アンリ隊員の話なのだが、舞台は演習場から変わらず、途中でアンリ隊員の家族が出る事も無く、あくまで「ドルゴと言う怪獣をどうするのか」と言う話に絞っていたのは怪獣をメインに据えている『ブレーザー』らしいと思った。
アンリの友達のミズホは「動物の声が聞ける」と言う驚きの設定だったが、その辺りを殆ど掘り下げなかったのも驚きだった。『ブレーザー』はドルゴみたいな守り神やミズホみたいな人以外の存在と関われる人間がいるお伽噺的な世界なのかもしれない。
最初に『ブレーザー』の設定を聞いた時はガチガチのSF作品になるのかなと思ったが、緩いけれど仕事は的確にこなす隊員達や怪獣の伝承が多く残されているとかウルトラマンや怪獣が面白い動きをするとか実は『タロウ』に近い作風となった。
今回の話はドルゴがメインでそのドルゴが現れる原因となったのはアースガロンの新装備の実験となっている。『ブレーザー』はウルトラマンに関する描写を削って怪獣や防衛軍の描写に回している感じになっている。だからと言ってブレーザーの影が薄いかと言ったらそんな事は無く、登場時間が短くて喋る事は無くても一つの話につき最低一つは特徴的な動きを見せているのでちゃんと印象に残っている。
落下しながらの変身が良いね。
これはこれまでの手順が色々必要だったニュージェネレーションシリーズの変身では難しかったかも。
『ブレーザー』はスパイラルバレードをどのように使うのか毎回工夫がされているが変身シーンのシチュエーションを毎回変えるもありかなと思った。
『ブレーザー』はかなり異色な作品になるのかなと思ったが今のところそういうところは第1話くらいだった。田口監督メイン作品で『X』と『オーブ』があるけれど、『オーブ』の流れをくんだのが『ジード』以降のニュージェネレーションシリーズで、『X』の流れをくんだのが『ブレーザー』と言う感じかな。