帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「そびえ立つ恐怖」

「そびえ立つ恐怖」
ウルトラマンブレーザー』第18話

 

人々が外出する時にマスクをしている光景からイルーゴガスと言う架空のガスの話でありながら現実の新型コロナウイルスの話をイメージさせる内容。

 

SKaRDのイルーゴの調査が途中で中止される。
ゲントの「理由を聞いてもよろしいですか?」に対するハルノ参謀長の「理由なんてどうでもいい」と言う答えで、今回の調査中止は表に出せない理由である事が分かる。と言うのもSKaRDに調査中止を命令する時に上層部が表向きの言い訳を全く考えていないとは思えない。おそらくハルノ参謀長はその用意された理由=言い訳は「どうでもよいもの」で本当の理由は公表出来ないとゲントに伝えたのだと思われる。

 

「ファースト・ウェイブ」のバザンガと「セカンド・ウェイブ」のゲバルガと他の宇宙怪獣には違いがあるらしく、そこは「V99」が大きく関わっているらしい。
ここまでの流れだと人間が怪獣を生み出してしまった辺りになるかな。数多くの作品で使われる設定だがウルトラシリーズではそれをメインに扱った作品はまだ無かったと思う。(宇宙人が作り出したならあったが)
ただ、劇中の地球人の科学力で宇宙怪獣を作り出したり呼び寄せたり出来るとは思えないので、裏で暗躍している宇宙人や異次元人がいるのか、それとも『シン・ウルトラマン』のように遙か昔に地球に生物兵器である怪獣が置かれていてそれをメフィラスではなく地球人が目覚めさせたと言う展開かな。

 

イルーゴは頭だけ地上に出た姿が特徴があって良かった。
出来ればゲバルガ系に変身しないで頭だけの状態で最後までやってほしかったがこの辺りは隠された設定がありそうなので現時点では保留。

 

遂に敵を倒したアースガロン。作戦提案までするとは凄いな、アーくん。
ふと思ったのだが、従来のウルトラシリーズは怪獣が出現したら防衛軍が出動して、怪獣との戦いの中で手に入れた情報を元に防衛チームが作戦を展開して勝利すると言うパターンがあるのだが、『ブレーザー』は隊長であるゲントが途中でブレーザーに変身してしまうので、その戦いの中で防衛チームが作戦を提案してウルトラマンを援護すると言うのがちょっと難しいのかな。
SKaRD全員が自分の考えと意見を持って作戦も提案するんだけれど、従来の作品にあった「この作戦で大丈夫かな?」に対する隊長の「大丈夫だ。行け」と言う作戦の全責任を背負って決断を下せる存在がいないと言うのは結構大きい気がする。
他の作品でも隊長が不在になると途端にチームが機能しなくなる話があるが、『ブレーザー』は同じ状況だけれどSKaRDのメンバーなのでチームとしてギリギリ機能していると言う感じがする。なので、終盤にこのギリギリのラインを超える事態が起きた時がちょっと怖い。(このまま「主人公がウルトラマンに変身している間は隊長不在だけれどチームは上手く回っています」で最後までやっておしまいとはならない感じがする)

 

あっさり終わった家族バレ。
う~ん……。主人公が家族を持っていると言う設定はもっと色々活かせると思うんだけれどなぁ。
ただ、妻も子もゲントが防衛軍所属なのは知っているので所属部署が違ったでそこまで色々問題は起きないかな。問題が起きるとしたらやはりウルトラマンである事がバレた時か。この地球でウルトラマンと一体化したと言う事は普通の人間ではなくなったと言う意味合いが強そうなので、さすがに色々と状況が変わりそう。