帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「出番だデバン!」

「出番だデバン! ーエノメナ デバン登場ー
ウルトラマンティガ』第21話
1997年1月25日放送(第21話)
脚本 太田愛
監督・特技監督 北浦嗣巳

 

魔神エノメナ
身長 54m
体重 4万2千t
異次元より現れたと思われる魔神。悪魔ではなく侵略者。
両肩の角から発する電磁波で人間の脳に一種の恐怖ホルモンを作り出して攻撃衝動や破壊衝動を引き起こし脳のあらゆる部分を破壊しつくしてしまう。なので、指一本動かす事無く人間を滅ぼす事が可能。
自分の電磁波を中和する能力を持つデバンの存在を知り、デバンを追って函館、仙台、水戸、東京に現れた。
電磁波で照準をズラす事でレーザー攻撃を防ぎ、額から光弾を放って街を破壊する。
ティガ・パワータイプに両肩の角を折られ、額にキックを受け、異次元に逃げようとしたところをティガ・パワータイプのティガ・ホールド光波で阻止され、最後はデラシウム光流で倒された。

 

マスコット小怪獣デバン
身長 158cm
体重 98kg
「ゆかいな仲間たち」と言う一座にひょっこり紛れ込んでから行動を共にしている。舞台が好きで稽古熱心。役は「怪獣のゆうびんやさん」。
両耳から発する光がエノメナの電磁波を中和できるので追われる事になる。エノメナによって暴徒と化した街を見て、エノメナの光弾を受けながらも電磁波を中和していった。最後は力尽きて死んでしまい、その亡骸は一座に引き取られた。と思いきや実は……。
エノメナとの関係は不明。フルネームは「デバンダデバン」と言うらしい。

 

物語
現れては消えるを繰り返す謎の魔神。
調査を続けるGUTSは魔神が現れた場所にはある一座が必ずいる事に気付く。

 

感想
ピグモンを思わせる怪獣デバンが登場。
デバンを見たレナは「可愛い」と言うが、それを聞いたダイゴの反応は「えっ!?」であった。そう言えばピグモンも自分はあまり可愛いデザインとは思えないのだが女性には「可愛い」と言われる事が多いなぁ。

 

CGを使って笑うエノメナが実に不気味。
アニメっぽくなるところもあるが、CGによる着ぐるみの表情の変化は個人的にはアリ。

 

生科学研究所のタンゴ博士が登場。この後も何度も登場する事になるとは思わなかった。

 

エノメナによって暴徒と化した街が恐い。
街の惨状を見たヤズミはデバンと一緒に出撃したいと申し出るが一座が拒否して駄目だった。

 

デバンがエノメナの攻撃を受けたのを見てダイゴとシンジョウは命令を無視してエノメナに突っ込む。「俺の脳みそがショートしたら、ダイゴ、俺を撃て! お前がショートしたら、俺が撃つ!」と言うシンジョウの台詞がカッコイイ。
結局、いつものように墜落してダイゴはティガに変身するのだがシンジョウはどうしたのだろう? 脳みそがショートしちゃったのかな?

 

デバンへの光弾を手で受け止めるティガが格好良かった。

 

戦いが終わり、デバンの死に胸を痛めるダイゴ。「放たれた標的」の結末を思い浮かべるが、後日、一座から届いた手紙には……。「皆、元気」!
こういう結末はやっぱり良い。暗い結末ばかりではさすがに堪える。
因みにこの時の手紙には騒動で壊れてしまった一座の車の修理代の請求書も入れられていたのだった……。

 

今回の話は太田愛さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。