帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣ゲーム」

「怪獣ゲーム ーデマゴーグ チェーン星人(レフト・ライト) グロッシーナⅡ登場ー
ウルトラマンダイナ』第27話
1998年3月14日放送(第27話)
脚本 吉田伸
監督 児玉高志
特技監督 佐川和夫

 

双体宇宙人チェーン星人
身長 レフト・240cm ライト・240cm
体重 レフト・170kg ライト・180kg
頭脳を得意とするレフトと力を得意とするライトの二人組。地球征服に邪魔なダイナをどちらが先に倒せるか賭けをしていた。
レーザー攻撃を無効化できるライトは直接アスカを狙い、レフトは子供の友達紹介所を掲げるキッズコミュニティ社を立ち上げて「怪獣コロシアム」と言うゲームを使って子供達に最強の怪獣を作らせようとした。怪獣トーナメントに優勝した太一少年のデマゴーグを実体化させ、太一少年を操ってダイナと戦わせる。
最後は操縦不能となったデマゴーグによって二人ともビルの下敷きとなった。

 

スーパー必殺怪獣デマゴーグ
身長 68m
体重 7万2千t
太一少年が作ったオリジナル怪獣で怪獣トーナメントに優勝した後、チェーン星人レフトによって実体化されて本物のダイナと戦った。
両手を巨大化させて相手の攻撃を封じるデマハンドプロテクションと尻尾で相手を串刺しにするデマゴーグスペシャルを使う。
太一少年がチェーン星人レフトの支配から逃れると技が使えなくなり、最後はダイナ・ミラクルタイプのレボリウムウェーブ・アタックバージョンでブラックホールに吸収された。
名前の由来は大衆を扇動しようとする指導者の「デマゴーグ」かな。

 

物語
いきなり謎の宇宙人に襲われるアスカ。
その宇宙人によく似たキッズコミュニティ社の明智を調べる事になるが怪しい点は見付からなかった。
明智は子供達の間で流行っている「怪獣コロシアム」と言うゲームを販売しているのだが……。

 

感想
今や子供達に欠かせないものとなったゲーム。世相を反映してウルトラシリーズでもゲームが取り上げられるようになり、今回は放送当時に流行していたモンスター育成ゲームが取り上げられている。ゲームの達人である子供達に最強の怪獣を作らせようと言う着眼点が面白かった。

 

劇中のゲームにはデキサドルやグロッシーナが登場している。ニュースで流れた怪獣のデータが取り入れられているようだ。TPCはちゃんと情報公開していたんだな。

 

チェーン星人は二人いて、レフトのような面倒な手は使わないと言ったライトはなんとアスカを直接襲った。思った以上に分かりやすい奴だった。

 

ダイナである自分が狙われているのかと考えるアスカ。同じ日に公開された『光の星の戦士たち』もだが、この時期のアスカはウルトラマンとしての自分について考える事が多い。

 

自分はカワイイから真っ先に狙われちゃう!と堂々と言ってのけるマイが凄い。

 

私服で潜入調査を行うアスカとリョウ。アスカが変すぎ。リョウの車が妙にカワイイ。

 

子供は大人達の勝手な考えに振り回されているとして子供の友達紹介所を開いていたレフト。塾やら学校やらで大人より忙しくて友達を作る機会が少ない子供にとってはありがたい場所だったのかもしれない。
レフトの子供の心理を利用した作戦が興味深かった。今回はゲームがメインテーマになっていたが、子供の友達紹介所に来た子供達をメインテーマに据えた話があっても面白かったかもしれない。

 

ダイナとデマゴーグが戦ったらデマゴーグを応援した子供達。
自分達の代表がメジャーな存在と戦うと、どうしても自分達の代表の方を応援してしまう。普段は故郷に興味が無い人達もスポーツやらなんやらで同郷の人が活躍していると、つい応援したくなる。
とは言え、デマゴーグは自分達の住んでいる街を破壊する存在なので最終的には子供達は自分達の代表であるデマゴーグではなく自分達の街を守ってくれるダイナを応援する事になる。

 

「ミラクルの青はクール」と言った女の子が笑える。
そう言えば青いウルトラマンって女性人気が高いイメージがある。

 

倒した相手を喰う事でパワーアップするデマゴーグ。ダイナまで喰おうとしたのにはさすがに驚いた。

 

「アスカ・シン。いや、ウルトラマンダイナ」と言ってアスカを招いたり、「私と子供達の最高傑作であるデマゴーグに勝てるかな?」と奪ったリーフラッシャーをわざわざアスカに返したりとレフトの不敵さが上手く出ていた。
なのに最後はライトと一緒にビルの下敷きって……。
特にライトは何しに来たんだ? アンタがいなくても今回の話は成り立ってしまうぞ。
実はこのチェーン星人は当初は「移動要塞浮上せず!(後編)」でスフィアとの決着が付いた後の新たな敵として登場する予定だったのだが、スフィアとの決着が付けられなかったので今回限りの敵になってしまったらしい。面白いキャラクターだっただけに1話だけの登場は残念であった。せっかく二人いたので今回の話とは別に正反対のキャラクターがコンビを組んでいる事をもっと発揮出来る話を用意してほしかった。

 

事件解決後、すぐに友達を作れる方法として子供達に野球を教えるアスカ。今回は『T』の90年代版と言う感じがあった。

 

今回からエンディング曲が『ULTRA HIGH』に変更。この燃える感じは『ダイナ』に合っていると思う。

 

今回の話は児玉高志さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。