帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト! 絆のクリスタル』

『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト! 絆のクリスタル』
2019年3月8日公開
脚本 中野貴雄
監督 武居正能

 

ウルトラマンジー
プリミティブ時 身長 51m 体重 4万1千t
ソリッドバーニング時 身長 51m 体重 4万5千t
アクロスマッシャー時 身長 51m 体重 3万5千t
マグニフィセント時 身長 51m 体重 4万7千t
ロイヤルメガマスター時 身長 51m 体重 4万8千t
ウルティメイトファイナル時 身長 51m 体重 4万2千t
トレギアに親友のペガをさらわれ、自身もロッソとブルがいる世界に連れ去られた。ガンQの中に捕らわれていたペガをロッソとブルに助け出された後、ソリッドバーニングのストライクブーストでガンQを倒す。
そのまましばらく湊家に身を寄せると、ウルティメイトファイナルのレッキングノバで黒幕のトレギアを倒し、戦いが終わった後、ミオが修復したハドロン衝突加速器で自分達の世界に帰っていった。

 

ペガッサ星人ペガ
身長 160cm
体重 55kg
リクの親友だがトレギアにさらわれてガンQの中に捕らわれてしまう。ロッソアクアとブルウインドのアクアウインド・ハイブリッドシュートで助け出される。
カツミが消息不明になった時はダーク・ゾーンの亜空間フィールドに電波をリンクさせる事で宇宙規模で発信してカツミの居場所を見付ける事に成功した。

 

超鎧装獣グルジオレギーナ
身長 65m
体重 9万1千t
アサヒが美剣サキの遺したルーブジャイロにグルジオレギーナクリスタルを装填して変身した。
アサヒの決意に美剣サキの魂が応え、ウルトラウーマングリージョへと羽化する。

 

友好珍獣ピグモン
身長 150cm~160cm(個体差あり)
体重 50kg~60kg(個体差あり)
ホスター21星系のある星に生息している。
メカゴモラに襲われるがロッソによって助け出され、その後、星に置き去りにされたカツミの命を助けた。

 

宇宙大怪獣ベムスター
身長 47m
体重 6万2千t
一年振りに綾香市に現れた怪獣。
腹の口で吸収したものをガンQに吐き出させるが、最後はロッソアクアのスプラッシュボムとブルウインドのストームシューティングとガンQから送られるストライクブーストのエネルギーを一気に受けて爆発した。

 

奇獣ガンQ
身長 55.55m
体重 15万5千550t
一年振りに綾香市に現れた怪獣。
中にペガを捕らえていたがロッソアクアとブルウインドのアクアウインド・ハイブリッドシュートで助け出される。
ベムスターが吸収したものを目から吐き出すが、最後はソリッドバーニングのストライクブーストとベムスターから送られるスプラッシュボムとストームシューティングのエネルギーを一気に受けて爆発した。
体重がメチャクチャ重くなっているけれど『ウルトラマンR/B超全集』の誤植かな?

 

ロボット怪獣メカゴモラ(カスタムヘビー)
ホスター21星系のある星に現れてピグモンを襲っていた。
チューンナップされていて、生体感応装置でピグモンを探し出して絶滅させようとする。
ロッソのオーブリングNEOを使ったゼットシウム光線で倒された。

 

邪願獣スネークダークネス
身長 68m
体重 8万5千t
ゲームクリエイターを夢見ていた戸井ゆきおが描いた怪獣で「暗闇の蛇」と言う意味を持つ。トレギアによって戸井本人が変身させられた。
巨大な右手や尻尾で相手を攻撃する他、トラジェディシャウト、グレートエクスキューションと言った強力な技を持つ。
ホスター21星系のある星でロッソに勝った後、トレギアによって綾香市に出現する。戸井の母親が現れた事で戦意が鈍るとトレギアに暴走させられ、最後はグルーブのグルービング光線で戸井の姿に戻された。
『X』の『きたぞ! われらのウルトラマン』のザイゴーグの着ぐるみを改造している。

 

