帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「さらばハネジロー」

「さらばハネジロー ーデビルファビラス ファビラス星人登場ー
ウルトラマンダイナ』第47話
1998年8月1日放送(第47話)
脚本 川上英幸
監督・特技監督 原田昌樹

 

放浪宇宙人ファビラス星人
身長 強硬派・2m 穏健派・190cm
体重 強硬派・140kg 穏健派・120kg
母星が消滅した為、放浪の旅に出た宇宙人。宇宙船の中にミクロ化した80億人の仲間がいる。元々は武力活動を望まない平和な種族で、様々な星を訪れて受け入れてくれるよう交渉してきたが、その度に攻撃を受け、さらにメラニー遊星で調査チームが全滅した事で遂に地球を侵略する事を決断した。
特殊な光線でコーティングした宇宙船でレーダー網をすり抜け、コウダ副隊長とカリヤを捕獲して変身するとTPC基地に侵入して基地の機能を麻痺させた。
地球の全ての生物をミクロ化して自分達の宇宙船に乗せて地球に移住しようとし、24時間以内に地球人からの回答が無ければ開発した戦闘機で地球を総攻撃すると宣告するが、ハネジローの説得で思い止まる。
事件解決後、ハネジローを心の支えにして再び放浪生活に入る決心をした。

 

魔石超人デビルファビラス
身長 2~54m
体重 140kg~4万t
地球対策の強硬派はかつてムザン星で手に入れた魔石を身に付けムザン星人のような残忍な性格になった。80億の仲間の為に地球移住を推し進めるが、最後は魔石に支配されて多くの血を流す為に暴れてしまう。
巨大化し、両手から光線を発し、魔石が作った鎧で身を固め、魔石から発する光線でダイナを苦しめる。
ハネジローに魔石の位置を教えられたダイナ・ミラクルタイプのビームスライサーで魔石を破壊され、鎧はレボリウムウェーブ・アタックバージョンで異次元に追放された。

 

迷子珍獣ハネジロー
身長 33cm
体重 5kg
全国の子供達に大人気。アスカより賢くてコンピューターもマスターした。
実はファビラス星で平和を招く神「ムーキット」として珍重されていた生物だったが惑星消滅の際に殆どが死滅していた。
ハネジローはメラニー遊星の調査チームにいたが、モンスアーガーによって調査チームは全滅してしまった。
地球人とファビラス星人の戦争を回避させ、ダイナにデビルファビラスの魔石の位置を教える。
事件解決後、ファビラス星人の心の支えとして一緒に旅立ち、アスカに「また会える」とメッセージを送った。

 

物語
ホームページも大人気なハネジロー。その時、TPC基地を破壊する謎の宇宙人が出現。その宇宙人はハネジローの姿を見て驚く。ハネジローの正体はファビラス星のムーキットだった。

 

感想
ホームページ『PAM² NET』を運用しているハネジロー。
かつて円谷プロのホームページにはハネジローの掲示板があった。公式ホームページの掲示板とか懐かしいなぁ。
尚、『PAM² NET』は『ダイナ』のエッセンスを取り入れた『デッカー』が放送された2022年にウルトラシリーズTwitterアカウント上で復活している。

 

子供達に大人気なハネジロー。マイの弟ヒロキが花束を送る相手もヒビキ隊長でも若きエース・アスカでもなく当然ハネジロー。
因みにヒロキは山田まりやさんの実の弟との事。

 

怪電波の調査に向かうコウダ副隊長とカリヤ。
「ナニカアリマス」と微妙にアバウトな探知機が凄い。「ナニカ」って何だよw

 

変身したファビラス星人がTPC基地に潜入する流れは「月に眠る覇王」とほぼ同じ。いいかげんにセキュリティを見直してほしい。
最終回近くで基地が危機に陥るのはウルトラシリーズのお約束なのだが、今回は意外と危機感が無かった。地球の危機よりハネジローに話の焦点が当たっていたからかな。

 

ファビラス星人は全員で80億もいると言うのは敵が明かした情報だし数が多いからと言って軍事力が整備されているかどうかは疑問だと語るミヤタ参謀。
今までの弱気な発言とは違う。トロンガーを倒してトラウマを払拭した事で成長したのかな。

 

ハネジローはファビラス星人の為に行動すると考えるのが普通だと語るシイナ参謀。
シイナ参謀もハネジローが地球の情報をファビラス星人に漏らすとは考えたくないが、この人は任務に私情を挟まない。

 

今回は地球の危機なのに会議にゴンドウ参謀がいなかった。
ひょっとしたら、この時点で既にF計画を本格的に進めていたのかもしれない。

 

ファビラス星人の強硬派はムザン星で手に入れた魔石に「多くの血を流せ!」と支配されてしまう。
強硬派が魔石を手に入れた経緯は不明だが、ひょっとしたら、自分達が攻撃性を持たない為に交渉する相手に見くびられて攻撃を受けて平和を脅かされている現状に不満を抱き、自分達の平和の為に攻撃性を手に入れようとしたのかもしれない。
しかし、結局は魔石に振り回され、平和の為に戦うのではなく暴れる為に平和と言う目的を掲げると言う本末転倒な結果になってしまった。
もしこの説が当たっていた場合、自分達の身を守る為の道具に振り回されて結局は自分達を危機に陥らせてしまうと言う話は後のゴンドウ参謀に通じるところがある。

 

ダイナが魔石を破壊すると悲鳴が上がったが、魔石は自分の意思を持っていたのだろうか。
ひょっとしたら、ムザン星人も魔石に支配されていたのかもしれない。

 

ハネジローがダイナに魔石の位置を教える展開は「幻の遊星」を思い出した。

 

「ハネジローに出会わなかったら我々は間違いを犯し続けていた」として、ファビラス星人はハネジローの助言を頼りに苦しい放浪生活を乗り切っていく決心をする。それはハネジローと地球の別れを意味していた。
ハネジロー「ダイナ、サヨウナラ……」。
ハネジローを見送るダイナが泣いているように見えた。

 

ファビラス星人の設定とデザインはバルタン星人を思わせるものがあって、ダイナに倒されず生存する結末は『初代マン』の「侵略者を撃て」のアナザーとして見る事が出来る。

 

ハネジローがいなくなって寂しがるスーパーGUTS。一番寂しいのはメラニー遊星で出会ってから弟のようにハネジローを可愛がっていたアスカであった。
ヒビキ「アスカ……。出会いがあるから……別れがある。しかしな、別れがあれば、再び出会う事もある。ハネジローはきっと、お前に会いに来るよ……」。
そこにハネジローからメールが届く。
「アスカ、マタ、アエル。ゼッタイニ、マタ、アエル。」。
それを読んだアスカは宇宙に向かって手を振る。
アスカ「ハネジロー、約束だぜ。絶対にまた会おうな!」。
今回のエンディングはハネジロー編として過去のハネジローの映像が色々見られる。最後はダイナ登場の真似をするハネジローで締め!