帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「GUTSよ宙へ・前編」

「GUTSよ宙へ・前編 ーゴブニュ(ギガ)登場ー
ウルトラマンティガ』第19話
1997年1月11日放送(第19話)
脚本 小中千昭
監督・特技監督 村石宏實

 

機械人形ゴブニュ(ヴァハ)
身長 2m
体重 350kg
深夜のメトロポリスを徘徊して人々に「鋼鉄の仮面」と呼ばれた機械人形(メカロイド)。
生命反応が無く中身も空っぽで、GUTSの攻撃を受けると簡単に活動停止した
マキシマ・オーバードライブの実験と共に出現した直径約3kmの宇宙要塞・機械島の中からも同じ機械人形が現れ、アートデッセイ号がマキシマ・オーバードライブを始動させようとすると基地に回収された機械人形も活動を再開し、さらにアートデッセイ号が宇宙へ到達すると機械人形の軍団は合体してゴヴニュ(ギガ)となった。

 

巨大機械人形ゴブニュ(ギガ)
身長 60m
体重 8万t
基地に回収されたゴブニュ(ヴァハ)が合体した巨大機械人形。
ティガを無視して基地を襲おうとするが、ティガ・パワータイプに阻止されるとティガにしがみついて自爆を図った。
名前の由来はケルト神話の鍛冶の神「ゴブニュ」から。

 

物語
TPCではマキシマ・オーバードライブの実験が進められていた。
その頃、メトロポリスに謎の機械人形が徘徊するようになる。
そして宇宙に巨大な機械島が現れた。

 

感想
『ティガ』初の前後編となった今回の話で『ティガ』『ダイナ』で重要な位置を占めるマキシマ・オーバードライブがいよいよ登場する。
レナの説明によると、一番速く空間を移動する物質・光を利用したもので、陽子と反陽子をぶつけて光を推進力にしているらしい。物理が苦手な自分には、よ……く分からない。
マキシマ・オーバードライブのテスト機としてスノーホワイトが登場するが、この時は固有の名前はまだ無かった。

 

マキシマ・オーバードライブの発明者であるヤオ博士は不機嫌で無責任な態度が悪役に見え、アートデッセイ号に感激するダイゴを背後からニヤッと見つめる姿は本当は悪い宇宙人ではないのか?と思えるほどであった。それがマキシマ・オーバードライブの設計に20年も費やした理由をホリイに尋ねられると「これまで誰も見た事も無いような凄い船を作りたかったんだ。子供の時から」とまるで子供のような答えをしたのには驚いた。この答え以降、ヤオ博士はいきなりいい人になる。

 

自分は登場当初の不機嫌なヤオ博士にはあまり近付きたくないが、マキシマ・オーバードライブに興味を持ったダイゴはヤオ博士の後を追う。その後もダイゴはレナにマキシマ・オーバードライブについて尋ねているが、マキシマ・オーバードライブが光に関係しているので光の巨人に変身する者として色々気になったのだろうか?

 

宇宙に浮かぶ機械島が雰囲気満点。
雷撃による地上攻撃は迫力があった。ちゃんと人間が合成されているのも良かった。

 

今回の話でガッツウイングが宇宙にも行ける事が判明。
ちゃんと脱出装置があって良かった。

 

『80』のスペースマミーや『パワード』のスカイハンターに続く巨大母艦アートデッセイ号が遂に登場。
発進プロセスを一つ一つキチンと踏まえているのが良い。
アートデッセイ号が空を飛ぶ場面は音楽の効果もあってかなり感動的。
やっぱり大きい物が空を飛ぶシーンは良いなぁ。ヤオ博士の気持ちが分かる気がする。

 

活動を再開した機械人形によって窮地に陥るGUTS。
基地内に入られると脆いと言うウルトラシリーズ特別チームのジンクスは平成になっても残っていた。

 

合体巨大化した機械人形に苦戦するティガ。果たして、どうなる?
と言う事で次回「GUTSよ宙へ・後編」に続きます。