ウルトラマントレギア
身長 50m
体重 3万7千t
遠い宇宙からやって来た謎の存在。今回の事件の黒幕で人の心を弄ぶ。
ペガをさらって怪獣の中に閉じ込めてリクに殺させようとした他、戸井を煽って怪獣に変身させたり、カツミと湊家をバラバラにしてそれぞれを挑発したりした。
宇宙に置き去りにしたはずのカツミが湊家の力で地球に帰ってきたのを見て戦いに参加するが、ウルティメイトファイナルのレッキングノバで倒された。しかし……。

 

物語
綾香市に怪獣が出なくなって一年が経った。
湊家の皆もそれぞれの道を進む中、カツミは自分の人生を考えるようになる。
一方、アサヒは朝倉リクと言う青年と会っていた。

 

感想
『R/B』の劇場版。

 

ロッソがビルに逆さまに突っ込んでいると言う衝撃の開幕。
この「ウルトラマンの戦闘シーンと主人公のナレーションから始まる」と言うオープニングはTVシリーズの第1話と同じ。

 

湊家のその後が語られる。
ウシオは変わらずだが、アサヒは看護士を目指して、ミオは綾香市の復興の為に一時的にアイゼンテックの社長に就任し、イサミには海外留学の話が来ていた。
アサヒが看護士を目指すと言うのはこれまでの話には無かったが彼女らしいなと思う。
ミオは15年も消息不明だったが彼女の実力を考えると社長就任は納得。世界規模の株式会社なのにアイゼンテックはどういう組織になっているのだと思うところはあるが……。
さよならイカロス」での二宮ユウハの転校はイサミと彼女の永遠の別れを意味しているのかと思いきや実はイサミの新たな人生のきっかけになるものだったと言うのはなるほどであった。

 

「カツ兄も自分の好きな事をして良い時期だよ。カツ兄も自分の夢叶えてよ」と言うイサミの言葉を聞いてカツミは自分の夢について考える。
ウルトラシリーズでは主人公は特別チームに入隊したり何かの仕事をしていたりと既に夢を叶えているか夢に向かって進んでいる事が多いが、ニュージェネレーションヒーローズシリーズでは『ジード』のリクや『R/B』のカツミのようにまだ自分の夢を明確にしていない主人公がいる。
「夢に向かって進む」ではなく「そもそも自分はどうなりたいのかを考える」と言うのは選択肢が増えた故に自分の将来を一つに決めるのが難しくなった現代らしいと言える。

 

かつては高校時代に甲子園に出場して大学からも推薦を貰うほどであったが、今のカツミの夢に野球は入っていなかった。
劇場版のカツミは24歳前後。草野球はしているが本格的な練習は6年間やっていない。おそらく今の自分では野球を夢にして生きていくのはもう無理だと考えているのだろう。
ヒーロー作品の主人公は現実より夢を強く押していく人物が多いのだが、こういうところで現実的な考えをするのがカツミらしい。

 

「子供達をワクワクさせる夢とか勇気とか与える仕事に就きたい」と言っていたのに数年後にはその仕事を辞めてすっかり荒んでしまった戸井ゆきお。
仕事は夢や理想や綺麗事だけではないと言う事は自分の人生を振り返ってみても分かるし、それこそウルトラシリーズでも子供達に夢や勇気を与える一方で昔から色々あった。

 

戸井ゆきおは『R/B』において貴重な「カツミと対等の人物」であった。
イサミには同じ学校に通う二宮ユウハがいたし、アサヒには美剣サキやえりなやななかと言った友達がいたのだが、カツミは「光のウイニングボール」の熊城さんは高校時代の恩師で、草野球チーム・ホワイトベアーズのメンバーは年上ばかりであった。
なので、カツミが「長男」「ウルトラマン」と言った役目を外して「湊カツミ」と言う一人の人間として気軽に接する事が出来る人物は今回の戸井が物語上は初めてであった。しかし、カツミが戸井とは「長男」「ウルトラマン」とは関係無しに話をしたかったのにトレギアが戸井を怪獣にしてしまった事でカツミは「ウルトラマン」として戸井と接しなければいけなくなってしまう。

 

