帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「東京サイレント作戦」

「東京サイレント作戦」
ウルトラマン80』制作第7話
1980年5月14日放送(第7話)
脚本 田口成光
監督 深沢清澄
特撮監督 高野宏一

 

騒音怪獣ノイズラー
身長 60m
体重 4万t
音をエネルギー源にしていて、アルプス上空で超音速旅客機を、東京で新幹線を襲撃した。音でも周波数や音質によって好みがあるらしく、エレキギターがお気に入りで、80のカラータイマー音が最も嫌い。
目から光線を撃つ。何故かレーダーには反応しない。
東京サイレント作戦によって音を絶たれ、大人しくなったところを80に宇宙に連れ帰された。「連れ帰る」と言う表現から本来は宇宙にいたようだ。
名前の由来は「ノイズ(騒音)」かな。

 

物語
音をエネルギー源とする怪獣ノイズラーが東京に出現。
UGMは東京全域の音をシャットアウトする東京サイレント作戦を実行するが……。

 

感想
今回は『A』の「この超獣10,000ホーン?」の『80』版と言える話になっている。

 

ウルトラシリーズでは超音速旅客機はろくな目に遭わない……。

 

地域からの苦情に自ら対応する校長先生と教頭先生。相変わらずいいコンビだ。
生徒と一緒にバンド活動をする矢的先生。矢的先生が言うには集中力や持続力に欠けていた生徒達がバンドの練習は毎日4時間も続けられた。これは学校の授業にも反映させられるとの事。さすがの教頭先生もそこの部分は認めた。
矢的先生は近所に一軒ずつ許可を取ってからバンドの練習を始めたらしいが、やっぱり苦情が来てしまった。

 

オオヤマキャップの必死の説得で実現した東京全域の機能を停止させる東京サイレント作戦。
音が止められていく様子を細かに描写していたのが良かった。
しかし、消防署からの緊急車両出動の要請、駅にいる群衆からの運行再開を望む声、さらにソビエト連邦からの圧力を受けてしまう。特別チームの作戦に外国から圧力が加えられると言うのはこれまでのウルトラシリーズにはあまり見られなかった展開だった。

 

音の無い気球による至近距離からの攻撃。ダイナミックショットを撃つのはタジマ隊員の役目。こんな大役を任されるとは、おそらくUGMで一番射撃が上手いのだろう。

 

空き地でバンドの練習に熱中するあまり東京サイレント作戦もノイズラー接近にも気付かなかった生徒達。
UGMももう少しキチンと確認してほしかった。それにしても、どうして警報を聞いていない人が毎回必ず出てしまうのだろうか……?
ハラダ隊員は生徒達が巻き添えになるのを覚悟でノイズラーを攻撃。危ないなぁ。

 

ゴジラVSデストロイア』のデストロイアを思わせるデザインのノイズラーだが、エレキギターの音で踊ったり、生徒達にエレキギターを弾くよう催促したり、80と相撲をとったりと意外とお茶目。この辺りは『T』の怪獣を思わせる。

 

事件解決後、バンドの練習用の場所を見付けたと言う矢的先生に対して生徒達は「学生の本分は勉強で遊びはその次」と言って家に帰って勉強を始める。
ノイズラーに襲われて反省したのだろうが、生徒達の急な変わりように矢的先生も「ちょっと出来すぎだな……」と呟く。
ウルトラシリーズは1話30分の中に怪獣や宇宙人が起こした事件の他に人間ドラマも盛り込まれているのだが、時間が限られている為か、今回のように人々が都合良く改心したり反省したりする話もある。

 

今回の話は田口さんのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。この後、田口さんは特撮を離れて子供向けドラマやアニメを中心に活動していった。

 

 

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