帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「エリー破壊指令」

「エリー破壊指令 -宇宙工作員ケルス登場-
ウルトラマンマックス』第32話
2006年2月4日放送(第32話)
脚本 大倉崇裕
監督 梶研吾
特技監督 高野敏幸

 

宇宙工作員ケルス
身長 190cm~49m
体重 68kg~1万5千t
ケサムと酷似したデータを持つ宇宙工作員。しかし、本人は「自分はケサムのようには甘くない」と発言している。
洗脳プログラムでエリーを支配下に置き、閉鎖プログラムでベース・タイタンの機能を停止させる。地球人の文明の産物であるエリーを利用して地球人の文明を破壊しようとするがDASHのエリー救出作戦によって失敗する。
戦闘モードに変身してマックスと戦うが最後はマクシウムカノンで倒された。
星の破壊者」のケサムの着ぐるみを改造している。

 

宇宙工作員ケダム
身長 180cm
体重 67kg
ケルスの配下の宇宙工作員
ビームライフルを使う。
DASHによって倒された。

 

物語
コバ隊員の射撃にエリーが注文を付けていると、何者かが洗脳プログラムでエリーを支配してしまった。
その正体は地球の文明を破壊せんとする新たな宇宙工作員ケルスであった。
エリーを救出する為、コバ隊員を始めDASHが立ち上がる!

 

感想
星の破壊者」の続編で、菊地謙三郎さんに続いて今度は小田井涼平さんが宇宙工作員を演じている。もし次の宇宙工作員がいたら今度はイライラしている人だったかもしれない。

 

前回の「星の破壊者」が『エイリアン』で今回の話は『エイリアン2』に当たるので戦闘員が登場したらしい。
東映作品と違ってウルトラシリーズで戦闘員が登場するのは珍しく、コバ隊員のカッコ良さを見せるのに役立っていた。
今回は他にもカイトとケルスのW変身があったりと、どことなく東映作品の雰囲気が強い話となっている。

 

コバ隊員が再びダッシュドゥカに乗るが、「氷の美女」と同じく単なる移動手段に留まっているのが残念。ミズキ隊員やカイトの時のような見せ場が欲しい。

 

ケルスはエリーを通じてベース・タイタンの機能を停止させ、さらにUDF全基地の防衛システムを無力化させる。
これまでもエリーがUDFの要で、エリーの危機がそのまま世界の危機に直結する事があったが今回はその中でも最大の危機となっている。と言うか、さすがにエリー一人に機能を集中させすぎている感じがするのだが……。

 

エリーは自力で洗脳プログラムを解除してケルスを驚かせる。
エリーは人間が作った存在なのに人間を遥かに超えた能力を持つのが凄い。一体、誰がこんな高性能アンドロイドを作れたのだろうか……。

 

迫るミサイル発射時刻、UDFの結論によって見捨てられる事になった仲間を救いに行くDASH、UDFの出した結論を伝えながらもDASHの救出作戦を黙認するトミオカ長官と展開が「爆撃、5秒前!」に似ている。因みにこの話でエリーは初めて人間の可能性の凄さを知っている。
爆撃、5秒前!」でのエリーのぎこちない微笑みと今回のエリーの満面の笑みを見比べると、エリーが人間に近くなってきている事が分かる。
「私は……確かにアンドロイドです。でも、ここに燃えているものは人間と同じです」とエリーが胸に手を当てて答える場面は「クリスマスのエリー」を思い出す。

 

今回は意外と正面から取り上げられる事が無かったエリーとコバ隊員の話。
ケルスとの戦いでコバ隊員が負傷した時、ヒジカタ隊長の「大丈夫か?」の問いに「大丈夫です」「大丈夫じゃありません」とコバ隊員とエリーが同時に答えるのが面白い。

 

今回は宇宙工作員の話なのでミズキ隊員がケサムの事を思い出す場面がある。
ミズキ隊員は宇宙工作員との戦いに迷いを見せるが、最後はその迷いを振り切って銃を撃っている。宇宙に住む者同士が心からお互いを信頼し合える日が来ると良いと言う「星の破壊者」のラストを思うと、結局は敵を倒さなければいけないミズキ隊員の姿は見ていて悲しい。

 

今回のコバ隊員は戦闘員を次々に倒し、ケルスとの一騎打ちにも勝利すると強かった。
ケルスが「地球の奴らは結構しぶといね」と評したように、人間が頑張る話が増えてきたのは最終回に向けての流れであろうか。

 

今回の話は大倉さんの現時点でのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。

 

 

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  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: DVD