「Episode6 TRAVELER」
『ULTRASEVEN X』第6話
2007年11月9日放送(第6話)
脚本 小林雄次
監督 梶研吾
光基動生命体光の塊
推定年齢2万歳以上の生物が進化に進化を重ねた結果に辿り着いた究極の形とも言われる存在。
数百万年前に故郷の星を失い、世代交代を繰り返しながら宇宙を旅していった。仲間達の命も尽きて自分一人になると生物のいる星を見付けては格好の器を探し出して同化していった。地球ではタカオに同化し、その後、再び宇宙の深淵を目指した果て無い旅へと向かっていった。
物語
「その男の人生は決して輝いているとは言えなかった……」。
ジンが想いを馳せる一人の男性。彼の数奇な運命とは……?
感想
社会に適応できない人間の顛末と言う「CODE NAME“R”」と同じテーマであるが今回は結末が真逆なハッピーエンドになっているのが特徴。
ゲストの人生を語った番外編かと思いきや記憶を失う前のジンの姿が描かれ、恋人の存在が明らかになり、さらには「AQUA PROJECT」と言う新たなキーワードが提示される等、メインのストーリーもかなり進められた。
今回は記憶を失う前のジンが見られる貴重な話となっている。タカオと一緒に映画の台詞を叫ぶ場面は今のジンでは見られないテンション。どちらかと言うと、この頃のジンはケイに近いキャラかな?
光の塊の年齢は2万歳以上。「2万歳」と言う言葉を聞いて初代マンを思い出した。光の生命体と人間が同化すると言う設定からもウルトラマンをモデルに作られたキャラクターかもしれない。
そう考えると全てを捨てて光の塊と同化して地球を去ったタカオはジャックやエースやゼットと同化して地球を去った郷秀樹や北斗星司やナツカワ・ハルキに通じる存在なのかもしれない。(ただし、タカオは現実からの逃避を目的としていたのに対して郷達は現実を守る事を目的としていたと言う違いはあるが)
ジンとエレアが会話している時の繰り返されるズームや妙に距離が近いケイとエス等、今回は演出がなんか不思議と言うか妙だった。
「ここから先の宇宙にどんな惑星があって、どんな危険が待ち受けているのか、それは分からない。だけど! この命が続く限り、宇宙の深淵を目指す勇気と探究心! それこそが知的生命として最も根源的な欲求なんじゃないのか!」。