カツミは何度か戸井の家に行って夢について語っているが、実は自分の夢が分からなかったりTVでウルトラマンが批判されたりした直後に戸井の家に行っているので、戸井に向かって説教しているように見えて実は自分の悩みや問題や愚痴を戸井に聞いてほしかったのだと思われる。
しかし、そこで素直に自分の悩みを言わずに「夢は翼が生えているんじゃなくて足が生えているんだ」と言う話から始めてしまった事で戸井の怒りを買ってしまう。
今回の話を見るとカツミが自分の弱さを周りに見せるのが苦手な事がよく分かる。彼が「何だよっ!!」と叫んで物を蹴ってイライラを爆発させたのは誰もいない真っ暗なトンネルの中であった。

 

アサヒが男と会っていると言う情報を入手したウシオは「ファルコン1」を発動させる!
みんなが友だち」のオープニングナレーションではアサヒが彼氏を連れて来たらと言う話でカツミが取り乱してイサミが冷静だったのだが、実際にそういうシチュエーションになったらイサミが取り乱してカツミが冷静なのが興味深い。(「みんなが友だち」のオープニングナレーションのイサミはアサヒどうこうと言うよりカツミへのツッコミが強かったのかな)

 

怪獣が出たのでリクとカツミ&イサミはそれぞれ変身しようとするのだが、まだお互いの正体を知らないので、リクもカツミ&イサミも相手に正体を知られないように隠れて変身する。
こう言うのはクロスオーバーならではの楽しみ。

 

変身したロッソとブルは隣にいたジードを見て「目付きが悪い」と感想を述べて「ほっといてください」と言われる。
カツミとイサミは一般人なので観客に近いリアクションを取ってくれる。

 

初めて会ったのに連携が取れるイサミとリク。
リクはペガやライハと言った気を許せる相手といると結構ズボラなのだが、初対面の相手だと気を使って自分の役目を守ろうとするところがあって、実はカツミに近かったりする。
今回はイサミとは初対面だったのでリクは普段のカツミのようにイサミに合わせて動いたので、リクとイサミのコンビはいつものカツミとイサミのコンビのように連携が取れたのだと思われる。

 

湊家ですき焼きをご馳走になったリクは「しらたき美味しいです」と答える。
幼少期をモアの家で過ごしたのにリクは必要以上に遠慮するところがあったが、この食事シーンを見ると、愛崎家も湊家のような雰囲気だったとしてもリクは笑顔で壁を作って距離を取っていたのかなと思う。
リクがこう言う性格に育った愛崎家の前に錘さんの代わりにリクを引き取った家がどのようなものだったのか気になる。(その家も愛崎家や湊家のような雰囲気だったけれどリクが今回と同じような対応をしていた可能性はあるが)

 

リクは複雑な家庭環境が心に深い影を落として周りと距離を取る事になっているのだが、そのリクと同じく複雑な設定を抱えているアサヒを絡めたのは上手かった。
ただ、リクが悪のウルトラマンと言うネガティブな始まりなのに対し、アサヒはハッピーと言うポジティブな始まりとなっているので、実は両者は全く違う存在だったりする。

 

戸井の所に現れた謎の存在トレギア。その正体はウルトラマンで「私の名前はトレギア。私は君の願いを叶えにやって来た。君の夢は何だ?」や「君にしか出来ない事がある」と言う発言は歴代ウルトラマン達が主人公達に言って来た言葉と似ている。しかし、歴代ウルトラマン達と違ってトレギアは邪悪な願いを叶える存在であったが……。

 

怪獣を掴めるほどのトレギアの巨大な手は『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』のウルトラの母を思い出す。

 

スネークダークネスの「暗闇の蛇」と言う意味を聞いたトレギアは「なかなかの中二病だ」と感想を述べる。
同じ悪のウルトラマンとしてベリアルと比較される事が多いトレギアだが、ベリアルが昔ながらの暴君・覇王であるのに対し、トレギアは今の時代ならではの愉快犯的なところがある。

 

戦いで出た被害には税金が使われている等、TVではウルトラマンに対する批判が強まっていた。ここは最初は批判が多かったがやがて評価されるようになっていった『ジード』の世界とは逆になっている。

 

