帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「V3から来た男」

「V3から来た男」
ウルトラセブン』制作第13話
1967年12月24日放送(第13話)
脚本 市川森一
監督 鈴木俊継
特殊技術 高野宏一

 

宇宙鳥人アイロス星人
身長 ミクロ~30m
体重 0~1万3千t
宇宙ステーションV3の防衛網を破って地球に侵入した。
燃料を切らしたので拉致したフルハシ隊員とアマギ隊員の影を地球防衛軍基地に送り込むが失敗し、今度は人質と引き替えにキリヤマ隊長から燃料の提供を受けた。
キリヤマ隊長との約束を破って戦闘を開始するが、巨大化した個体はウルトラセブンに倒され、円盤もキリヤマ隊長とクラタ隊長に倒された。
巨大化した個体は口から光弾を吐き、エメリウム光線アイスラッガーも通用しない強豪だったがワイドショットで倒された。
名前の由来は古代アテナイ三大悲劇詩人の一人「アイスキュロス」から。

 

物語
謎の円盤によって宇宙ステーションV3から出撃したステーションホークが全滅させられる。
唯一生き残ったクラタ隊長はキリヤマ隊長の友人だった。

感想
キリヤマ隊長の士官学校以来の友人である宇宙ステーションV3のクラタ隊長が登場。隊長と同格の存在が出て、意見の対立を経て最後は見事な連携で勝利を収めると言う展開が燃える。
クラタ隊長は人気があるが、そのキャラクターを引き継ぐような人物は意外と少ない。

 

生還したクラタ隊長がマナベ参謀と再会する場面では二人の靴を見せる事で最前線で戦うクラタ隊長と基地に残るマナベ参謀を対比させていた。この靴の対比やクラタ隊長の「また一人で戻りました。今度は月へでも放り出しますか?」と言う台詞から二人のドラマが色々と想像できる。
これらを見ていると二人は仲が悪そうに思えるが、キリヤマ隊長を心配して無断出撃しようとするクラタ隊長の前にマナベ参謀が現れて「キリヤマを守ってもらいたい。奴は良い友人を持って幸せだ」と鍵を渡す場面で二人の絆が分かる。

 

今回の話はマナベ参謀が良い味を出しているがソガ隊員も良かった。クラタ隊長とのやりとりを見ていると、ソガ隊員もクラタ隊長との付き合いが色々とあったように思える。それを踏まえて「史上最大の侵略 後編」でのダンを巡るクラタ隊長とソガ隊員の対立を見るのも面白い。

 

ノンマルトの使者」のイメージが強いからか、キリヤマ隊長は強硬派だと思われがちだが今回のクラタ隊長との対立を見ていると実は穏健派である事が分かる。

 

ダンによると、アイロス星人が送り込んだフルハシ隊員とアマギ隊員の影は目が人間と違うらしい。
アイロス星人はフルハシ隊員とアマギ隊員の影を使って地球防衛軍基地から固形燃料を盗もうとしていたので、ひょっとしたら、二人の影の目をカメラにしてアイロス星人は円盤から遠くの様子を見ていたのかもしれない。

 

今回登場した怪獣がアイロス星人であるとされているが、円盤から出されたカプセルが爆発して登場するのを見ると、実は怪獣とアイロス星人は別の存在で、今回登場した怪獣はアイロス星人の配下で、アイロス星人自身は姿を現していなかったとも考えられる。

 

爆風の中でのウルトラセブンへの変身、最強光線ワイドショットの登場、キリヤマ隊長とクラタ隊長によるウルトラホーク1号と3号の連係と戦闘が面白い話だった。

 

今回もアンヌ隊員の出番が無いのだが今回はあまり気にならなかった。

 

今回の話は市川森一さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。

 

 

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