帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「DASH壊滅!?」

「DASH壊滅!? ー甲虫型宇宙怪獣バグダラス登場ー
ウルトラマンマックス』第8話
2005年8月20日放送(第8話)
脚本 林壮太郎
監督 梶研吾
特技監督 菊地雄一

 

甲虫型宇宙怪獣バグダラス
身長 25cm~50m
体重 970kg~3万5千t
DASHに回収された隕石の中で急激に成長した地球外生命体。大顎から発する吸引ビームで人間の生命エネルギーを吸収して成長する。
体内に大量の卵を抱えていて、人間の生命エネルギーを使って地球で繁殖しようとした。
擬態能力で半透明化し、さらに超高速で移動して相手を攪乱し、自分は赤外線で獲物を確実に探知する。
羽を高速で羽ばたかせる事で生じた衝撃波で後方の敵を倒す。
ベース・タイタンを危機に陥れたが最後はマクシウムカノンで倒された。その後、採取されたデータから治療薬が作られ、襲われた人々も回復した。

 

物語
今夜はカイトの誕生日。皆が揃って誕生パーティーが開かれる事になるが、そこに隕石落下の報告が!
無事に隕石は回収されるが……。

 

感想
サブタイトルや誕生日に宇宙怪獣が襲来すると言う展開で『レオ』の「MAC全滅! 円盤は生物だった!」を思い出してしまう話。流石に平成の時代にあんな展開は起きなかったが。
因みにカイトの誕生日は8月30日と言う設定。

 

冒頭からホラー、アットホームな誕生パーティー、緊迫の事件と1話の中で雰囲気が次々と変わっていく話。
途中まで舞台を基地内に限定して、後半で舞台を基地の外に移して一気に危機の範囲を地球にまで広げている。
又、DASHの皆に守られたカイトが最後は街の人々を守る為に戦うと言ったように色々な要素が組み込まれた飽きない作りになっていた。

 

これまでカイトとミズキ隊員が中心の話が続いていたが今回はDASH全員に見せ場がある。

 

ショーン隊員から教えられてカイトの為にケーキを作るミズキ隊員。ここに来てミズキ隊員のカイトへの恋愛感情がハッキリと描かれた。
これまで同僚扱いが強かったが、前回の「星の破壊者」のラストシーンでカイトがミズキ隊員の考えに賛同したのがきっかけとなったのだろうか。

 

バグダラスに襲われたコバ隊員を救助する為にエリーは司令室を出る。
アンドロイドだから生命エネルギーは奪われないと言う論理的思考とコバ隊員が心配と言う人間的な気持ちの二つを述べるのがエリーらしい。

 

短いがバグダラスに襲われた人々と救助隊の場面がある事で緊迫感がかなり増した。

 

バグダラスの赤外線で獲物を探知する描写は『プレデター』がモデルかな?

 

生命エネルギーを奪われた人間は高熱や体力低下の症状が現れ命も危険な状態になる。
今回のテーマが「仲間」なので最後に仲間の皆の応援がカイトを励ます展開になるのは分かるが、命も危険な状態の割に皆が結構最後まで踏ん張れてしまったので危機感を削いでしまったところもある。

 

基地内でのバグダラスの大きさは3mから5mほど。
『ネクサス』もだったが、このくらいの大きさの方が人間との比較で大きさが分かり易くて逆に巨大感が出ている。

 

火花を散らしながらバグダラスの背後に回り込むカイトがカッコ良い!

 

ダッシュバードのビームとミサイルを駆使した戦いが3次元的で完成度が高い!

 

マックスとバグダラスの戦い。ゴルフ場が舞台なのは珍しい。
マックスが投げ飛ばすもバグダラスが方向転換して突進して来て、それをマックスがマクシウムカノンで迎え撃ち、通過したバグダラスが爆発する決着場面は主題歌の使い方もあって盛り上がる!

 

これまで単に「監視衛星」と言われていたが今回初めて「監視衛星ガーディアン」と言う名称が出ている。

 

 

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  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: DVD