帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ある戦士の墓標」

「ある戦士の墓標」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第11話
2009年2月28日放送(第11話)
脚本 長谷川圭一
監督 村石宏實

 

原始怪鳥リトラ(S)
身長 15m
体重 1万t
ゴモラミクラスと共にキングジョーブラックの軍団と戦う。
アタック:1100 ディフェンス:800 スピード:1700 必殺技:ファイヤーストライク

 

カプセル怪獣ミクラス
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万t
ゴモラとリトラと共にキングジョーブラックの軍団と戦う。
アタック:900/0 ディフェンス:700 スピード:800 必殺技:ブル突進

 

火山怪鳥バードン
身長 62m
体重 3万3千t
怪獣ケムジラを餌にする凶暴な性格の古代怪鳥。硬いくちばしを使って相手を突き倒す。
リフレクト星人に操られてゴモラと戦うが超振動波で倒されてしまった。
アタック:1100 ディフェンス:700 スピード:900 必殺技:猛毒のくちばし

 

光波宇宙人リフレクト星人(RB)
身長 0~50m
体重 0~5万5千t
バードンを使うレイオニクス。バードンゴモラに倒されてしまった。

 

宇宙ロボットキングジョーブラック
身長 55m
体重 5万t
レイとZAPクルーの前に軍団で立ちはだかった。
ゴモラ、リトラ、ミクラスとの戦いで数を減らしていき、最後はスペースペンドラゴンのペダニウムランチャーで一掃された。
キングジョースカーレットが指揮機として一機だけ配備されている。
アタック:1200 ディフェンス:1400 スピード:400 必殺技:ペダニウムエアレイド

 

策略宇宙人ペダン星人
身長 2m
体重 50kg
最強のレイオニクスの力を使ってレイブラッド星人を倒し、そのまま全宇宙の覇権を握ろうとする。
しかし、ダイルの裏切りに遭い、最後はスペースペンドラゴンのペダニウムランチャーで戦力を失い、母船で未来へと逃走した。

 

物語
ダイルはレイに可能性を見い出しペダン星の未来を懸けようとする。
しかし、ペダン星のハーラン司令は最強のレイオニクスの力を自らの戦力に転用しようと暗躍。
ペダン星の未来を左右する戦いが今始まる!

 

感想
ダイルは「レイにはペダン星の科学力をも超える力を秘めている」と訴えるが、ハーラン司令は「ペダン星人の科学力の前にはレイブラッド星人も滅びる」と強気。それでも「レイには無限の可能性を感じる」と言うダイルに対し、ハーラン司令は「レイの真価を見定めるから連れて来い」と指示をする。
その指示を受けたダイルは「レイがハーラン司令に認められたら自分達は過去への干渉は止めてペダン星の復興に尽力する」とZAPに申し出る。罠の恐れもあったがレイは「俺はダイルを信じる」と言って付いて行く事に。

 

レイを目の前に見たハーラン司令は確かに特別な力を感じるとし、その力を最強の兵器としてペダン星の為に使おうとする。
実はダイルも知らなかったが、ペダン星司令部はレイオニクス抹殺計画に「レイオニクスを洗脳してその力を兵器として利用する」と言う修正案を検討していた。最強のレイオニクスであるレイを自分達の戦力にすればレイブラッド星人を倒して50年後の壊滅を回避できると考えたのだ。
因みに漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』で明かされたペダン星壊滅の真相はペダン星人がレイオニクスの力を利用しようとした事から始まっているので、この修正案は素晴らしいどころか同じ過ちを繰り返すものであった。

 

ハーラン司令の言葉にダイルは「この世界には力より大切なものがある」とかつてのハルナの言葉を引き合いに出し、「争いを起こせばまた新たな争いを招くだけです。その繰り返しです! その結果、ペダン星は……」と言いかけたところでハーラン司令に撃たれてしまう。
そう言えば、加藤さんが演じた『ネクサス』の石堀隊員は最終回「絆 ーネクサスー」で自分の裏切りを明かす瞬間に同僚の詩織隊員を撃っていた。ひょっとしたら、その因果応報かもしれない。

 

ダイルが撃たれたのを見てレイはゴモラを召還。そこにキングジョーブラックの軍団が現れ、レイはリトラとミクラスも投入。ゴモラ達によってキングジョーブラックは次々と倒されていくが、その都度に新しい個体が投入されていく。
あのキングジョーブラックが雑魚扱い。いつの間にか強さのインフレが凄い事になっている。

 

ZAPクルーがペダン星人に捕らえられている為、レイは全力を出し切れていなかった。それに気付いたダイルはレイは仲間達との絆で強くなったが、それが同時に弱点にもなった事を指摘し、その甘さが無ければ無敵だったのにと呟きつつ、ZAPクルーを助け出そうとする。そしてペダン星人の仲間達に撃たれながらも「俺は……、ペダン星の……、誇り高きハンター……。レイ、未来を、頼んだぞ……」と叫んでZAPクルーを助け出して力尽きる。
ダイルを演じた加藤さんは『ネクサス』で主人公を裏切る特別チーム隊員と言うウルトラシリーズにおいて前代未聞の役を演じた後、『メビウス』でも地球人とウルトラマンを裏切る役を演じたが、本作ではペダン星人を裏切る役を演じる事となった。

 

脱出に成功したZAPクルーはスペースペンドラゴンに乗って戦線復帰。かつて封印したペダニウムランチャーによってキングジョーブラックの軍団を一掃する!
結局は自分達の武器で自分達の軍団を失う事になるのは『セブン』にもあったウルトラシリーズ不変のテーマ。
ハーラン司令の「偉大なるペダンの科学力がたかが怪獣ごときに……!」と言う言葉にボスは「心を持たぬ科学は悪魔の力だ!」と返す。これは『セブン』の「空間X脱出」での「神なき知恵は知恵ある悪魔を作る事なり」を思い出させる。

 

ペダニウムランチャーによってキングジョーブラックの軍団は一掃。その時に破壊されたキングジョースカーレットの頭部が飛んできてハーラン司令は死亡。それを受けてペダン星の母船は惑星ハマーから撤退し未来へと逃走するのであった。
因みにキングジョースカーレットは漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』ではペダン星のドロシー艦長の愛機として登場している。
キングジョースカーレットの頭部がハーラン司令の野望に止めを刺したと言うのは意味深である。

 

本編が終わらない状態でエンディングに突入するのは久し振りの演出。夕焼けにキングジョーブラックの残骸が映し出される光景は『セブン』の「勇気ある戦い」を思い出させる。
ダイルの墓標にZAPクルーは「勇敢なる戦士へ……!」との言葉を掛ける。

 

ダイルがレイに感じた「特別な力」とはレイブラッド星人の定めた運命に縛られない可能性であるが、ハーランが感じた「特別な力」はあくまでその戦力にあった。おそらくレイとグランデの二人だけが辿り着いた第二覚醒の力を指しているのだと思う。

 

今回の話は村石監督の現時点でのウルトラシリーズ監督最終作となっている。

 

 

 

 

 

 

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