「一体何年ぶりだ?」と言いたくなる子供が主役のお話。
怪獣の存在が特別チームに知られると「事件」になってしまうが、今回の子供達と小さいガヴァドンのやりとりは「事件」ではない「ちょっと不思議な日常」となっていた。自分の世代としては藤子不二雄作品に近いかな。
パパ、息子の運動会が終わった事に気付いていなかったはまずいだろう…。そりゃ子供も「家族サービスするより休んだら?」と考えるよ。
今回は大人の顔色を伺っていたジュンの子供らしい部分が出た話。こうして見るとやっぱりジュンは序盤から準レギュラーで出して彼の変化を『ブレーザー』の一つの軸にしても面白かったかも。ゲントの父親としての面が描けるし。
ガヴァドンが絵を食べたり絵に戻る場面が凄い。
ウルトラシリーズの特撮はウルトラマンと怪獣の戦いや防衛軍のメカに力が入れられているがこういうのも特撮の一つの形である事が分かる。
ブレーザー、一体何分戦っていたんだろう?
今回の話を見てふと思ったのだが、過去の実相寺監督回のようなウルトラマンを批判したり否定したりする話を作りたいけれど今の光の国のウルトラマン達でそれを描くのは難しくなったので他のウルトラマンと全く関係が無いブレーザーを使う事でウルトラマン批判や否定の話をやっているのかな。
そう言えば東映の不思議コメディシリーズも随分前に終了してしまったし、こういう「子供達の世界で起こる不思議な話を取り上げた作品」ってすっかり無くなってしまったなぁ。玩具の関係でアイテムを次々に出せないこういう形の作品は今はもう難しいのかもしれないけれど、やっぱりこういうのをまた見てみたいなぁ。
ちょっと気になっているのだが、今回の話でもジュンの父親への評価って実は良くなっていないんだよね。そしてブレーザーへの評価はドンドン下がっていく。この状態でジュンにゲントがブレーザーである事が知られたらヤバい事になりそう…。