帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ULTRASEVEN X』

ULTRASEVEN X
2007年10月5日~12月21日放送

 

「お願い。あなたにこの世界を救ってほしいの。……私だけを信じて」

 

ウルトラセブン40周年記念作品として21世紀の感覚で作られた新しい『ウルトラセブン』。
ウルトラQ dark fantasy』に続く深夜作品で平成ウルトラシリーズでは避けられていたところに踏み込んだ描写が見られた。
TBS系列で放送された最後のウルトラシリーズである。又、後の『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』、大怪獣バトルシリーズ、ウルトラマンゼロシリーズに先駆けて並行世界を題材にする等、ウルトラシリーズの変革期に位置する作品となった。
円谷プロが子会社化されて設立以来の円谷家による同族経営に終止符が打たれた時期の作品でもある。

 

ウルトラセブンX(新上博巳 声・与座重理久
身長 40m
体重 3万5千t
ジンがウルトラアイを装着する事で変身する赤い巨人。その正体はエレアの祈りを聞いて並行世界から来たセブンが瀕死のジンと一心同体になった姿であった。
ジンが一命を取り留めた代償にセブンの意思は封じ込まれてジンの記憶も失われてしまったが、グラキエスとの戦いの最中にセブンの意思が覚醒した。
戦いではアイスラッガーエメリウム光線、ワイドショットを使用する。
グラキエスを倒した後、セブンとジンは分離してジンはエレアのところに、セブンはダンの姿でアンヌのところにそれぞれ帰っていった。

 

DEUS
地球に侵入したエイリアンを探し出して密かに抹殺する組織。素性を隠して世界中に散らばっているエージェント達によって構成されている。
基地等は無く、支給されたビデオシーバーを通して司令からエージェントにミッションが伝えられる。
エージェントはミッションの度にコンビを組まされ、お互いをコードネームで呼び合って本名を知らない等、他のメンバーとの関係が希薄となっている。
戦闘機や隊員服の類は無い。ウルトラガンを支給されている。ビデオシーバーには通信の他に重力制御やバリアー発生等の特殊機能が備えられている。
組織の実体は無く、全てはグラキエスの意思によって動かされていた。

ジン与座重理久
25歳。DEUSのエージェント。「雨男のジン」と呼ばれている。
記憶を失い、エレアと言う女性に託されたウルトラアイでセブンXに変身する。
かつてAQUA PROJECTの裏に潜む闇を見抜いて恋人であるエレアと共に行動を開始するが逆に追い詰められて瀕死の重傷を負い、並行世界から来たセブンと一心同体になって記憶を失った状態で甦った。
グラキエスを倒した後はセブンと分離してエレアのところに帰っていった。

ケイ(脇崎智史)
25歳。DEUSのエージェント。ジンとコンビを組む。
軽い性格のようでミッションに対しては真面目に取り組む。
デラックスプリンを注文する程のプリン好き。

エス伴杏里
25歳。DEUSのエージェント。潜入捜査を専門とするアンダーカバーで、エージェントの中でも過激且つ武闘派と噂されている。
チョコが好きで常に持ち歩いて食べている。

DEUS司令夏木陽介
ビデオシーバーを通してエージェントにミッションを伝える存在。
エージェントからの問い合わせに対して情報を提供する事もある。
実際はグラキエスの意思によって動かされていた。

 

政府放送のキャスター(宮本賢一・莇陽子)
モニターを通じて政府からの情報を市民に提供する。
実際はグラキエスの意思によって動かされていた。

 

冴木エレア加賀美早紀
22歳。ジンにウルトラアイを託して「この世界を救ってほしい」と告げる。
元は科学省の職員で、恋人であるジンからAQUA PROJECTの裏に潜む闇を知らされていた。
ジンがセブンと一心同体になって記憶を失った後も陰ながらサポートしていた。

 

主題歌『Another day comes』