帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「赤と青の戦い」

「赤と青の戦い ーアボルバス レドル登場ー
ウルトラマンティガ』第17話
1996年12月28日放送(第17話)
脚本 宮沢秀則・神澤信一
監督 冬木椴
特技監督 神澤信一

 

青色夜型宇宙人スタンデル星人アボルバス
身長 210cm~54m
体重 150kg~4万8千t
スタンデル星の夜の世界を支配している種族で昼の世界も支配しようと戦争を起こした。夜行性で光に弱い為に苦戦を強いられたので夜も昼も戦いに耐えられる兵士を求めて宇宙を彷徨い、地球人に目を付けて戦いに強い者を宇宙船に誘拐して兵士に洗脳しようとした。GUTSの誘き寄せ作戦に引っ掛かるがダイゴに自分達に従えと詰め寄った。
レドルの攻撃を受けて宇宙船から脱出して巨大化する。左手から青い電流を発するが、ティガ・マルチタイプのタイマーフラッシュスペシャルで溶かされた。
名前の由来は「青」かな。

 

赤色昼型宇宙人スタンデル星人レドル
身長 208cm
体重 145kg
スタンデル星の昼の世界に暮らす種族でアボルバスを追って地球にやって来た。
夜や暗い所や寒い所では力が出せず、アボルバスに倒されたところをあるおばあさんの家に泊めてもらう事になり、おばあさんとの間に種族を超えた絆が生まれる。
テレパシーでおばあさんやGUTSに事情を話す。
本当は夜に戦える兵士を集める事が使命だったが、おばあさんとの触れ合いで使命よりも大切なものがある事を知り、アボルバスに捕らわれた地球人を解放する。
戦いが終わった後、おばあさんに別れの言葉を残した。ダイゴは自分の星に帰ったと語るが……。
名前の由来は「レッド」かな

 

物語
次々と起こる失踪事件を調査するGUTS。
一方、大都会の片隅でひっそりと暮らすおばあさんの家に奇妙な客人が現れる。

 

感想
今回の見所は何と言ってもレドルとおばあさんの交流。一人暮らしだったおばあさんの言葉が心に沁みる。
どこからどう見ても地球人ではないレドルがコタツに入っているのが面白い。おばあさんがレドルの姿を「今時のファッション」と考えるのには驚いたが、言われてみたら、ファッションショーとかでこう言う服が発表されていそうだ。

 

大都会の片隅でひっそりと暮らしているおばあさん。
高層マンションの中にぽつんと建っている昔ながらの家や公園で寂しそうに佇んでいる姿が周りとの断絶を表している。
「おばあさん」と呼ぶのは失礼らしいが、それなら名前を教えてほしかったな。

 

ホリイがお風呂に入っている間にレドルがいなくなってしまう。
おばあさんに嘆くホリイだが、監視役なのにノンビリお風呂に入っているアンタが悪い。
この時のホリイとおばあさんとの会話。
ホリイ「まさか、あいつ逃がしたんちゃうん?」、
おばあさん「あの子は責任感の強い子です! あの子は責任を果たしに行ったんですよ!」、
ホリイ「おばあちゃん……、あいつを行かせたんですか?」。
おばあさんはレドルを「逃がした」のではなく「行かせた」のだと分かるのがホリイの良いところ。
この時の会話でもチラッと出ているが、おばあさんはレドルに自分の子供を重ね合わせていたのだろうか?

 

GUTSはアボルバスを誘き寄せる為にニュースを使って争い事や格闘技を止めるよう勧告する。
兄妹喧嘩していた二人が母親の「いつまで喧嘩してるのよ! アボルバスが来るよ!」で喧嘩を止めてしまうのが面白い。「アボルバス」は『ティガ』の世界で一番有名になった名前と言えよう。数年後には都市伝説が生まれていそうだ。

 

アボルバスを誘き寄せる為にわざと喧嘩をするGUTS。
「ごめんなさーい!」、「よし、来ーい!」で本気でムナカタリーダーをぶっ飛ばすのが笑える。
ムナカタリーダーの酔っ払い姿は殆どコント。「ハロウィンの夜に」もだったが、ムナカタリーダーは仮装をするとキャラが変わる。

 

アボルバスに捕らわれた地球人を解放した後のレドルがどうなったかは不明。
おばあさんに別れを告げ、ダイゴは自分の星に帰ったと語っているが、兵士を集めると言う使命を果たさなかった以上、素直に星に帰られたとは思えない。
それとも星に帰って戦争の終結に尽力しているのだろうか?

 

今回の話は宮沢さんの現時点でのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。