帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「侵略のオーロラ」

「侵略のオーロラ」
ウルトラマンブレーザー』第6話

 

第1話の頃は『シン・ゴジラ』のような路線だった『ブレーザー』だが話が進むたびに色々な方に向かっていって今回の話ではヤスノブ隊員が機械に名前を付けて人格があるように接する場面が出てきた。巨大ロボットのアースガロンも自分の意思を持っているようなところがあったし、人格のある機械が出てくる作品があるスーパー戦隊に近い感じを受けた。

 

一方でラストシーンのヤスノブ隊員は自分を助けてくれたアースガロンに人格がある事に最初は否定的だった。今回の話の冒頭でヤスノブ隊員は他の隊員からのお願いを断れないところが描かれていたので、ひょっとしたら彼は人格がある人間相手だと断ったりする事が出来ないので、洗濯機のような人格が無い機械を相手に愚痴を言ってストレスを解消していたのかもしれない。そう考えるとカナン星人が「愚痴を聞かされる機械もたまったもんじゃないよ」と言ったのも理解できる。

 

『セブン』以来の再登場となったカナン星人はオリジナルのキャラクターを上手く令和風にアレンジさせたと思う。
故郷の星が滅びたと言う設定がありながら同情できない感じに仕上げてちゃんと倒す事が出来るキャラクターになっているのはヒーロー作品として上手いバランスだなぁと感じた。

 

『セブン』の「蒸発都市」で「ビル街が心を持ったら蒸発したくなる」と言う話があったが、正直言うとこの話を見た時は「『セブン』だから事件の原因は宇宙人でしょ」と思ったし実際そうだった。まさかその55年後に本当に「宇宙人の侵略計画」をしながら「物が心を持つ」をやっちゃう話が出てくるとは思わなかった。

 

ヤスノブ隊員はあの筋肉があるのなら銃を使わないで直接殴った方がカナン星人に勝てると思いました。(坂本監督ならやっていたかもしれない)