帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「電撃を跳ね返せ!」

「電撃を跳ね返せ!」
ウルトラマンタイガ』第19話
2019年11月9日放送(第19話)
脚本 森江美咲
監督 辻本貴則

 

憑依宇宙人サーペント星人
身長 160cm
体重 48kg
霧崎と取り引きをしていた為にヒロユキに問い詰められる。

 

雷撃獣神ゴロサンダー
身長 55m
体重 4万t
雷を司り姿を見た者には必ず死が訪れると言う厄災の神。
戦う事が生きがいで人質を取って戦いを挑んでくる。
最後は人質を取り返されてトライストリウムのタイタス・バーニングハンマーで倒された。
倒されるとゴロサンダーリングになった。
人間の言葉を喋る事が出来る。
名前の由来は雷の「ゴロゴロ」と「サンダー」かな。

 

物語
自分のせいでホマレが霧崎に撃たれたと考えたヒロユキはE.G.I.S.を辞めて霧崎を追う事に。
そんなヒロユキをカナが叱咤するが、そこにトレギアが呼び出した獣神ゴロサンダーが現れてカナを人質に取ってしまう。

 

感想
ヒロユキにサーペント星人の事を教えた情報屋は「群狼の挽歌」に登場したファントン星人かな。
サーペント星人と霧崎は取り引きをしていたらしい。「ガーディアンエンジェル」や「新しき世界のために」で霧崎が用意した怪獣の召喚装置はサーペント星人から入手したものだったのかもしれない。

 

暴走したヒロユキの言動が一時期のホマレに似ていたのが興味深かった。
やはりこう言うのは身近な人物の影響を受けるものなのかな。

 

ホマレが撃たれたのは自分のせいだとしてヒロユキは単独行動を取る。カナに「世界の不幸を一人で背負っているような」と叱られるが、ヒロユキには地球の平和を守るウルトラマン達が宿っているので、ヒロユキ一人に世界の命運が背負われていると言うのは事実である。

 

E.G.I.S.はウルトラ警備隊やスーパーGUTSやXioのような国際的な組織ではないので「身内にウルトラマンがいるので皆が狙われる」と言う事態を乗り切るにはどうしても無理がある。せめてヒロユキがE.G.I.S.にウルトラマン達や霧崎の事を話して全員が危機意識を持っていたらまだマシな状態になっていたかもしれないが。(意外とヒロユキは自分の事を話さない)

 

ホマレは外事X課が関わっている病院に入院する事になったが、これはホマレが外見は地球人と同じだけれど中身は地球人とは違うと言う事なのか、 戸籍等の書類関係で普通の病院には入院できないと言う事なのかな。

 

ゴロサンダーはコミカルなデザインや言動に反して強かった。
見かけは怪獣だけれど知性があって言葉も喋ると言うのは『T』や『レオ』の怪獣を思い出す。(でべそだし相撲とか取っちゃうし)

 

タイガは「タロウの息子」なのだが『タイガ』には『T』関係の怪獣や宇宙人が殆ど出てこなかった。過去の作品の怪獣が全く出ないならともかく、過去の作品の怪獣が多く出ているのに『T』関係の怪獣の登場は少ないとなると「タロウの息子」としてはやはり寂しいところがある。

 

ゴロサンダーは「戦うのが生きがい」と説明されているが、最初に人質を取っているので正確には「相手を叩き潰すのが生きがい」なのかなと思う。「戦うのが好きじゃなくて勝つのが好き」と言うやつ。
「姿を見た者には必ず死が訪れる」と言われているが、それもゴロサンダーが強いだけでなく「勝てない状況で戦わされてしまう」と言うのもあったのかもしれない。

 

後に再登場するが『タイガ』はギガデロスやゴロサンダーと言った新怪獣が1話で倒されるのが意外だった。ニュージェネレーションシリーズでは新怪獣は2話から3話くらい引っ張る事が多かったので。

 

今回のタイガが地面から登場するのに驚いた。
ゴロサンダーが空から現れるのでそれとの対比かな?

 

ヒロユキに異常に執着するトレギア。今までも計画が失敗に終わった事があるのにヒロユキに対してここまで執着するのはヒロユキがタロウの息子と合体している地球人であるからだろう。もしそうなら、東光太郎と出会っていたらトレギアはどんな反応を見せていたのか気になる。(トレギアが何をしてきても光太郎なら勝てそうだが)

 

ウルトラマンと合体した人間の身内を狙う」と言う話は過去に『帰マン』があった。それと同じ事をタロウの親友がすると言うのがえげつない。ここ最近のトレギアの悪行をタロウやジャックが知ったらどういう反応を見せるだろうか……。

 

カナの言葉でヒロユキは救われるが「ヒロユキ=ウルトラマンなのでトレギアに狙われている」と言う問題の構図をカナは分かっていないので実は今回のカナの説得は問題の解決にはあまり効果が無かったりする。(だから、この直後に今度はピリカが霧崎に狙われる事になった)
『タイガ』に限らずヒーロー作品では主人公が自分の正体を隠している事があるが、それだと主人公の悩みを周りが解決しようにも問題の本質が分からない状態で解決しようとする事になって結局は問題をちゃんと解決できなかったりする。(だから「実は隊長は気付いていた」と言う展開が作られる事になる)
個人的にはヒロユキは今回の話のラストで自分とウルトラマンの関係をE.G.I.S.に明かしても良かったと思う。実はヒロユキメインの回は今回の話が最後になっていて、この後はゲストやピリカが話のメインになっている為、「ウルトラマンと共にいるヒロユキの話」と言うのは思ったより掘り下げられなかったりする。

 

今回の話は森江さんの現時点でのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。

 

 

*「コンサート会場の警備」は時期的に『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ』の事かな?

 

 


【監督コメント付】『ウルトラマンタイガ』次回予告 第19話「雷撃を跳ね返せ!」"ULTRAMAN TAIGA" episode19 Preview + Director interview !!

 

 

 「黄金惑星の激闘」後編
『トライスクワッド ボイスドラマ』第19回
挿絵 後藤正行
文芸・演出 足木淳一郎

 

機動王兵ダイラオーのデザインがウルトラシリーズと言うよりロボットアニメに登場する感じだったのは『ザ☆ウル』を製作したのがガンダムシリーズを始めとするロボットアニメで有名なサンライズだからなのかな。

 

アミアさんのような恋に生きる女性からしたらタイタスの鈍感さにはさすがに文句も言いたくなるよね。


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第19回「黄金惑星の激闘 後編」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode 19

 

 

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