帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「無敵のママ」

「無敵のママ ー憑依宇宙人サーペント星人ー
ウルトラマンメビウス』第39話
2007年1月13日放送(第39話)
脚本 朱川湊人
監督・特技監督 小中和哉

 

憑依宇宙人サーペント星人
身長 158cm~48m
体重 48kg~2万4千t
「偉大なる計画」を遂行する為にM9球状星雲からやって来た宇宙人で、計画の邪魔になるGUYSを壊滅させようとした。
体組織の90%以上が純度の高い水分で構成されているナメクジのような生き物で、大気中の水分を絶え間無く取り込む事で破壊された部位を瞬時に再生させる事が出来る。
複数の仲間が集まって巨人に変身する。巨大化するとデザインが変わる。人間大の時は腕に付けられた装置から、巨大化すると腕そのものから光弾を発する。
リーダー格は交通事故で命を落としたGUYS食堂に勤める日ノ出サユリの体を乗っ取ってフェニックスネストのメインシステムを破壊しようとした。空間転移装置で仲間を呼び寄せるが、逆にサユリに体を逆に乗っ取られてしまった。残りの仲間は巨人に変身するがCREW GUYSが撒いた金属火災用消火弾(塩化ナトリウム)を浴びて体組織が破壊されたところをメビュームブレードで粉々に斬り砕かれた。

 

物語
GUYS最強の食堂おばちゃん・日ノ出サユリは道に飛び出した子供を庇って車に撥ねられてしまう。
生死の境を彷徨うサユリの前に現れたのはサーペント星人だった。

 

感想
日の出サユリのキャラクターが全てと言っても過言ではない話。「宇宙人に乗っ取られた女性」と言うシリアスになりそうな題材を最強の食堂のおばちゃんを出す事でひっくり返したアイディアに脱帽。
食堂のおばちゃんがサーペント星人の体を逆に乗っ取って宇宙人をバッタバッタと倒していく流れは拍手喝采! こういう見た目のインパクトが大きい話も特撮作品らしいと言えるが、ここまではっちゃけた話は意外と少ないかもしれない。

 

日ノ出サユリの6人の子供の名前はフジオ、タカコ、ナスミチ、オウギ、モクヒコ、ツルコとなっていて、初夢に見ると縁起が良いと言われているものが元ネタになっている。
因みに初夢に見ると縁起が良いとされているのは「一富士二鷹三茄子」で、四以降は「扇」「煙草」「座頭」となっている。これを見ると「ツルコ」は「鶴」ではなくて「座頭」の「頭がツルツルしている」から名付けられたと考えられる。本人が気付いたらグレないか心配である。

 

「大いなる計画の礎となるのなら我が身は滅びようとも構わない」と豪語するサーペント星人。明言されていないがエンペラ軍団の尖兵だったと考えられる。
サーペント星人は空間転移装置で大勢の仲間をフェニックスネストに招き入れた。当時のウルトラシリーズでは一つの話に大勢の宇宙人が登場する事はあまり無いが、やはり一つの星を侵略するのならこれくらいの戦力は欲しいところ。

 

サーペント星人と日ノ出サユリの関係はウルトラマンに近いものがあり、同化シーンでは『帰マン』第1話「怪獣総進撃」の場面を再現すると言う遊びもあった。
今回の話は他にも歴代ウルトラシリーズを連想させる小ネタがあって見ていて楽しい話になっている。

 

サーペント星人の正体がナメクジのようなもので塩が弱点だと判明する。リュウはガンフェニックスに塩なんか積んでいないと言うが、テッペイは金属火災用消火弾の主成分は塩化ナトリウム、つまりは塩として、サーペント星人を撃破する事に成功する。
おそらく『T』のZATならそのまま巨大な家庭用の食塩が出ていたと思う。

 

いずれ消えるが、しばらくは宇宙人パワーが使える事になった日ノ出サユリは日常生活でそれを活用する。
道に飛び出す子供を助け、迫って来た車を片手で持ち上げ、「道に急に飛び出したら駄目だよ。皆も車には気を付けるんだよ」と言ってシュワッチ!と飛び立つ。
今回の話だからこそ許される素敵なオチだった。