『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(第2期)』
2024年1月27日~6月22日放送
構成・脚本 足木淳一郎
演出 中山剛平
『ニュージェネレーションスターズ』の第2期。
これからは「クロニクル」ではなくて「ニュージェネレーションスターズ」と言うタイトルでやっていくのかなと思っていたら、なんと1期に登場したエディオムがマウンテンガリバーⅡ-Ⅴになって再登場して、単にタイトルを続けて使ったのではなくて物語の面でもガッツリと繋げられている事が判明して驚いた。
今回の登場キャラは『デッカー』のショーに登場したマウンテンガリバーⅡ-Ⅴ、『トリガー』のイグニス、『Z』のユカとなっている。
『ブレーザー』はあまり他の作品とは関わらせない方針であった為か本作でも関連キャラクターが登場する事は無くてエピソード紹介もユカ達の知らないところで行われた。
『ブレーザー』らしいとも言えるが様々な作品を関連付けて繋げていくのが再編集番組の面白さでもあったのでユカ達が『ブレーザー』の話を知る事は無いし何かのテーマを設けて『ブレーザー』と他の作品を関連付けて紹介する事も無いと言うのは勿体なかったと思う。
最終回でユカは他の作品に関する記憶を消しているので、最後に記憶を消すのならユカがSKaRDのアースガロンを知ったり、SKaRDの隊員が他の作品について色々見聞きしても良かったと思う。ヤスノブ隊員やアンリ隊員は他の作品のロボットや怪獣を見て面白いリアクションを取ってくれたと思うので残念。
これまでの再編集番組はゼロを始めとするウルトラマン達が過去の作品を紹介したり解説したりする事が多かったのだが今回は人間であるユカが『Z』以外の作品で何があったのか教えてもらう形になっている。ストレイジの隊員であるユカがヘビクラ隊長の過去を知るところは本編では難しい再編集番組ならではであった。他にもウルトラマンの変身シーンを見て驚いたりウルトラ6兄弟の事がよく分からなかったりと人間であるユカを主人公にした事でこれまでの再編集番組には無かった展開が色々と見られた。
今回は『Z』の後日談となっていてセブンガーの強化について色々考えられる事となった。
放送開始前は宇宙人や怪獣に興味津々なユカが主人公なのでユカが他の作品のキャラクターと関わったらどういう反応を見せるのか楽しみだったのだが放送が開始されると進まないセブンガーの強化プランと兵器の光と闇でユカが苦悩する事になって意外と重くて辛い雰囲気となった。兵器の強化に関する問題は昭和の頃から語られているウルトラシリーズらしいテーマではあるのだが個人的にはもう少し明るく楽しい雰囲気を保ってほしかったところはある。
主題歌はvoyagerとオオタ・ユカの『ULTRA PRIDE』となっている。
「黒木ひかり」ではなくて「オオタ・ユカ」になっているが今回はユカが歌っていると言う設定なのかな。