「霧降山の伝説」
『ウルトラマンオメガ』第8話
2025年8月23日放送(第8話)
脚本 中野貴雄
監督 市野龍一
破壊獣モンスアーガー
身長 65m
体重 6万8千t
霧降山の隠れ里に閉じ込められていた怪獣。
太平風土記には「空より降りたる天魔・悪牙(あが)」と記されていた。
口や手から炎を発する。
弱点である頭のてっぺんをガードしているがトライガロンクローのトライガロンクレッセントで破壊され、最後はトライガロンクロークロススラッシュで全身を切り裂かれて倒された。
物語
大学の超常現象研究サークル「ゴーストライダーズ」からの依頼を受けてアユ姉達は霧降山を調査する事になる。
果たして霧降山の秘密とは……?
感想
今回のゲストであるゴーストライダーズは人物のキャラ付けや身に付けている装備等は大学の趣味のサークルみたいな感じだったが、使っている技術はAIにホログラムに空中波動固定装置とかなりレベルの高いもので驚いた。
今回のみの登場であったが後に作られる怪特隊に参加しても活躍出来たと思われる。
ニュージェネレーションシリーズでお馴染みの「太平風土記」が登場。ここに記されている「伝説の巨人ダイダラボッチ」がオメガの正体ではないかと言う話が出てくる。
『オメガ』は古代の伝承をモチーフにしているものがいくつかあり、メテオカイジュウもレキネスが青龍、トライガロンが白虎、ヴァルジェネスが朱雀、ガメドンが玄武の四神モチーフとなっている。
ゴーストライダーズが作った異次元ゲートにオメガ達が吸い込まれそうになる展開が笑える。身長45m体重3万tのトライガロンが踏みとどまれず、身長65m体重6万8千tのモンスアーガーが無抵抗に吸い込まれるって、どれだけ強力なエネルギーなんだよw
異次元ゲートにオメガ達が何度も吸い込まれる展開はギャグではあるが、「コウセイはメテオカイジュウを二体同時に扱えない」「トライガロンにも武器モードがある」と重要な設定が明らかになるきっかけにもなっている。
謎の少年がいる石塚が霧降山の隠れ里への出入り口となっているので実はゴーストライダーズの部分はまるごとカットしても展開に支障が無い。むしろ、カットして謎の少年の正体を掘り下げた方が話としてまとまった可能性がある。だが、今回はゴーストライダーズの行動にあまり意味が無かった事に意味があったのだと思われる。
ゴーストライダーズの言動に対してアユ姉は「科学を遊びに使うな!」と怒るがコウセイは「一つの事に熱くなれるのは幸せだ」と羨んでいる。アユ姉が「やるべき事をやる」と社会的意義に基づいて行動するところがあるのに対してコウセイは「やりたい事をやる」と自分の気持ちに基づいて行動したいと願っているところがある。
コウセイのやりたい事がなんなのかこの時点ではまだ決まっていなかったが、たとえ意味が無くても何かに熱くなれるゴーストライダーズを羨む事でコウセイのやりたい事の方向性が見えてきた話であった。
「ゴーストライダーズとすぐに打ち解けるソラト」「振り回されながらもゴーストライダーズのような生き方を羨ましいと感じるコウセイ」「ゴーストライダーズの無責任なノリをしっかりと注意するアユ姉」とゴーストライダーズとの接し方で主人公3人のキャラクターを見せていた。
『オメガ』はソラトとコウセイのドラマを描くのに注力していて二人の人物描写は満足出来るものとなっているのだが、その分、ソラトとコウセイ以外の描写がちょっと雑に感じるところがある。
今回の話だと謎の少年の正体は明かされず、隠れ里に世界各地の色々なものが集まっていた事についてはスルーされ、ゴーストライダーズは騒がしいだけで終わってしまい、隠れ里に迷い込んだアユ姉に何かドラマがあるのかと思ったら特に無かったりと面白くなりそうな要素がいくつもあったのに掘り下げられずに終わってしまった。
「カゼになる」のオオカミ君が視聴者からヘイトをもらうだけのキャラになっていたりと『オメガ』は色々と勿体ないなと感じるところがある。