着が付いてしまっている感じがする……。(そもそも始まっていたのかな……)

 

クカラッチ星人を確保した事を本部に報告したモアはそのまま報告相手と談笑する。
この時の相手が誰かは分からないが宇宙人である事は確か。モアは既に宇宙人と談笑出来るレベルになっていて、ウルトラシリーズに登場する地球人の中でも宇宙人と共にいる存在になっている事が分かる。

 

ゼナを演じているのはウルトラマンスーツアクターを務めている岩田栄慶さん。
クルトとの対決で岩田さんのキレッキレのアクションが見られる。

 

ゼガンが出現する時に街を霧が覆い尽くす。
特撮で海を用意するのは大変なので魚系の怪獣が水の中を泳ぐ場面も少ないのだが、霧を使って「地上を泳ぐ」場面を作ったのが上手かった。

 

撃ち出された光線を下から見上げる場面はウルトラマン達の巨大さが分かって良かった。

 

今回の話は根元歳三さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。

 

 

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