ウルトラマンロッソ。君には二つの道が開けている。一つはこのまま人間として平和な生活を送る道。もう一つはウルトラマンとなって宇宙に飛躍する道」とカツミに選択肢を与えていながら直後に「この宇宙に生きる全ての生命の為に戦う。君はそんな力を持っているのだよ」と言ってメカゴモラに襲われるピグモンを見せるトレギア。この時点で選択の余地が無いよなぁ……。
トレギアは相手に選択肢を与えているようで実は選択できる道を減らして相手を自分の計画通りに動かそうとしている。
「君はウルトラマンか? 湊カツミか?」。

 

戸井の言った「ウルトラマンは全ての生命を救うんじゃなかったのか? 怪獣だって生命だろうが!」はトレギアっぽい主張。これは戸井の考えだったのか、それともトレギアの入れ知恵だったのか。

 

イサミ&リク「「ジーッとしてても染め上げろ!」」。
クロスオーバーで主人公二人の変身時の決め台詞を合わせたのに盛り上がる展開にならないのが面白いw

 

ブルとジードがスネークダークネスを倒した場面を見たカツミは戸井が死んだのかと思ってしまう。
ニュージェネレーションヒーローズシリーズではアイテムの力で人間が怪獣に変身して負けると変身が解除されるようになっているが、よく考えたら、負けたらそのまま死んでしまう可能性があるんだよな。

 

自分は皆に夢を提供していると嘯くトレギア。
そして「悪が欲しければ悪を、正義が欲しければ正義を与える。すると、皆、他人の夢が許せなくなる。他人の幸福が許せなくなる。人と人、国と国とが争い合う。君達の言う絆は簡単に壊れる」と夢を叶えても良い結果にはならないと語る。
本作は実写ウルトラシリーズの平成最後の新作であるが、この「誰か一人の夢が叶う事で争いが生じ、やがて国家間の争いにまで発展する」と言うトレギアの理屈は実写の昭和ウルトラTVシリーズで最後の宇宙人であった『80』の「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」に登場したバルタン星人と同じだったりする。

 

スネークダークネスの攻撃からグルジオレギーナを守る為にブルとジードが盾になるが、このグルジオの前に二人のウルトラマンがいて盾になると言うのは先代のロッソ達がルーゴサイトと戦った時と同じシチュエーション。因みにどちらも黒幕はトレギアであった。

 

スネークダークネスにウルトラマン達が敗れたのを見て政府は緊急事態宣言を出して怪獣にミサイル攻撃をする。
遂に『R/B』の世界でも国家レベルが怪獣に実力行使するようになった。もし今後も怪獣が出現し続けたら特別チームが作られる可能性もありそう。

 

ハドロン粒子加速器を使ってカツミがホスター21星系から地球に戻ってくる。
こうして見ると、やっぱりチェレーザの発明は凄い。

 

TVシリーズの最終回である「朝日のあたる家」で最後にカツミが「俺達兄妹の物語はこれで終わりだ。そして、これからは家族の物語が始まるんだ」と言っていた通り、TVシリーズでは終盤近くまで兄弟で事態解決に向けて動いていたけれど、今回の映画では湊家と言う家族全員で事態解決に向けて動いていた。

 

「女の子だから逃げろ」と言うイサミの言葉にアサヒは「女の子かどうかなんて関係無い! 誰かを守りたい気持ちに性別なんか関係無いです!」と返す。
アサヒの決意に美剣サキの魂が現れて「古き友は言った。天使は苦悩する者の為に戦う」と告げる。この言葉を言った古き友はナイチンゲール。美剣サキの古き友は何人かいるが女性の友は今回のナイチンゲールが初めて。
サキ「さぁ、行こう。私は常にアサヒと一緒にいる」。
そしてアサヒと美剣サキの魂が一緒になったグルジオレギーナは脱皮してウルトラウーマングリージョへと羽化する。
女性ヒーローは昔からいるが、2017年に『ワンダーウーマン』が、2019年に『キャプテン・マーベル』が公開され、2015年に公開された『フォースの覚醒』からスター・ウォーズシリーズの主人公が女性になる等、この時期は特に女性ヒーローが多かった印象がある。因みにウルトラシリーズで初めて女性のウルトラマンが登場したのは『T』のウルトラの母である。

 

