帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラマンA』

ウルトラマンA
1972年4月7日~1973年3月30日放送

 

「銀河連邦の一員たるを示すウルトラリングを今お前達に与えた。そのリングの光る時、お前達は私の与えた大いなる力を知るだろう」

 

第2期ウルトラシリーズ第2弾。
第2次怪獣ブームや『仮面ライダー』のヒットによる変身ブームによってヒーロー作品が次々と作られる中、それらの影響を受けて、これまでのウルトラシリーズには無かった新しい設定が盛り込まれる事となった。
最初に市川森一さんの『ウルトラハンター』、上原正三さんの『ウルトラファイター』、田口成光さんの『ウルトラV』と言う三つの企画書が作られ、それらを整理して「男女合体変身」、「異次元人ヤプール」、「超獣」の設定を持つ『ウルトラA』が誕生した。その後、商標の問題で作品名が『ウルトラマンA』に変更され、以降のウルトラシリーズの作品名が「ウルトラマン◯◯◯」となる事となった。その結果、「ウルトラセブン」が「ウルトラマンセブン」と間違えられる事にもなってしまった。
ウルトラ兄弟」の設定を本格的に打ち出し、現在まで続く壮大な「ウルトラマン・オムニバース」の本格的な始まりとなった作品と言える。

 

ウルトラマンエース(武内正治 声・納谷悟朗
身長 40m
体重 4万5千t
M78星雲ウルトラの星からやって来たウルトラ兄弟5番目の弟。
アメリ第7艦隊に匹敵する戦闘力を持つ。
ベロクロンによって死亡・負傷した北斗星司と南夕子に銀河連邦の一員たるを示すウルトラリングを与え、異次元人ヤプールヤプールが作った超獣と戦う。
戦いではメタリウム光線の他に数多くの光線技を使用。特にギロチン系の光線技を得意としている。
最後はヤプールの作戦に嵌められるものの、子供達に優しさを失わないよう願い地球を去った。

 

TAC
ベロクロンとの戦いで全滅した地球防衛軍に代わって設立された組織でTerrible-monster Attacking Crewの略称。別称は「超獣攻撃隊」。
ニューヨーク(後に南太平洋上に移転)に本部があり世界各地に支部を持つ。極東支部富士五湖近くの地下にある。
「脱出!」が得意で、かなりの数の戦闘機を撃墜されたが隊員の死亡者数は0であった。

北斗星高峰圭二
20歳。誕生日は7月7日。血液型はB型。広島県出身で元はパン屋の運転手。白いスカーフがトレードマーク。
ベロクロンの襲撃で一度は命を落とすが、エースが与えた大いなる力によって生き返り、夕子と一緒にTACに入隊する。
夕子とウルトラリングを合わせる事でエースに合体変身する。夕子が月に帰ると単独でエースに変身するようになった。
最後は子供達の優しさを失わせない為に二度と人間に戻れない事を承知で皆の前にエースに変身した。

南夕子星光子
19歳。誕生日は7月7日。血液型はO型。元は広島県に住む看護婦。黄色いスカーフがトレードマーク。
ベロクロンの襲撃時にエースから大いなる力を与えられ、星司と一緒にTACに入隊する。星司とウルトラリングを合わせる事でエースに合体変身する。
実は月星人で、かつて月を滅ぼしたルナチクスを倒すと月再建の為に地球を去った。その後も月から星司と地球を見守る。

竜五郎瑳川哲朗
35歳。TACの隊長。常に冷静に状況を判断する。若い隊員達を精神的にフォローする事が多く、「隊長」と言うより「先生」や「父親」と言った感じが強い。
独身でアパートに一人暮らし。故郷に姉と甥がいる。

山中一郎(沖田駿一)
25歳。TACのサブリーダー的存在で常に「ぶったるんどるぞ!」と檄を飛ばしている。タックガンを二丁同時に扱う。
超常現象に対して否定的な見方をしているので星司と対立する事が多いが、自分の非は素直に認めて謝る事が出来る。
婚約者のマヤをメトロン星人Jrに殺された。

今野勉(山元正明)
24歳。一応、ロケット工学のオーソリティらしいが力自慢の部分しか発揮されなかった。
住職の息子らしく「南無阿弥陀仏」が口癖。

吉村公三(佐野光洋)
20歳。宇宙生物の権威でTACの生き字引。常に地道に情報を分析して結論を導き出す。
岡山県出身で父親は13年前に死亡している。ギターが趣味。

美川のり子西恵子
20歳。主に通信を担当しているが爆弾のスペシャリストでもあり携帯型の爆弾を所有している。
男運がとにかく悪い。

梶洋一(中山克己)
24歳。兵器開発部門の研究員。兵器を開発する傍ら、ヤプールや超獣が起こした超常現象の分析も進める。
ヤプールとの決戦では異次元突入装置を完成させている。

 

梅津家
梅津ダン(梅津昭典)
父親をギタギタンガに殺されるが「負けるもんか!」と強く思った時にウルトラの星が見えるようになる。その後、星司と知り合って「ウルトラ6番目の弟」を名乗るようになった。
最初は勇気と無謀を勘違いしていたが、やがて真の勇気に気付いて人間的に成長していった。

梅津香代子(宮野リエ)
ダンの姉。数々の辛い目に遭いながらも決して弱音を吐かない。自分の境遇からか、困っている人を放っておけない。

 

ナレーション岸田森

 

主題歌ウルトラマンエース