帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「過去の瞬き」

「過去の瞬き」
ウルトラマンアーク』第14話
2024年10月12日放送(第14話)
脚本 継田淳
監督 辻本貴則

 

宇宙獣ザディーメ
身長 66m
体重 6万t
イードの指示で動く怪獣。
空間を切り裂いて現れ、姿を消して移動する。
攻撃エネルギーを吸収する四次元超立方体「テセラクトーン」を使う。
アークファイナライズでテセラクトーンを破壊されると一時退却した。

 

物語
石堂が丹生谷班長から「オニキス」に関する新たな情報を得る中、モノホーンがディゲロス案件と同じように高周波を発し始める。
そして遂にアークがユウマに全てを話す時が来る。

 

感想
今回からオープニング曲が2番に変わり、エンディング曲がARCANA PROJECTの『ミチカケ』に変わっている。『ミチカケ』のちょっと切ない感じの歌詞がウルトラシリーズらしくて好き。

 

これまで名前は出ていた丹生谷班長が遂に登場。
何か裏がありそうな雰囲気だったが、よく見ると普通に情報を持ってきただけで、部下の石堂さんに「気を抜くなよ」と忠告する良い上司であった。
何故かリフティングをしていたがお世辞にも上手いとは言えなかった。ひょっとしたら「丹生谷班長(防衛隊)は丸いもの(サッカーボールやオニキス)を上手く扱う事が出来ない」と言う意味だったりするのかな?

 

丹生谷班長の劇中での出番は実は今回のみ。
リフティングの場面等、他の上司キャラとはちょっと違った雰囲気を持っていたので、もっと出番を増やしてほしかった。

 

モノホーンを調査する時に石堂さんがモノゲロス案件の犠牲者であるユウマを気遣う場面がある。
劇中では石堂さんがユウマの過去を知る場面は描かれていないが「石堂シュウの日記」では石堂さんがユウマの過去をいつ知ったのかが書かれている。

 

今回の話で遂にアークの正体が判明する。
アークの本名は「ルティオン」。
地球での呼び名と本当の名前が違うウルトラマンは珍しいが、本来は地球とは違う星の出身なので地球人が付けた名前とは別の名前を持っていても不思議ではない。
ウルトラマン達が地球とは違う星の出身である事を考えたら、今回明かされたアークの本名「ルティオン」のように、ウルトラマン達の本名は地球の言葉の法則に当てはまらないものの方が自然だと思う。

 

ルティオンの銀河は恒星ソニアが膨張した為に全ての星が焼き尽くされてしまう危機に陥っていた。そこで滅亡を回避する為に星々の指導者が知恵を出し合い、その中の一人であるゼ・ズーは自分が開発した「ゼ・ズー ゲート」の使用を提案する。
太陽の異変によって星が滅亡の危機に陥るのはM78星雲光の国と同じ。光の国の場合は太陽のエネルギーが失われてしまったので新たな太陽を作る事で解決したが、ルティオン達の銀河は太陽のエネルギーが増大してしまったので、そのエネルギーをどのように処理するかと言う話になっている。
「太陽のエネルギーが増大した」と言う点ではルティオン達の銀河は光の国よりカスケード光線が強すぎたアブソリューティアンのザ・キングダムの方が近いかもしれない。アブソリューティアンは故郷を離れて光の国への移住を考えるが、ゼ・ズー達は移住は考えないであくまで故郷の状況を変えようとしている。

 

ゼ・ズー ゲートは人工的なワームホールで、恒星ソニアの過剰エネルギーを別の銀河に放出する事で問題を解決しようとしたが、放出地点にあった地球が一瞬で燃え尽きてしまう事になり、見知らぬ星でも犠牲には出来ないと指導者達はゼ・ズーの計画を止める事にする。
自分達が滅亡の危機に瀕しているのに見知らぬ星の人達の事を考えられる指導者達が凄い。こういう展開だと上の人達は自分達以外を切り捨てる方向に行きそうなのだが、この辺りは悪人が少ない『アーク』らしいと言えるかもしれない。
ところでゼ・ズー ゲートの放出地点を何も無い空間やブラックホール等に変更する事は出来なかったのかな? 指導者達もゼ・ズー ゲートでエネルギーを別の銀河に放出する事までは否定していないので、放出地点に生命がいなければ両者の対立は回避できたと思うのだが……。

 

ルティオンが地球にやって来た理由が「見知らぬ星の人でも犠牲には出来ない」だったとしたら、地球に来てユウマの両親を犠牲にしてしまったのはルティオンにとって痛恨の極みだっただろうなぁ……。

 

アークが映画館でユウマに見せた映像はアークの想像力で作られたものだったのかな?

 

今回の話で「ルティオンの銀河を救うか地球を救うか」と言う二者択一の問題が出てくるが、これは「ホムガーは出産の際に爆発するので人間はその土地を離れないといけない」として「ホムガーと人間のどちらを優先するか」となった「満月の応え」に近いところがある。

 

『アーク』ではアークが背後からユウマを守るように包み込んで変身しているが今回は逆にユウマがアークを包み込むように助けて変身している。
このように変身シーン一つでユウマとアークの関係性を示せるのが良い。
今回は他にもユウマとアークが同じ大きさになっていたり、映画館で並んで座っていたりと二人が対等の関係である事を示す場面がいくつかあった。

 

今回登場したザディーメのデザインは水上桜さんが担当している。
ゼ・ズーが送り込んだモノゲロスとディゲロスは初代ゼットンを思わせるところがあったが、今回登場したザディーメは二代目ゼットンを思わせるところがあった。

 

アークのキューブやザディーメのテセラクトーンを見るとルティオン達の銀河では立方体に何か特別な意味があるのかなと感じる。

 

imagination.m-78.jp