「STAGE2 不滅の魔鎧装」
『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』第2話
2008年8月22日発売
脚本 赤星政尚
監督・特技監督 佐野智樹
ウルトラマンキング
身長 58m
体重 5万6千t
地球でも伝説と化しているウルトラマン。
アーマードダークネスの攻撃からリュウを救い、アーマードダークネスの中に捕らわれているヒカリの救出作戦の準備を進める。
暗黒魔鎧装アーマードダークネス
身長 62m
体重 3万9千t
エンペラ星人の配下が宇宙警備隊との全面戦争に備えて作った生きた鎧装。エンペラ星人亡き後は着装者を求めて宇宙を放浪していた。
エンペラ星人の宇宙船であるダークネスフィアもエンペラ星人亡き後は地球の周回軌道を回っていて、アーマードダークネスがダークネスフィアに辿り着いてエネルギーを供給した事でダークネスフィアも再起動し、その影響で地球各地の怪獣出現率が急激に上昇した。
ダークネストライデントからレゾリューム光線を撃てる。
アーマードダークネスは追って来たヒカリを新たな着装者にして体を奪ったが、その後、リュウと一体化して復活したヒカリによって内部から破壊されてしまった。一度破壊されてもすぐに再生したが、最後はメビウスフェニックスブレイブのメビュームナイトシュートで倒された。
その後、残ったダークネスフィアもヒカリによって光の国に運ばれ、聖なる炎で燃やし尽くされた。
宇宙凶険怪獣ケルビム
身長 44m
体重 4万4千t
新世代CREW GUYSとミクラスの前に敗れる。
円盤生物ロベルガー
身長 55m
体重 1万9千t
新世代CREW GUYSとウィンダムの前に敗れる。
今までのロベルガーの強さを知っていると、ウルトラマンの助け無しで新世代CREW GUYSが勝ったのに驚く。
マケット怪獣ミクラス
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万t
新世代CREW GUYSと一緒にケルビムと戦い、勝利を収める。
マケット怪獣ファイヤーウィンダム
身長 ミクロ~40m
体重 0~1万1千t
新世代CREW GUYSと一緒にロベルガーと戦い、勝利を収める。
物語
アーマードダークネスの攻撃からリュウを救ったのは伝説の超人キングであった。
アーマードダークネスの中にヒカリが捕らわれている事を知ったCREW GUYSはヒカリの救出作戦を展開する。
感想
いきなりドアップで登場するキングに驚く。自分が地球でも伝説化している事にまんざらでもない様子。
「あなたが助けてくれたんですか」とあのリュウさんが敬語を使ったのに驚いた。
アーマードダークネスは宇宙警備隊との全面戦争に備えて作り出された生きた鎧装でダークネスフィアはエンペラ星人が乗り捨てた宇宙船。
エンペラ星人本人は死んだが、その遺産とも言うものが残っていて、その後も宇宙各地で事件を引き起こす事になる。
アーマードダークネスの内部に捕らわれたヒカリ。このままだと新たな着装者として完全に支配されてしまうらしい。アーブギアといい、つくづく厄介な鎧と縁がある。
キングに助けられたリュウはミライとカナタの所に帰還。
カナタはお守りが自分の命を助けてくれたと言う。
そこにかつてのCREW GUYSを乗せてガンフェニックスが到着。久し振りに全員集合する事になる。
偉大な先輩の登場に気後れするカナタであったが、リュウは「あいつらに遠慮なんかしてどうする? お前は……現役なんだぜ」と声をかける。TVシリーズのリュウは誰彼構わず強気な態度で接していたが、それは遠慮しないようにしようと必死に気を張った結果だったかもしれない。
カナタの夢が「GUYSに入って地球の為に戦う事」と聞いたリュウは一つ諭す。
「夢ってそんな簡単に叶っちまうほど、ちっぽけなものか? 俺は、いや、俺だけじゃない。ジョージも、マリナも、テッペイも、コノミだって。GUYSを辞めてそれぞれの道に戻ったからって自分の夢を叶えたなんて思っちゃいない。今はその先を、もっと遠くを目指して戦ってる。俺達も行こうぜ、そこに」。
本当にリュウは大人になったなぁ。
リュウの「GUYS! Sally Go!」に「G・I・G!」と答えるかつての仲間達。
ミライはメビウスに変身してアーマードダークネスを抑え、先程開いた額の傷からリュウがアーマードダークネスの内部に飛び込もうとする。
しかし、アーマードダークネスも黙っておらず、ダークネストライデントを駆使して妨害してくる。その攻撃にカナタは諦めそうになるが、リュウの言葉を思い出して「僕も諦める事が一番苦手になりました!」と言って突撃。
ヒカリが内部からアーマードダークネスを抑えているうちにリュウが飛び込み、リュウと一体化して復活したヒカリは内部からアーマードダークネスを吹き飛ばすのだった。
アーマードダークネスの内部に飛び込むリュウの姿は『マックス』の「つかみとれ! 未来」でマックスを甦らせようとしたカイトを思い出す。
バラバラに吹き飛ばされたアーマードダークネスだったがすぐに復活。ダークネストライデントからレゾリューム光線を撃とうとしたその時、メビウスブレスとナイトブレスとミライが皆にあげたお守りが輝き、皆が合体したメビウスフェニックスブレイブへと変身した。
メビウスの反応を見るにフェニックスブレイブへの変身は自由に出来ず、変身のきっかけは本人達ですら分からないようだ。
ダークネスフィアの内部ではウルトラマンの光線は無力化されてしまうのでメビウスフェニックスブレイブは格闘や剣術で応戦。手に入れたダークネスブロードでアーマードダークネスを一刀両断すると、メビュームナイトシュートで爆破するのだった。
アーマードダークネスを倒し、ヒカリは残された力でダークネスフィアを光の国へと運ぶ。
「メビウス。リュウを、GUYSを頼む」と言う声はヒカリであると同時にセリザワ隊長の声でもあった。
そしてメビウスはテレポーテーションを使って皆を連れてダークネスフィアから脱出。
ここで一人だけ残されかけたテッペイに笑う。どうしてメビウスはテッペイだけ遅れて回収したんだろう? ひょっとして、うっかり?
無事に帰還した皆。それをサコミズ総監達が出迎える。戦いが終わったミライは光の国に帰還しようとするが、そこにウルトラサインが表示される。
「休暇、貰えちゃいました」と言うミライ。こんな軽いノリで地球滞在が決まってしまうのも『メビウス』ならでは。これでミライはTVシリーズでは果たせなかったCREW GUYSの皆のそれぞれの道を見る事が出来た。
この休暇の許可を誰が出したのか気になる。宇宙警備隊の隊長であるゾフィーかメビウスの教官であるタロウのどちらかかな?
空に輝くウルトラの星の事をリュウから聞いたカナタは自分の新たな夢を決める。
カナタ「決めた! 僕はあの星を目指します!」、
リュウ「頑張れよ、ハルザキ」、
カナタ「ハイ!」。
こうしてまた新たな世代へと物語は引き継がれていくのであった……。
今回の話は佐野監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。
この後、佐野監督は東海テレビ制作のローカルヒーロー作品『黄金鯱伝説グランスピアー』の監督を務めている。