帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ペガ、家出する」

「ペガ、家出する」
ウルトラマンジード』第21話
2017年11月25日放送(第21話)
脚本 森江美咲
監督 冨田卓

 

深海怪獣グビラ
身長 50m
体重 3万5千t
本来は深海にいる怪獣だが地底から突然現れた。
リトルスターを発症していて、背中から吹く汐に麻痺効果が現れた。
ペダニウムゼットンに襲われるが、最後はペダニウムゼットンを痺れさせてジードの勝利に貢献し、海に帰った。

 

ベリアル融合獣ペダニウムゼットン
身長 65m
体重 5万4千t
伏井出ケイがキングジョーとゼットンの怪獣カプセルでフュージョンライズした。
グビラのリトルスターがリクに渡らないようにする為、グビラごとリトルスターを消そうとした。
ギエロン星獣を使ってジードのデータを収集していて、テレポーテーションを駆使してジードを追い詰めるが、最後はグビラの麻痺攻撃で動きを封じられたところをロイヤルメガマスターのバーチカルスパークで倒された。

 

物語
些細な事でリクと喧嘩をしたペガは家出をしてしまう。
ライハとモアはリクとペガを仲直りさせようとする。
一方、地底から突然グビラが現れた!

 

感想
喧嘩の相手がペガと言う宇宙人なので一見するとウルトラシリーズっぽいが、よく考えたら「同居人と喧嘩する」で一話作るのはウルトラシリーズでは他に例が無い。
今回の喧嘩もだがリクは大人げない場面が多い為か年齢より子供っぽい印象がある。似た感じだと『ガイア』の我夢や『コスモス』のムサシも大人げない言動で年齢より子供っぽいところがあって、逆にそういう言動が少ない『A』の夕子や『ギンガ』のヒカル辺りは年齢より大人びて見えるところがある。

 

リクとの出会いを思い出すペガ。
この時のペガは独りぼっちだったが、リクも人気の無い場所で食事をしていたと言う事は独りぼっちだったのだろう。リクがペガを見付ける事が出来たのはベリアルの息子だったからであろうが、リクとペガの二人が似た状況だったので惹かれあったと言うのもあると思う。

 

リクがペガと出会ったのは今から6年前。実はライハがスカルゴモラによって家族を失ったのも同じ6年前となっていて、この年はリクは宇宙人と出会う事で、ライハは怪獣と出会う事で人生が大きく変わる事となった。

 

ペガは親に「宇宙を旅して大人の男になって戻ってこい」と言われて旅に出たのだが、カプセルが壊れてしまい、自分の星がどこにあるのかも分からなくなってしまった。
『セブン』の「ダーク・ゾーン」の事を考えると実はペガも知らない裏の事情があるのではと勘ぐってしまうが、『ジード』や後の『ジェネクロ』『ZERO&GEED』でも特に触れられていないところを見ると、本当に旅に出して成長させる事が両親の目的だったようだ。
午前10時の怪鳥」のギエロン星もR1号の実験場になっていないようだし、ペガッサ市も爆破される事が無かったようなので、『セブン』の宇宙で起きた不幸な出来事は『ジード』の宇宙では起きなかったようだ。(一方で『セブン』では生存していた薩摩次郎が『ジード』では怪獣事件の被害者になっているが)

 

宇宙船の事故で母星に帰る事が出来なくなったペガにとって自分を受け入れてくれたリクは救いであった。ペガ自身が「ペガにとってこの時のリクはドンシャインだった。独りぼっちの僕を助けてくれたヒーロー」と言っていたようにこの時のリクは「キングの奇跡! 変えるぜ! 運命!!」で語られた幼少期のリクを救ったドンシャインと同じであった。
ヒーローとの出会いによってリクはペガを救う事が出来る人間になった。一方で今回のペガの家出騒動はドンシャイングッズを壊されたリクの大人げない怒りから始まっている。つまり、好きなヒーローのせいでリクは心が狭くなったところもあるのだ。この「ヒーローへの憧れは良い面だけでなく悪い面も作ってしまう」と言うのは次作『R/B』に登場する愛染マコトによって掘り下げられる事となる。

 

リクが愛崎家に初めて来た時の言葉は「愛崎家の皆さんの邪魔者にならないよう頑張ります」であった。幼稚園児が言う言葉じゃない……。朝倉錘の代わりにリクを引き取った家庭ってどんな所だったんだろう……。

 

今回のモアを見ていると「自分はリクにとって一番の存在にはなれない」と言う事を薄々気付いているのが見えてちょっと辛い。

 

ペガ「リクの影、まだ空いてる?」、
リク「別に……他に誰も入れるつもり無いし」。
まるで恋愛ドラマのようなやり取りだ。
ジード』はヒロインが多い作品と言われているが恋愛要素は少な目になっていて、ライハ、モア、レム、ペガはそれぞれ違う意味で「リクにとって大切な存在」となっている。リクは19歳だがライハやペガ達との関係は男女の性差がまだはっきりとは分かれていない小学生辺りの人間関係に近いところがある。

 

「実は星雲荘は宇宙船」と言うのが明かされた話でペガが宇宙船が壊れて母星に帰る事が出来なくなったと言う話をしているので、いつかリク達は星雲荘を使ってペガの母星に行く事になるのかな?

 

『知りたいワイド』のコメンテーターは火浦海岸で起きたしびれ被害の原因を怪獣だと分析していた。この時点ではおそらくゼロも気付いていなかった事に気付くとは、この人はやっぱり凄い。

 

ゾフィーのリトルスターでどうして麻痺攻撃になるんだ?と思ったが、そう言えばZ光線は相手を痺れさせる効果があったんだっけ。

 

それにしてもグビラが「倒されない怪獣」に定着するとは。『初代マン』の「海底科学基地」では背後関係が不明な上に鼻がドリルと言う生物兵器っぽいデザインだったので「倒すのに躊躇がいらない怪獣」だったのを考えるとこの変化は大変興味深い。

 

ペダニウムゼットンがロイヤルメガマスターの攻撃を避ける事が出来たのは前回の「午前10時の怪鳥」でギエロン星獣を使ってジードの戦いを観察する事が出来たから。
一方でまともにぶつかった時はロイヤルメガマスターに力負けしていて、戦いに負けた伏井出ケイはAIBが保管しているルギエルとエンペラ星人のカプセルを手に入れる事を決意する。

 

今回の話は現時点での冨田監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。

 

 

 

 

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