帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「奪われたマックススパーク」

「奪われたマックススパーク -放電竜エレキング 変身怪人ピット星人登場-
ウルトラマンマックス』第27話
2005年12月31日放送(第27話)
脚本 小中千昭
監督・特技監督 八木毅

 

変身怪人ピット星人
身長 170cm
体重 52kg
不可視の宇宙船を拠点にピット・ノブーとピット・レオールの二人組で活動している。
エレキングの幼体を使って多くの人間をアルファ昏睡状態にした。
人間を下等と見下し、マックスに地球から手を引くよう警告する。
手から波動を放ち、秀でた格闘能力で一度はカイトからマックススパークを奪うが、二度目の戦いでマックススパークを取り返され倒された。

 

放電竜エレキング
身長 56m
体重 4万2千t
ピット星人によって人工的に作られたバイオメカニック。
頭部のアンテナで電波や人間の脳波を吸収する。口からプラズマを吐く。
二体現れたが一体はDASHによって倒され、もう一体もマックスによって宇宙空間に放り投げられ、マクシウムソード分身シュートで滅多切りにされて倒された。
幼体はゲームの『ウルトラマンFER』に登場したエレキングをイメージしているらしい。

 

物語
各地で人間が昏睡状態に陥る事件が続発した。
調査を開始したDASHはピット星人の侵略を突き止めるが、心に迷いを抱いていたミズキ隊員がエレキングに魅入られてしまう。

 

感想
エレキングが再登場。そして今度はピット星人も満を持して登場している。
タイトルと内容は『セブン』でピット星人とエレキングが登場した「湖のひみつ」ではなく、マゼラン星人マヤが登場した「盗まれたウルトラ・アイ」が元ネタとなっている。
又、再登場したエレキングが複数になっているのは『Q』の「ガラモンの逆襲」を連想させる。

 

『セブン』に登場した初代は少女だったのに再登場する度に年齢が上がっていくピット星人。因みに今回のピット星人を演じた益子梨恵さんはカイト役の青山草太さんと同い年で、星野マヤさんは年上であった。

 

まさかピット星人で格闘を見られるとは思わなかった。
人間態の時があまりにも強かったので、宇宙人の姿に戻ったらあっさりとやられてしまったのが残念。

 

調査中での一休憩。ここでカイトがDASHに入ろうとした理由に触れられ、第1話の謎を回収して後の話への振りとした。他にも「あの時の俺、無謀だったしね」と言う台詞からカイトの成長が示された他、カイトとミズキ隊員の微妙な関係も取り上げられる等、『マックス』全体にとって非常に重要な場面となった。

 

今回はカイトとミズキ隊員の対比が多い。
DASHに入れる保証が無く実際に入隊試験に落ちているカイトに対し、ミズキ隊員は自分はDASHに入れて当然と思っていたと言うのが興味深い。この事を頭に入れて第1話のカイトとミズキ隊員の出会いの場面を見ると受ける印象が少し変わる。
結局、カイトは怪獣事件における功績を認められて急遽抜擢されると言う裏技的な感じで入隊していて、これまたちゃんと試験に合格しているミズキ隊員と対になっている。
マックスと一心同体になったカイトが正規の試験を受けて合格したミズキ隊員を守るようになったと言う逆転構造も面白い。

 

ピット星人はカイトに向かって「人間のあなたに話しかけていない」と切り捨てる。
ここ最近の回ではカイト=マックスとなっている事が多かったが、今回は二人が別人である事が強調されている。

 

マックスは普段は自由ではないと気付いたピット星人はマックススパークを奪ってマックスの登場を封じてしまう。
人間と一心同体になった事で変身者が変身道具を失ったりするとウルトラマンは戦えなくなると言うリスク描写は後の「燃えつきろ! 地球!!」でも描かれている。

 

ピット星人はマックスの行動を「他の星から来て勝手な事をしているだけ」としている。後の「勇気を胸に」でのマックスの説明と合わせて考えると、マックスは本来の使命を投げ出して個人の感情で地球を守っている事が分かる。

 

今回はホラーな始まりで、前半を抑えていたギャップで後半がより盛り上がった。
幼体のエレキングを掴んだカイトの「マックスになれなくたって、俺は俺だぁー!!」、ダッシュドゥカに跨るミズキ隊員の上空に飛来するダッシュバード3号、ショーン隊員の危機に月をバックに登場するダッシュバード3号、ダッシュアルファでピット星人の宇宙船に乗り込むカイト、とウルトラシリーズでも屈指の盛り上がり場面の連続であった。

 

ショーン隊員は英語を話してくれるとやはりキャラが目立つようになる。

 

「マックスになれなくたって、俺は俺だぁー!!」と脳波を逆流させて幼体のエレキングを撃破するカイト。これに同調したのか、他の幼体も次々と人間の脳波の逆流を受けて倒れていく。
カイトに取り憑いていた幼体はともかく、他の幼体もどうして一緒に倒されたのか、ここはちょっと説明が欲しかった。

 

今回は巨大なエレキングが2体登場しているのだが台詞で説明されているだけなので2体登場した感じがあまりしなかった。「ガラモンの逆襲」のように同じ画面に2体を一緒に出してほしかった。

 

エレキングに撃墜されたところをマックスに助けられたミズキ隊員はここで何かを感じ取ったらしく、戦いが終わって去っていくマックスを見送りながら「マックスって……」と呟いている。

 

 

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  • メディア: DVD