『R/B』TVシリーズの後半はアサヒと美剣サキと言う「ウルトラマンに変身しない人物の物語」と言う感じになっていたが、アサヒがウルトラウーマングリージョになった事で『R/B』は「最初にいきなりウルトラマンになってしまったカツミとイサミの物語」と「最後にウルトラウーマンになるアサヒの物語」として全体を見るとちゃんと「ウルトラマンの物語」と言う形になった。

 

グリージョはか弱い印象があるが、グリージョチアチャージで複数の味方を全回復させ、グリージョ・バーリアでスネークダークネスとトレギアの光線を同時に防ぐ等、中々チートな設定になっている。グリージョ・バーリアの性能が高いのはグルジオレギーナの防御力が高かった名残なのかな。

 

ウルトラマンと怪獣の戦いで街が被害を受ける中、戸井の母親は息子を探していて、母親の姿を見た戸井は戦意が鈍る。母子の話が展開されるのは『T』っぽいなと思う。

 

戸井の母親を助けたリクは変身が解けるが、息子を思う母親の気持ちを受け取り今度はウルティメイトファイナルに変身する。
リクが初めてウルティメイトファイナルに変身した『つなぐぜ! 願い!!』でリクはアイルを守れなかったので今回は戸井の母親を守る事が出来て良かった。

 

母親の姿を見て戦意が鈍る戸井をトレギアは諭して母親を殺させようとするが、それが無理だと分かるとスネークダークネスを洗脳して無理矢理暴れさせてしまう。
今回の映画ではトレギアにはタロウの親友だったと言う設定が無いので、『タイガ』の時のようなコンプレックスの裏返しと言うものが無く、サイコパス的なキャラクターが強くなっている。

 

次の『タイガ』でトレギアは光の国出身でタロウの親友だったと言う設定が明かされているが、今回の映画ではその辺りの事情は明かされていないので、ロッソやブルと同じくO-50の戦士の頂で誕生したウルトラマンのようにも見える。
『R/B』の敵は「オーブに憧れて、自分もオーブダークに変身した」と言う「ウルトラマンのファン」であるオーブダーク、「先代ロッソと先代ブルと一緒に戦っていた」と言う「ウルトラマンの関係者」である美剣サキと来ていたので、最後に「戦士の頂から力を与えられた本物のウルトラマン」が敵になると言うのは流れとしてありだと思う。
因みに『ウルトラマンタイガ超全集』に収録されている「トレギア物語/青い影」によるとトレギアがカツミを狙った理由は「タロウのクリスタルを使っていたから」となっている。トレギアがカツミに出した「ウルトラマンとして生きるか、人間として生きるか」と言う選択肢も『T』の最終回である「さらばタロウよ! ウルトラの母よ!」で東光太郎が直面した問題に近いので、トレギアを光の国出身でタロウの親友と言う設定で今回の映画を見ても納得できるようになっている。
『R/B』の最終章として見た場合と『タイガ』の前章として見た場合とでは今回のトレギアの立ち位置が微妙に変わるが、どちらでも腑に落ちるようになっていると言うのは面白いなと思う。

 

カツミ「俺達の絆を舐めるなよ!」、
イサミ「一人より二人!」、
リク「二人よりも三人!」、
アサヒ「三人より四人の方がずーっと強いんです!」。
揃い踏みしたウルトラマン4人に向かってトレギアは「もっと強いものがあるぞ! それは孤独な者の叫びだ!」と返す。
ウルトラマンが段々と増えていくのはウルトラ兄弟の頃からあった流れで、トレギアの叫びはウルトラ兄弟への否定も含まれているように聞こえる。

 

「絆を諦めない……。それが家族」。
カツミ、イサミ、アサヒの3人が手を繋ぐとマコトクリスタルが現れてロッソとブルとグリージョは合体してウルトラマングルーブとなる。
ロッソとブルが合体してルーブになるのはO-50の戦士の頂の予定にもあったらしいが、今回の「グルジオレギーナがウルトラウーマングリージョになる」と「ロッソとブルとグリージョが合体してウルトラマングルーブになる」は戦士の頂の予定にあったのだろうか……?

