帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「アカルイセカイ」

「アカルイセカイ ー幻影宇宙人シャマー星人登場ー
ウルトラマンマックス』第18話
2005年10月29日放送(第18話)
脚本 福田卓郎
監督 村上秀晃
特技監督 菊地雄一

 

幻影宇宙人シャマー星人
身長 15cm~180cm
体重 220g~97kg
宇宙に設置した反射板で太陽の光を増幅して日本を照らす事で地球上に二つの太陽を作り出し、さらに太陽の光を増幅する際のエネルギーを妨害波にして地上の通信を麻痺させた。
シャマー星人の一人は地球人の姿でベース・タイタンに現れてUDFに降伏を迫り、街中に現れた巨大なシャマー星人は手から出す光波やおならで破壊活動を行った。
尊大でふざけた言動で人々を混乱させるが実体は物凄く小さくて、光が無ければ小さい実体を隠す事が出来ず、最後はマックスとDASHの反撃を受けて遁走した。
名前の由来は「シャマー(陽炎)」から。

 

物語
もう夕方なのに暗くならない。それはもう一つの太陽が現れたからだった。
二つの太陽で日本を昼だけのアカルイセカイにしたシャマー星人が地球人に降伏を迫る。

 

感想
ウルトラシリーズでもトップクラスにムカつく敵のシャマー星人が登場。
人間態を演じたWAHAHA本舗佐藤正宏さんのキャラクターが凄すぎる!
全てを小馬鹿にして周りをイラつかせるが、それが底の知れなさに繋がっていて、ある種の不気味さまで醸し出していた。

 

シャマー星人のBGMが無駄に荘厳なのが可笑しい。
こちらの攻撃はすり抜けるのに向こうの攻撃は当たると言うのが何とも理不尽。実体が無かったのにシャマー星人はどうやって攻撃していたのだろうか?
今回のマックスはシャマー星人が作った太陽を破壊しようとしたところをシャマー星人の光波を受けて墜落。「第三番惑星の奇跡」ではイフを相手に自ら撤退していたが今回は完全に倒されてしまった。

 

シャマー星人が活動するには光が必要で、夜になると小さい実体を隠す事が出来なくなる。そこで人間態のシャマー星人は地球人達をイラつかせて集中力を失わせる事で、自分達の弱点を気付かれないようにしていた。この辺りはなかなかに狡猾。
シャマー星人は「地球人と違って自分達はクリーンな光エネルギーで地球を支配するから環境にも優しい」と言っていたが、夜の無い状態が続けば環境は悪化してしまうので、これは地球人達を挑発する為の嘘だったと思われる。
ずっと口で相手を惑わしていたシャマー星人だったが、最後は言いすぎてしまった為にカイトに弱点を気付かれてしまった。まさしく「口は災いの門」であった。

 

入隊試験に一度落ちているので初期のカイトは少し頼りない印象があったが、マックスと一心同体になったからか途中からカイトは冷静沈着で鋭い観察眼を持ち的確な対処法を瞬時に見付ける事が出来るとDASHの中でも頼りになる人材となった。

 

シャマー星人が作った反射板を破壊する為にダッシュバード1号が宇宙へ。
第1話から出ている戦闘機がいきなり宇宙へ行ったのに驚いた。
迎撃を全て避けて反射板の破壊に成功したミズキ隊員はさすがエースパイロットだった。

 

人間態のシャマー星人はダッシュマザーに忍び込んだところをヒジカタ隊長に踏み潰され、宇宙船も逃げようとしたところをマクシウムカノンで撃墜された。
が、実は街中に現れた巨大シャマー星人がまだ倒されていない。最後に肉まんを食べていた男はひょっとして……。

 

今回のカイトはミズキ隊員に連れられて一緒にパスタの美味しいお店に行っている。
報告書を手伝ったお礼だったらしいが(でも奢りじゃない)、夜空を一緒に見上げる場面等は単なる同僚ではない恋人の雰囲気が既に漂っている。

 

今回の話は福田卓郎さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。

 

 

ウルトラマンマックス TV COMPLETE DVD-BOX

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  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: DVD