帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「時空をこえた微笑」

「時空をこえた微笑 ーゴルドラス登場ー
ウルトラマンティガ』第36話
1997年5月10日放送(第36話)
脚本 右田昌万長谷川圭一
監督 石井てるよし
特技監督 大岡新一

 

強力怪獣ゴルドラス
身長 70m
体重 8万2千t
時空界からエリア桜ヶ丘に現れた。
世界各地に点在するミステリースポットの磁場を全部集めようとした為、過去の人物や物体がエリア桜ヶ丘に現れる事となった。
マグナス1とグラバス2による反時空界エネルギーも通用しなかった。バリアーであらゆる攻撃を跳ね返し、目から電流を発する。ティガ・パワータイプを圧倒する力を持つが、全ての超能力を掌る角をヤズミに破壊され、最後はデラシウム光流で消滅した。
劇中では語られていないがシルバゴンの同属で遥かに格上の存在。そう言えば、シルエットが似ている。
名前の由来は「ゴールド」から。

 

物語
エリア桜ヶ丘に次々と現れる過去の存在。
ヤズミは大正時代から現在に飛ばされてきた少女テヅカ・ユリと知り合う。

 

感想
大正時代から現在に飛ばされてきたテヅカの家を探す事になったヤズミ。
テヅカの家があった場所はとっくの昔に道路になっていて見付からなかったが、もし見付かったらどうするつもりだったのだろうか? 大正時代のテヅカと現在のテヅカが出会ったらまずい事になりそうなのだが……。(テヅカは大正4年8月16日生まれなので2009年の時点で95歳となり、まだ生きている可能性がある)

 

家が無くなっていたテヅカを励ます為にハンバーガーを食べさせたりゲームセンターに連れて行ったり一緒にプリクラを撮ったりするヤズミ。
ようやくデートが出来て良かったね。ところで車を運転できたのは意外だった。

 

異次元である時空界から現れたゴルドラス。
バミューダノーフォーク、モウィンティ、オータス等は時空界との接点があったらしい。「虹の怪獣魔境」に登場した獅子鼻樹海も取り上げられているのが嬉しい。
ゴルドラスはシルバゴンの同属で遥かに格上と言う設定だが、シルバゴンもパワーアップしたら異次元を操れるようになるのだろうか?

 

大正時代に怪獣は現れていなかった(と思う)。
ドデカイ化け物がいて、それと戦う巨人までいて、さらに人々はそんな巨人を応援している。テヅカは凄い世界だなぁと驚いた事だろう。

 

ヤズミはゴルドラスの角が光った後にコンマ3秒だけ力が弱まる事を突き止める。
ムナカタリーダーに「やれるか?」と聞かれて「はい!」と力強く答えるヤズミとそれを聞いて「発射を任せる!」と言ったムナカタリーダーがカッコイイ。
現場に出たヤズミとムナカタリーダーのやりとりはこの前に「うたかたの…」があって、その話を見た後に今回の話を見るとヤズミの成長が感じられる。

 

ゴルドラスが倒された事で時空界が消滅するが、タンカー等が砂のように消えたのがちょっと疑問。
生命反応のあるものは元の時代に戻れて、無いものは消滅するのだろうか?
それともテヅカも砂のように消えた後に元の時代に戻ったのだろうか?
あと時空界に消えたTPCの一般隊員はちゃんと帰って来れたのかな……。

 

ゴルドラスと一緒にテヅカも死なせてしまったと落ち込むヤズミ。
ヤズミが座り込んだ場所こそ冒頭で子供の時におばあさんと会った場所だった。
記憶を取り戻したヤズミは家に帰り、子供の時におばあさんから貰ったロケットを開けてみる。そこには……。
やっぱり、死んじゃうと好きな人と会えなくなるが、生きているといつか会えるものなんだなぁ……。
自分より幼かった少女が実は子供の時に会ったおばあさんだったと言う結末が見事だった。
知らない世界に飛ばされて心細くなった時に優しくしてくれた人を何十年も経って見付けた時、テヅカはどんな気持ちだったのだろうか……。

 

誰がテヅカを尋問するかでシンジョウとホリイだけでなくダイゴまで名乗りを上げたのが笑える。イルマ隊長が呆れていたが後でレナにも嫌味を言われていそう。
今回はダイゴの出番がかなり少なかったが、あまり気にならない話になっていた。