帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「天使のハナシ」

「天使のハナシ」
ウルトラQ倶楽部』第6話
2003年11月16日放送(第6話)
脚本 山田正弘
演出 飯島敏宏

 

天使
「エンジェル紹介」から派遣された存在。
天国の無作為抽出で選ばれたホーリーにタダで3つの願い事を叶えさせた。

 

物語
ホーリーこと中堀君に「エンジェル商会」から派遣された天使と名乗る人物から電話がかかって来た。
天国で行われた無作為抽出で選ばれたホーリーにはタダで3つの願い事が叶えられると言う。その話を聞いたホーリーは疑いつつも今入れ込んでいるサトミと言う女性と一緒に暮らしたいと願う。

 

感想
有名な「3つの願い」。ホーリーの願いは、
1、サトミと言う女性とくっ付きたい→飼い猫になってサトミの膝枕。
2、キー坊と言うサトミの彼氏を消してほしい→キー坊が交通事故に遭って全治6ヶ月。
3、キャットフードに飽きたのでステーキ定食が食べたい→サトミのステーキを食べて怒られる。
結局、つまらない事で3つの願いを使い果たしてしまい、ホーリーは猫のまま人間に戻れなくなってしまったと言うオチ。う~ん。多くの人が知っている話なのだからウルトラシリーズならではの捻りを入れてほしかった。

 

今回の話は万城目がホーリーから聞いた形になっているが、ホーリーが猫のままなのに万城目はどうやって話を聞き出したのかと言う疑問が残る。
由利子が解釈したように本当は全て万城目の書いた小説の中の出来事であったとするのが一番自然ではあるが、そうなるとラストシーンの猫の存在が気になってしまう。
実は話をしていた小説家の正体は「エンジェル商会」の天使だったと考えるのも面白いが、その小説家が他ならぬ主人公の万城目なのでまずはあり得ない。

 

細かいが、ホーリーは天使と電話越しでしか話をしていないのに物語の後半で天使と実際に会った時に顔見知りのように会話をしているのが不自然で気になった。天使が一般のイメージとは違うおっさんのような外見をしているので何らかの反応が欲しかったかな。