「虹の怪獣魔境 ーシルバゴン ガギⅡ登場ー」
『ウルトラマンティガ』第26話
1997年3月1日放送(第26話)
脚本 右田昌万
監督・特技監督 村石宏實
剛力怪獣シルバゴン
身長 65m
体重 7万5千t
魔境・獅子鼻樹海に君臨する怪獣。
ガギⅡの見えない壁を力尽くでぶち破り触手も引き千切ると言う凄まじい破壊力を持っていてガギⅡを簡単に噛み殺した。
ゼペリオン光線に耐え、ティガ・パワータイプをも上回る剛力を誇るが、視力が悪くて動いていないものは認識できないと言う弱点を突かれ、最後はティガ・バーニングダッシュで倒された。
名前の由来は「シルバー」から。
「怪獣が出てきた日」のシーリザーの着ぐるみを改造している。
バリヤー怪獣ガギⅡ
身長 64m
体重 6万9千t
宇宙から飛来して獅子鼻樹海に紛れ込んでいたと思われる。
見えない壁を作って獅子鼻樹海に迷い込んだ人間を襲うが、シルバゴンに力尽くで見えない壁を破壊されてしまう。
両手の触手、爪、角から発する赤い光線でシルバゴンと戦うが、触手を引き千切られて最後は噛み殺されてしまった。
物語
家族旅行の帰りに上下逆さまの虹を見た家族は魔境に迷い込んでしまう。
そこは怪獣達が闊歩する恐ろしい場所だった。
感想
正統派の怪獣モノで『ティガ』では初めてとなる巨大怪獣同士の戦いがある。
この頃のウルトラシリーズはまだ組織化された敵が少なかったので敵キャラの格付けがあまりされておらず、今回のように他の怪獣を倒す事で強い怪獣を示している。
車から見上げるシルバゴンの姿が格好良かった。
格好良くて強いシルバゴンだがガギⅡに勝ってキングコングのマネをしたり、ティガのゼペリオン光線やタイプチェンジのマネをするが出来ずに地団駄を踏んだりとかなり可愛かった。
シルバゴンが動いていないものを認識できない事でティガとの戦いは「だるまさんが転んだ」となった。
因みにシルバゴンはティガのカラータイマーの音にも気付けなかったので実は耳も悪いかもしれない。
強力な磁場で日本の魔のトライアングルと言われる獅子鼻樹海。
上下逆さまな虹が現れる等、科学では説明が出来ない未知の世界となっている。
今回の話ではシルバゴンの脅威と共に冷めていた家族関係が修復されていく様子も描かれた。
実は今回のような普通の家族の話はウルトラシリーズでは意外と少ない。家族の誰かが死んでいたり、怪獣を生み出せるほど心に闇を抱えた子供はたくさん出ているのだが。
助け出した家族を見てムナカタリーダーは「あれも私の家族のようなものです」とダイゴ達の方を見る。
レナを背負うダイゴ。
シンジョウ「代わろう」、
レナ「……いい」、
ホリイ「ええって」、
ダイゴ「じゃ、行きましょうか」。
シンジョウw