「いざ鎌倉! ータラバン登場ー」
『ウルトラマンティガ』第46話
1997年7月19日放送(第46話)
脚本 右田昌万(原案 円谷一夫)
監督 松原信吾
特技監督 大岡新一
虹色怪獣タラバン
身長 親・200m 子・40m
体重 親・20万t 子・4万t
江ノ電専門のカメラマンである星野ウマジロウが偶然目撃した怪獣。
体を周囲に溶け込ませる事が出来る。口から溶解液を吐く。
宇宙から流れ星のようにやって来たが、実は母親とはぐれていて、母親の声によく似た江ノ電の警笛に惹かれていた。GUTSの願いを受けたティガが警笛の鳴った江ノ電を使って宇宙まで誘導した事で母親と再会する事が出来た。
怪獣デザインコンテストで最優秀賞を獲得した「虹色でんでんわに」がモデルになっている。
物語
江ノ電専門のカメラマン星やんは怪獣の目ん玉を見るがGUTSの調査では何も発見されず見間違いだと思われてしまう。
怒った星やんは何としてでも怪獣を見付けようとするが……。
感想
久々に子供が出る話で、父と子の擦れ違いがあったり子供がイジメられていたりと『T』や『80』を思わせる内容になっている。
ゲストのガッツ石松が良い味を出していた。
「ガッツ」と「GUTS」をかけたギャグをやってくれたのが嬉しい。
今回は第2期ウルトラシリーズでよく見られた怪獣を見たと言っても周りが信じてくれない話。
「蜃気楼の怪獣」があったからか、GUTSはかなりの期間にわたって調査を行っていた。この辺りはTACとは違うなぁと感じる。
神社で寝ていたら横にタラバンの目があって、それが街中を追いかけてくると言うシチュエーションが中々にシュール。
タラバンを宇宙に帰す為に電車を一両あげちゃう助役が実に気前が良い。
ところで宇宙のタラバンを大きさから親だと判断したのは分かるが、どうして母親だと思ったのだろうか? 父親の可能性もあると思うのだが……。
タラバンの溶解液を受けて溶けるシャーロック。ダイゴがティガに変身するが、これはどう考えてもバレるぞ。
最後にレナが言った「どうしていつもダイゴはティガに会えないんだろうね?」は秘密を知った上での発言に聞こえる。
出来ればマサトとイジメていた子供達の和解の場面を入れてほしかったかな。
今回の話は第2期ウルトラシリーズのコミカライズを担当した内山まもるさんによる漫画版が特撮雑誌『宇宙船』に掲載された。
今回の話は松原監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。