帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「もっとも臭い島」

「もっとも臭い島」
ネオ・ウルトラQ』第6話
2013年2月16日放送(第6話)
脚本 いながききよたか
監督 田口清隆

 

悪臭怪獣セーデガン
身長 9.3m
体重 93t
太平洋の孤島に住んでいた怪獣。巨大に膨れた鼻が特徴的。知能が高く人間の言葉を理解できる。分泌される体液は悪臭を放つが時が経つと芳香に変化する。
島に漂着した優希を助けるが、その存在を危険視した自衛隊によって殲滅させられてしまった。

 

物語
太平洋の孤島に流れ着いた優希はセーデガンと名乗る怪獣に助けられる。
セーデガンは酷い悪臭を放っていたが街に戻った優希はその匂いが芳香に変わっている事に気付く。

 

感想
「匂い」は画面を通して視聴者に届ける事が出来ないが今回はそれを逆手に取っている。
セーデガンの悪臭は時が経てば芳香に変わると言う設定だが実は最初から芳香だったと考えても面白い話。
街に戻った優希はセーデガンの匂いが実は芳香だった事に気付き、世の女性達はその匂いに群がるが、漁師や自衛隊と言った男性達はセーデガンの匂いを有毒ガスとしか感じられない。女と男は根本的に違う存在なんだなぁと感じる。

 

南海の孤島を舞台にした怪獣と女性の話と言えば『キング・コング』を思い出す。
キング・コング』の時代では怪獣と人間の間に交流が生まれるのは難しかったが、友好的な怪獣も増えた現代ではその交流も不自然ではなくなってきた。悪臭を放つと言う生理的嫌悪の壁も超えてのセーデガンと優希の交流が良かった。バイタリティ溢れ怪獣にも物怖じしない優希のキャラが実に面白かった。
因みにセーデガンの体液から作られた香水は「悲しい恋の香水」と言う曰くが付けられていた。セーデガンと優希の間に恋愛感情はあったのだろうか……?

 

久し振りに着ぐるみの怪獣が登場する話。
南海の孤島に怪獣が出ると言うシチュエーションや自衛隊の描写が多いのも昔懐かしい怪獣作品の定番と言える。
『Q』の派生作品として『星の伝説』『Q倶楽部』『Qdf』『ネオ・Q』とあるがこういう怪獣作品らしい話をもう少し増やしてほしかった。

 

ラストはセーデガンと同じように鼻が巨大に膨れた優希の姿が映されて終わり。
設定的にはセーデガンの体液を原液で浴びたからと考えられる。ひょっとしたら、セーデガンも元は人間で、優希もいずれは完全な怪獣になるのかもしれない。
一方でこの場面は「香水を身に付けている女性は男性から見たらセーデガンと同じように悪臭を放っている」と言う表現にも見える。
あと、『マタンゴ』を思い出した。