帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「午前10時の怪鳥」

「午前10時の怪鳥」
ウルトラマンジード』第20話
2017年11月18日放送(第20話)
脚本 三浦有為子
監督 冨田卓

 

電波怪人レキューム人
身長 2m
体重 55kg
エンペラ星人とルギエルの怪獣カプセルがAIBに保管されている事を伏井出ケイに伝えた情報屋。
伏井出ケイが何か企んでいる事を知りながらも深入りはしなかった。

 

再生怪獣ギエロン星獣
身長 50m
体重 3万5千t
伏井出ケイが召喚したと思われる怪獣。
ギエロン星と言う非常に高温な惑星で生まれ育ったので体組織の水分量が多く、倒されても細胞が気化して集まる事で復活する事が出来る。
ギエロアッシュ、ビームコイル、ギエロスパークを使って戦う。
6日間連続して午前10時に現れてジードやゼロと戦ったが、冷凍すると生体反応が無くなって再生もしなくなる事をAIBに解明され、最後はゼロビヨンドのビヨンドディフェンサーで肉体の欠片が飛び散る範囲を限定され、ロイヤルメガマスターのスラッガースパークで粉々にされた後、欠片を人々に回収され、AIBによって宇宙の隅々に転送されて永久に冷却される事となった。しかし、何度もジードと戦った事で伏井出ケイにジードのデータを与える事になった。

 

物語
午前10時になると現れる怪獣。
果てしなく続く戦いに人々の危機感は薄れていく。
復活を繰り返すギエロン星獣に対して有効な手段はあるのだろうか?

 

感想
ジード』は『セブン』の放送開始50周年に当たるので『セブン』のキャラクターが多く登場していて、今回はギエロン星獣が49年振りに再登場する事となった。
ギエロン星獣は『セブン』の「超兵器R1号」の時のテーマが有名なので、そのテーマをごっそりとカットした今回の話は賛否両論が起きた。自分もジャミラギエロン星獣やノンマルトのような強いテーマを持っているキャラクターは出来るだけそのテーマを残してほしいのだが、今回は伏井出ケイが怪獣カプセルを使って召喚した個体なのでテーマを背負っていなかったのもまぁ納得できるかな。(ただ、「怪獣が何度も再生する」「細胞を冷やす事で怪獣を倒す」と言った設定だとギエロン星獣より『T』の「その時ウルトラの母は」「ウルトラの母はいつまでも」に登場したコスモリキッドの方が合っていた気がする)

 

ジード』はリク達と伏井出ケイ達の対決が話の軸になっていて、登場する怪獣の多くが伏井出ケイ達が使う駒と言うところがある。その為か殆どの怪獣は光線や砲撃と言った火力に重点が置かれているのだが、今回は「再生」と言う能力を持つギエロン星獣が登場し、内容も怪獣の能力を見せて、その謎解きをして、最後に解決方法を見付けて怪獣を倒す事に成功すると言う怪獣の特性を話の軸にした昔のウルトラシリーズのような作りになっていた。

 

分かりやすさより印象に残る演出や展開が使われているのも今回の特徴。

 

リク達はギエロン星獣の欠片を回収する為の人手を『知りたいワイド』を使って揃える。
今まで『知りたいワイド』が発信する情報に振り回されていたリク達だったが今度は逆に『知りたいワイド』を使って情報を発信して事件解決を成し遂げる。

 

以前にリクはレムを使ってマスコミにジードの名前を伝えていたけれど、今回は怪獣の欠片を触っても人体に影響は無いと言うデータを提示してマスコミがそれを信用できるものだと判断しなければいけないので、色々なところと繋がりがありそうなAIBがマスコミに働きかけたのかな。

 

ニュージェネレーションシリーズは主人公周りで話を動かすのが多いので、数万人規模の人間が怪獣事件解決に関わった今回の話は異色であった。

 

 

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