「アーク協力要請」
『ウルトラマンアーク』第18話
2024年11月16日放送(第18話)
脚本 足木淳一郎
監督 武居正能
甲虫怪獣タガヌラー
身長 60m
体重 5万t
次元の裂け目を通って『アーク』の地球に次々と送り込まれてくるが、SKIPが解析したザンギルの刃の波動を元に防衛隊が作り上げた音響兵器によって実体化させられ、最後はアークによって全て倒された。
宇宙甲殻怪獣バザンガ
身長 51m
体重 2万6千t
アークと地球人が次元の裂け目に干渉するのを阻止する為に現れた。
防衛隊の音響兵器で実体化させられる。
ルーナアーマー相手に空中戦で敗れ、最後はアークファイナライズで倒された。
冥府闇将軍獣ヘルナラク
身長 67m
体重 測定不能
次元の裂け目を通って『アーク』の地球に現れようとしたがアークによって『ブレーザー』の地球に押し戻される。
名前の由来は「ヘル(地獄)」と「奈落」かな。
23式特殊戦術機甲獣アースガロン(Mod.2)
身長 50m
体重 2万7千t
ヘルナラクを押し戻して次元の裂け目の向こう側に行ったユウマが目撃した怪獣型ロボット。
物語
大規模攻勢を打ち破られたヘルナラクはアークや地球人達の疲弊を狙うようになる。
ザンギルから話を聞いた「違う次元のウルトラマン」に思いを馳せるユウマ。
一方、シュウはアークのギャラクシーアーマーの能力に着目する。
感想
最初は一度に大量のタガヌラーを送っていたが、それが打ち倒されると今度は少数を継続的に送り込むようになったヘルナラク。
アークに限らずウルトラマン達はエネルギー消費が激しくて活動時間が限られているので長期戦を仕掛けられるとかなり厄介。
前回の「斬鬼流星剣」でザンギルがヘルナラクを「闇将軍」と呼んだのは彼が時代劇好きだったからと思われたが今回の話で実際にヘルナラクには「闇将軍」と呼ばれるだけの知能がある事が判明する。
一度に何体も怪獣が現れる状況が10日も続いたら、さすがのウルトラマンも疲労が隠せなくなってくる。
最終章でアークが弱体化していたのはゼ・ズーの策略であったが、今回のヘルナラクとの戦いでの消耗も影響していそう。
アークがギャラクシーアーマーでワームホールと同様の性質を持つオニキシウム粒子を自在に制御している事を突き止めた防衛隊とSKIPはアークに協力してもらってオニキシウム粒子で次元の裂け目に干渉しようと考える。
そもそも次元の裂け目が出来たのはザディーメの能力のせいなので、実は今回のブレーザー編の始まりと終わりは「さまよえる未来」の結果が大きく関係していると言える。
ユピーはネット販売のインチキ商材で宇宙語を習ったらしい。
ユピーなら正規のルートで宇宙語に関する情報を入手できそうなのだが、この辺りも防衛隊に情報統制されているのかな?
「遠くの君へ」にあった「SKIPの会話に聞き耳を立てるアーク」が単なるちょっとおかしいシーンではなくて「アークは地球人の言葉を理解できる」の伏線になっていたのは上手かった。
アークに作戦を伝える文章を考える事になったユウマだが出来上がった文章はなんともヘンテコなものに……。
シュウさんは宇宙科学局と作戦を詰めないといけないし、リンさんとユピーは怪獣の声帯パルス発生装置を作らないといけないし、伴所長は関係機関との交渉があるので、ユウマ以外に担当できる人がいなかったのは分かるけれど、作品序盤での無口なユウマを見ていると、彼に未知の存在との会話を担当させるのは無理があったかも。おまけに今回は「実は自分自身にメッセージを送る」と言う非常にややこしい状況だったし。
ウルトラマンに変身する時のユウマのアリバイ作りがなんとも苦しい。
調査活動がメインのSKIP所属だと「怪獣に戦闘機を落とされて救助が来るまでの間に変身する」が使えないので「怪獣災害時に行方不明になる状況」が作りにくい。SKIPは住民の避難誘導等はしているが避難が完了してしまうとユウマが一人で怪獣の近くに行く理由が無くなってしまう。
バザンガが出る前にアークが防衛隊が用意した収束装置に向けてオニキシウム粒子を放とうとしていたが確かアークアーマーはカラータイマーが赤く点滅した時に纏う事が出来る設定だったはず。オニキシウム粒子自体はギャラクシーアーマーを装着していなくても放つ事が出来るのかな?
バザンガが出現した為、アークはギャラクシーアーマーを使って収束装置にオニキシウム粒子をチャージしながらワームホールで体の一部をバザンガの前に出して戦いを始める。
ギャラクシーアーマーのワームホールはこういう使い方が出来るのかと感心した。
一度見せた能力の応用となると『アーク』はウルトラシリーズの中でも一つ抜けている。
計画を阻止する為にバザンガがアークを襲撃するが、それに対してSKIPは直接手が出せない。
前回の「斬鬼流星剣」で「SKIPは調査メインのチームなので「出撃するが怪獣を倒せない」と言う場面が無い」と書いたが、戦力が無いので今回の話のようにウルトラマンが大変な状況になっても「戦闘機等を出撃させてウルトラマンを助ける」と言う活躍場面が作れないと言うデメリットがある。(それこそSKaRDだったらアースガロンでバザンガを押さえ込んでアークを援護する事が出来た)
ヘルナラクの肩書きが「冥府闇将軍獣」だったのに驚いた。
「闇将軍」とか「怪獣幕府」とかザンギルが時代劇の影響でそう呼んでいただけだと思っていた。
ブレーザー編は全部で4話あるが、最初に『アーク』の世界にいてもおかしくない地球怪獣のモグージョンが登場して、次にブレーザーやゲント隊長の存在を知っているザンギルが登場して、その次に『ブレーザー』を代表するキャラクターであるアースガロンが登場して、いよいよ最後に満を持してブレーザー本人が登場すると言う流れになっている。
『ブレーザー』のテーマの一つに「コミュニケーション」があったが、ブレーザー編である今回の話もコミュニケーションに力が入れられた内容となっていた。