 

円谷作品で「兄二人と妹一人が合体する」と言うのは『トリプルファイター』を思い出す。
トリプルファイター』は「銀河連邦」の設定があって、『ベリアル銀河帝国』の『超全集』では後藤正行さんによって新キャラクターも描かれているのだが、実際に映像作品に登場する事は無かった。(ただし、トリプルファイターをモデルにした新キャラクターのデザインは後に登場するサーガを思わせるものであった)

 

グルーブとトレギアのCG戦闘が凄かった!
CGを使った戦闘シーンは昔からあって『コスモス』や『ネクサス』の時も驚いたが、今回は空中だけでなく地上も舞台にして他のキャラクターとも多く絡むと大幅にレベルアップしていた。
特撮作品は技術を見せるところもあって、こう言う技術の進化を見られるのもウルトラシリーズの楽しみ方の一つだと思う。

 

ペガをさらって今回の事件を仕組んだトレギアはジードによって倒され、戸井が変身したスネークダークネスはグルーブのグルービング光線で元に戻った。
戦いが終わった後、カツミはかつて戸井に渡された「夢」と書かれたボールを戸井に渡す。
カツミ「結局、俺はウルトラマンなのか、湊カツミなのか。正解はどこにも無い。だから、少しずつ正解を作っていくしかないんだ。俺は歩き続ける。夢と一緒に」。
『R/B』と言う作品はその時その時によって「ウルトラマンとして戦うのか、普通の人間として戦うのか」と言う問いに違う答えを出してきた。それは「ブレ」なのかもしれないが、人間はそう簡単に答えを出せるものではない。

 

カツミが適当に描いた「メザシイヌ」の絵をウシオがTシャツにしたら大人気になり、それを知ったカツミは本格的にデザインの勉強をしようと思い、ウシオの同期でミラノにいるデザイナーに弟子入りする事になる。
ウシオの提案に「やってみる」と答えるカツミ。これまで失敗をしないように気を付けて安全策を採っていたカツミが成功するかどうか分からない事を「やってみる」と言った。「やる」と言うほどの自信はまだ無いが、それでも「やってみる」と挑戦する事を選択できるようになった。カツミは今確かに成長したと言える。
こうしてカツミはデザインの勉強をする為にミラノへ、イサミは海外留学の為にアメリカへと旅立っていった。
カツミ「俺達の物語はこれで終わり。だけど、俺や君達の冒険は始まったばかりだ。いっぱい楽しんで、いっぱい苦しんで、いっぱい笑って、いっぱい泣こう。それが人生と言う冒険だ」。

 

 今回の主題歌はつるの剛士さんとDAIGOさんによる『ヒカリノキズナ』となっている。

 

これにて全てが落着したと思いきや……、
トレギア「何だ? 君達まだ見てたのか? 私は忙しいんでね。この辺で失敬するよ。また会おう」。
そして物語は新たなステージへ……。

 

 

 

 


2019年3月8日公開!『劇場版 ウルトラマンR/B(ルーブ) セレクト!絆のクリスタル』60秒予告編・解禁!

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 17 ベムスター

ウルトラ怪獣シリーズ 17 ベムスター

  • 発売日: 2013/08/03
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 36 ガンQ(コードNo.01)

ウルトラ怪獣シリーズ 36 ガンQ(コードNo.01)

  • 発売日: 2013/09/07
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 75 メカゴモラ

ウルトラ怪獣シリーズ 75 メカゴモラ

  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

BANDAI ウルトラ怪獣DXスネークダークネス

BANDAI ウルトラ怪獣DXスネークダークネス

  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 101ウルトラマントレギア

ウルトラ怪獣シリーズ 101ウルトラマントレギア

  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 77 ピグモン

ウルトラ怪獣シリーズ 77 ピグモン

  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ98 グルジオレギーナ

ウルトラ怪獣シリーズ98 グルジオレギーナ

  • 発売日: 2018/11/03
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラ怪獣シリーズEX ペガ

ウルトラ怪獣シリーズEX ペガ

  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

ウルトラヒーローシリーズ 42 ウルトラマンジード プリミティブ

ウルトラヒーローシリーズ 42 ウルトラマンジード プリミティブ

  • 発売日: 2017/07/08
  • メディア: おもちゃ&ホビー