「春の人魚」
『ウルトラQ倶楽部』第22話
2004年3月7日放送(第22話)
脚本 佐々木守
演出 実相寺昭雄
人魚
人魚の世界に新しい血を注ごうとかつて助けた河口邦夫のもとを訪れて子供が欲しいと訴えた。
海を操る事が出来る。
最後は万城目達の説得を聞いて姿を消した。
物語
かつての星川空港の同僚で現在は漁師になっている邦夫を訪ねた万城目達。
邦夫は由利子似の人魚に助けられた事があると語る。そしてその夜……。
感想
かつて邦夫を助けた人魚が訪ねてきて「抱いて……。私にあなたの赤ちゃんを下さい」と告げる驚きの話。ウルトラシリーズでここまでストレートに性に触れた台詞は他に無い。
ただ邦夫が万城目と同期だと考えると70代となる。いくらなんでも展開に無理があるような……。この話に限らず『Q倶楽部』は主人公3人の年齢設定によって無理が生じている話がいくつかある。
佐々木守・実相寺昭雄コンビによる最後の作品で、今回の人魚の話も『星の伝説』を思わせるところがあった。
今回の話は2006年に亡くなられた佐々木さんのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。