帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「DIAMOND“S”」

Episode4 DIAMOND“S”」
ULTRASEVEN X』第4話
2007年10月26日放送(第4話)
脚本 太田愛
監督 鈴木健二

 

パラサイト宇宙人ペジネラ
身長 42m
体重 4万t
地球に降り立ったがオリジナルのボディが地球環境に適応出来なかったのでボディを捨てて人間に寄生した。元々は一つの生命体で細胞分裂を繰り返しながら自己増殖する本能しか持たなかったが、人間の脳に寄生した事で地球で効率的経済的に増殖本能を発揮できるシステムを築き上げる事が出来た。
ナノサイバティック社を乗っ取ってシャイナー05を売りさばき、シャイナー05を摂取した人間と同調適合し、適合しない人間は処罰していった。
ナノサイバティック社の地下に新たなボディを作り、全国に散っていた仲間達を再結集して行動を開始する。
小型のペジネラを吐き出して攻撃するがセブンXのアイスラッガーで薙ぎ払われ、最後は投擲されたアイスラッガーを受け止めるもそのまま蹴りで押し込まれ、エメリウム光線で止めを刺された。
戦いが終わった後、シャイナー05は回収されたが回収されそこなった存在もいた。

 

物語
ミイラ化して変死する事件が続発し、被害者全員がシャイナー05を購入していた事が判明する。
ジンとケイはDEUSから潜入捜査を専門とするアンダーカバー・エスを紹介される。

 

感想
DREAM」でエージェントの協力者として登場したエスが潜入捜査を専門とするアンダーカバーとして再登場。ケイの説明によるとエージェントの中でも過激且つ武闘派との事。それを印象付ける為か今回のエスは妙に攻撃的。

 

巷で評判のケミ・メディックであるシャイナー05。医療的効果を持つ機能性科学商品として生命科学企業ナノサイバティック社が独自に開発したもので、脳の活動分野を飛躍的に拡大させると言う効能を謳っていて、購入者の大半が桁違いの成功を手にしていた。しかし、その正体はペジネラの細胞で、エイリアンを体内に取り込む事で脳の機能を向上させていたのだった。
今回のテーマは薬害かな。又、ろくに成分を確かめずに話題の商品に飛びついてしまう事の恐ろしさも示していそう。

 

エスによるとエイリアンの為の地球人擬態マニュアルがあるとの事。
古いマニュアルを参考にしたエイリアンは言動も古いと言うのが面白い。
時々、言動が滅茶苦茶不自然な宇宙人が出てくるが、おそらくそれは参考にしたマニュアルの出来が悪かったんだろうな。(それかマニュアルが良くても十分に読み込めなかったか)

 

ナノサイバティック社で繰り広げられたアクションがスピーディーで良い出来だったし、セブンXとペジネラの戦いも色々な仕掛けがあって飽きない作りになっていた。ヒーロー作品で大人向けを掲げると戦闘シーンが短く地味になりがちだが、ヒーロー達の活躍は大事な要素の一つなのでやっぱり力を入れて描いてほしい。

 

シャイナー05のサンプルすり替えの犯人がケイではなくジンと言うのが意外で面白かった。
ラストシーンは回収されそこなったシャイナー05を子供が飲もうとする場面。不安を煽るラストシーンは『SEVEN X』らしいと言えるが、個人的にはサンプルすり替えの件で怒るエスとビビるジンから『Another day comes』のカッコ良い入りに行ってほしかったw