帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ひとりぼっちの地球人」

「ひとりぼっちの地球人」
ウルトラセブン』制作第29話
1968年4月21日放送(第29話)
脚本 市川森一
監督 満田かずほ
特殊技術 高野宏一

 

宇宙スパイプロテ星人
身長 170cm~46m
体重 100kg~1万2千t
京南大学の丹羽教授として助手の一の宮と共に科学衛星を打ち上げた。表向きは観測衛星だが実はスパイ衛星で地球防衛軍の戦略資料を収めていた。
指や目から怪光線を撃つ。姿を消したり分身したり抜け殻を残したりして相手を騙す。
電送移動機が二人同時に再生不可能だった為、一の宮と共に宇宙を彷徨う事になった。科学衛星はウルトラセブンに取り戻され、宇宙船はウルトラホーク2号に破壊された。
名前の由来はギリシア神話の神「プロメテウス」から。

 

物語
京南大学の丹羽教授が打ち上げた科学観測衛星が地球防衛軍で問題になる。果たして丹羽教授と一の宮の秘密とは?

 

感想
婚約者の事を喋りたくてウズウズしているソガ隊員。唯一、異性関係の話が無いアマギ隊員は実に機嫌が悪い。「サイボーグ作戦」に登場した野川隊員がソガ隊員の事をどんな顔で見ているのか気になる。

 

ソガ隊員の婚約者である南部冴子さん。一の宮を連れ出す場面がスパイ作品のようであった。意外とノリノリで演じるのが面白い。
メガネを掛けて丹羽教授に近付くソガ隊員もスパイ作品のようだったし、以前にも書いたが『ウルトラセブン』はスパイ作品の雰囲気が強い。

 

一の宮が言った「宇宙人と言えばすぐ侵略者か」は『ウルトラセブン』のメインテーマを突いた言葉であった。結局、プロテ星人は侵略者であったが侵略者ではない宇宙人ももちろんいる。ウルトラセブンと言う宇宙人が……。

 

丹羽教授は静かな語り口が逆に凄みと底知れ無さを感じた。自分は『ドラゴンボール』の世代なのでフリーザのように丁寧に話す敵の方が強さを感じる。

 

大学が戦いの舞台なのは珍しい。
ウルトラセブンとプロテ星人の登場に稲光が被さる演出が最高に格好良い!

 

プロテ星人も意味無く巨大化するが、それはウルトラセブンの目を欺く為だったと言うのが見事であった。

 

自分は当時の状況をあまりよく知らないのだが、この頃、北朝鮮等の国が地上の楽園のように宣伝されていた時期があったらしい。一の宮が自分の住んでいる地球を嫌悪してプロテ星に旅立とうとしたのも東西冷戦の影響で作られたのかな。

 

「地球を捨てたい地球人」や「宇宙人と言えばすぐ侵略者か?」と言った要素は後に『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣使いと少年」で再び取り上げられる事となり、こちらでは今回の話で崩しかけた「地球人=善、宇宙人=悪」と言う図式を完全に崩した。

 

 

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