帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「午前2時の誘惑」

「午前2時の誘惑」
ウルトラQ dark fantasy』第9話
2004年6月1日放送(第9話)
脚本 篠原高志
監督 原田昌樹

 

コスモネット星人ヤマダ
宇宙からの番組『COSMO TV SHOPPING』の司会者。
若く見せるのではなく本当に若返る薬「ワカワカリン」を販売するが使用方法を誤った大島に逆ギレされて元に戻る薬「モトニモドーレ」を提供する羽目になった。
商品に落ち度は無かったのにクレームを付けられた事で地球人への印象を悪くするが、その後も地球に向けての番組は続けられた。

 

物語
苛立ちばかりの日々を過ごす経理部のお局・大島の唯一の楽しみは深夜の通販番組であった。ある夜、見慣れない番組を目にした大島は……。

 

感想
常にイライラしている年増のお局様が綺麗に若返って再び人生をエンジョイする話。
大島は聖人君子ではなく、むしろ八つ当たりはするわ依怙贔屓はするわとかなり問題のある人物で、そんな彼女が不思議なアイテムを手に入れて調子に乗って使用方法を間違えてしまうと言う展開は普通だと身の破滅に繋がってしまうところだが、そこから自分の落ち度を棚に上げて通販番組の司会者を締め上げて強引に元に戻ってハッピーエンドと言うのは驚きの結末であった。
今回はとにもかくにもさとう珠緒さんのキャスティングが見事であった。あの展開であの結末が許されるのは演じた彼女のキャラクターに依るところが大きかったと思う。

 

大島は剛一が勤めているGLOBAL MAGAZINE JAPAN社の経理と言う設定。
剛一は今回の事件に直接関わっていないが、大島によって実は真面目に働いている事が判明する。

 

「ピチピチした若い娘が好み」と言う植田。大島以外の経理の女性社員に手を振っていたので経理の誰かと付き合っているのかと思われたが実はロリコンで中学生まで若返った大島を助けた振りをしてホテルに連れ込もうとした。
それまで若くてイケメンだからと植田に甘い顔をしていた大島だったが正体を知った後は植田の請求を全て却下。爽快な場面であるが植田のやっている事は立派な犯罪なので、とっとと警察に突き出す事を勧める。

 

「モトニモドーレ」を飲んで元の若くて綺麗な姿に戻った大島。と言いたいところだがストレス太りした姿が一番最初だったのでは?
「ワカワカリン」を2本飲んで中学生まで若返ったので「モトニモドーレ」1本だと若くて綺麗な姿に戻ったと言う事か。それなら、もう1本飲めばストレス太りした姿に戻ると思われるが大島がそれをする事は絶対に無いであろう。

 

宇宙を股にかける通販番組『COSMO TV SHOPPING』。
司会者のヤマダが「地球の皆様」と日本語で呼び掛け、支払いも日本円になっているので、最初から地球の日本に向けて発信している番組のようだ。と言う事は大島以外にも利用者がいると言う事なのかな。

 

エンディングでその後のお話と本編でカットされた場面が少し見られる。

 

脚本の篠原高志さんはウルトラシリーズは今回のみの登板となっている。