帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズとゴジラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「守る者たち」

「守る者たち」
『ウルトラマンオメガ』第15話
2025年10月18日放送(第15話)
脚本 根元歳三
監督 武居正能

 

殲滅創世体ゾヴァラス
身長 68m
体重 4万6千t
ゲネス人によって作られた。
ゲネス人を復活させる為にオメガを倒して地球を第二のゲネスにしようとした。
かつて月面でオメガと戦っていて、オメガが記憶を失う原因となった。
洗脳波動で怪獣を支配下に置く事が出来、月面での戦いでヴァルジェネスを支配下に置いたが、カラスの鳴き声と同じ周波数が苦手でNDFの「ヤタノ作戦」でヴァルジェネスを洗脳から解放されると形勢を逆転され、最後はヴァルジェネスハルバードのヴァルジェネスハルバードアドランズで倒された。

 

物語
自分が記憶を失うきっかけとなった月面での戦いを思い出したソラト。
NDFはサユキからの提案を受けてゾヴァラスに対して「ヤタノ作戦」を展開する。
果たしてソラトとコウセイはヴァルジェネスをゾヴァラスから解放する事が出来るのか!?

 

感想
遂に第1話の冒頭でオメガが戦っていた相手が明らかになり、レキネスもトライガロンも前回から登場したヴァルジェネスもオメガの仲間だった事が確定する。さらにラストシーンでは以前から話題に上っていた怪獣対策チームの「怪特隊」が始動する等、『オメガ』の転換点となった話。

 

ゾヴァラスを作ったゲネス人の故郷ゲネス星は既に滅んでいて、ゲネス人とゾヴァラスは地球人を滅ぼしてゲネスの文明を蘇らせて地球を第二の故郷にしようとしていた。
ゾヴァラスは『初代マン』のゼットンがモチーフになっているがゲネス人の設定は『初代マン』のバルタン星人をモチーフにしていると思われる。バルタン星人が登場した『初代マン』の「侵略者を撃て」は『初代マン』の制作第1話なので、ゲネス人とゾヴァラスは『初代マン』の最初と最後の敵がモチーフになっていると考える事が出来る。

 

ソラトが明かした話を信じるサユキ。
ソラトの話をサユキが信じた理由が「ソラト達の人柄を信じて……」ではなくて「ソラトの話を信じられる客観的な証拠があった」としたのは前回の「オメガ抹殺指令」でサユキがオメガを信じられる客観的な証拠を求めていたのを踏まえていて良かった。

 

客観的な証拠を求めるサユキがゾヴァラスは雲越山に現れるだろうと言うソラトの勘を信じる展開は意外だったが、一個人の勘を頼りにNDFも加わる大がかりな作戦が展開されるとは考えられないので、おそらくサユキはソラト=オメガである事を考慮して判断したと思われる。

 

「俺、実はやりたい事とかもう本当はどうでも良いんだ。皆の事をずっと見ていたい。幸せでいてほしい。もちろん、コウセイも。だから、俺は俺の出来る事をやる」からこれまでの話に登場したゲスト達をソラトに好意的だった人物だけでなくオメガに否定的だったオオカミ君まで含めて「皆の事をずっと見ていたい。幸せでいてほしい」と言い切ったソラトの器の大きさに感動した。これこそまさにウルトラマンと言える名場面であった。

 

トライガロンの跳躍力とレキネスの念動力を組み合わせて上空高くにいるヴァルジェネスに辿り着くコウセイ。
第1話の「宇宙人がやって来た」で印象に強く残る場面となった「ソラト=オメガは空高く飛ぶ事が出来る」を思い出しながら今回の話の「コウセイも空高く飛ぶ事が出来る」の場面を見るとグッと込み上げてくるものがある。
これまでの作品でも特別チームの戦闘機や宇宙船を使って人間もウルトラマンと同じように空を飛ぶ事が出来るとした話があったが『オメガ』ではメテオカイジュウを使って人間コウセイもソラト=オメガと同じように空を飛ぶ事が出来るとした。

 

洗脳波動でメテオカイジュウのヴァルジェネスを支配下に置いたゾヴァラスは「悪のオメガ」とも言える存在であった。
オメガとゾヴァラスはどちらもメテオカイジュウを使役していて、オメガはオメガスラッガーをゾヴァラスは腕から伸ばした鉤爪を武器とし、両者とも強力な破壊光線を持っているなど対の関係になっていたが、既にゲネス人が滅んでいて孤立無援であるゾヴァラスに対してオメガはコウセイにアユ姉にサユキにNDFと頼れる仲間達がいて、最後はオメガを助ける地球人達の存在が勝敗が決する事となった。

 

ヴァルジェネスの能力は火・水・風・土の四大元素を操ると言うもので、水と火を合わせて水蒸気爆発を起こしたりと複数の元素を同時に使う事も可能となっている。
メテオカイジュウはレキネスが「二足歩行」「念動力」「剣」、トライガロンが「四足歩行」「機動力」「爪」、ヴァルジェネスが「鳥型」「四大元素」「斧」と三体のデザインや能力が被らないようにされている。

 

サユキ「やってくれると思ってたぁ。ウルトラマンならねぇ」、
コウセイ「ウルトラマン?」、
サユキ「巨人、オメガの事。私はずぅっとそう呼んでいたの」、
ソラト「ウルトラマン……オメガ」。
そう言えば『オメガ』はこの時まで劇中で「ウルトラマン」と言う言葉が使われていなかったのか。ウルトラマンシリーズで「ウルトラマン」と言う言葉を中盤まで使わなかった作品は(セブン関係の作品を除けば)今回が初になるのかな? ウルトラマンシリーズが始まってから『オメガ』で約60年になるが、パターン破りの話はまだまだ作れるのだなぁ。

上手く説明出来ないのだが今回の本編シーンは全体的にちょっと引きの絵になっていて従来のウルトラシリーズとはちょっと違った雰囲気に仕上がっていた感じがする。

 

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