帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「孤高の戦士」

「孤高の戦士」
ウルトラマンギンガS』第3話
2014年7月29日放送(『新列伝』第57話)
脚本 三好昭央
監督 坂本浩一

 

分身宇宙人ガッツ星人ボルスト(SD)
身長 14cm~40m
体重 150g~1万t
邪魔者であるギンガとビクトリーを始末する為にエクセラーが用意したエージェント。
自らを「宇宙最強の戦士」と豪語し、それに見合った実力を秘めているが協調性が無いので作戦を乱す事も多い。

 

宇宙ロボットキングジョーカスタム(SD)
身長 14cm~55m
体重 150g~5万t
通常と違って右腕にペダニウムランチャーを装備している。
ボルストがモンスライブし、インペライザー軍団と共にギンガとビクトリーを追い詰めるが、ギンガストリウムのワイドショットで倒された。
戦いの後、スパークドールズはヒカルに回収され、ショウに渡された。

 

無双鉄神インペライザー(SD)
身長 14cm~60m
体重 150g~6万t
無数のチブロイドがモンスライブしていた。
数の多さでギンガとビクトリーを苦戦させたが、ギンガストリウムのスペシウム光線とストリウム光線で全滅させられた。

 

物語
ショウはヒカルが自分を助けた理由について考える。
一方、エクセラーはエージェントとしてガッツ星人ボルストを呼び寄せるが、ボルストとワンゼロの間に諍いが起きてしまう。
ボルスト指揮するインペライザーが雫が丘を破壊する中、傷を負ったヒカルの前にタロウのスパークドールズが現れる。

 

感想
ショウはヒカルが自分を助けた目的が分からず悩む。そんなショウを見たレピはショウがおいしそうに食べていたブイチョコウェハースを持って来たらショウは喜ぶと思ってまたもや地上へ。そんなレピとサクヤに対してショウは「邪魔をしないでくれ」と怒るがヒカルは「仲間思いのいい奴ら」とフォローする。それでもショウは「俺には共に戦う仲間なんて必要無い」と答える。

 

無数のチブロイドがモンスライブした事で雫が丘に大量のインペライザー軍団が……!
メビウス』での初登場時を思えば地獄絵図のような光景であるが、あれから数年、どんどん弱体化していくインペライザーであった……。

 

ヒカルはシュナイザーに乗ってアリサと一緒にパトロールに出るがインペライザー出現を見て駆け出して行ってしまい、いなくなったヒカルの代わりにゴウキが合流してアリサと一緒に住民の避難誘導を行う事に。
ヒカルのこの行動は重大な命令違反になりそうで、ヒカルはUPGに入隊しなかった方が自由に動けたように思える。
この後の話でもヒカルをUPG隊員として描きながらウルトラマンとしても描くのは難しかったのか、結構無理矢理な感じでヒカルとUPGを別行動にさせる事が多かった。

 

地上の人々の避難誘導をしているサクヤとレピにおじさんがチョコをあげる展開が不自然。カットされた場面があるように見えるがどうだったのだろう?

 

この第3話でヒカル&ギンガとショウ&ビクトリー、UPGとサクヤ&レピ、陣野隊長とキサラ女王&カムシンと言う構図が出来上がった感じ。

 

やはりUPGに戦闘機が無いのは戦力的に辛いかな。
チャージガンで攻撃するもインペライザー軍団の反撃を受け、それを守る為にギンガが盾になって苦戦する結果に……。
本作では特別チームの代わりにウルトラマンであるビクトリーがギンガを援護する形になっているのだが、その為にUPGの活躍が少なくなった感じがする。

 

インペライザー軍団との二度目の戦いではシュナウザーに連結すればチャージガンの威力が飛躍的に向上する事が描かれているが、この状態では車に乗って移動する事が出来ないので、戦闘機に乗っている時のように敵の反撃をかわす事が難しくなっている。

 

新たなエージェントとして登場したボルスト。ギンガシリーズのエージェントはキャラが濃いと言う伝統を引き継いでボルストもなかなか印象に残るキャラになっている。
あのガッツ星人が好戦的な脳筋になっていたのには驚いたが、それよりも驚いたのは声マネをすると言う謎の特技。
「そうか、分かったぞ! お前は今、こう言いたいんだろう? 「私はお前なんかに負けない!」と。俺様を見くびるな!」(ワンゼロの声マネをしながら)、
「ハッハッハ! 分かる、分かるぞー! 貴様は今、こう言いたいはずだ! 「こんな怪我さえ無ければ勝つ事が出来たのに!」とな。甘いわぁ!」(ヒカルの声マネをしながら)。
今までありそうで無かった特技で面白かった。

 

ボルストに向けてショウはビクトリーランサー・ガンモードでEXレッドキングのモンシューターを撃つ。前回は巨大なエレキングを弾き飛ばす威力を見せたが、今回は人間大のボルストはバリアーを展開してそれを防いだ。
単純な戦闘力ではボルストはやはり強い。その割にはワンゼロやチブロイドに戦いを任せて自分は口だけ挟んだりとやる気があるんだか無いんだがよく分からないところがある。後に明かされた能力を考えると、最初から全力で真面目に戦っていればギンガとビクトリーを倒せたと思えるのだが……。

 

今回のテーマは分かりやすく「仲間」。
敵であるエクセラー側は悪役らしく仲間意識が薄く、エクセラーは作戦に失敗したワンゼロに対して言い訳は聞かないと制裁を加え、それに対してワンゼロは不満を募らせる事に。そしてそれはインペライザー軍団を使いながらギンガにトドメをさせなかった事からワンゼロとボルストの対立に繋がってしまい、ボルストはワンゼロを機能停止にまで追い込んでしまう。
う~ん……。ワンゼロとボルストの間にちゃんとした連携が取れていたらギンガとビクトリーにも勝てただろうに……。

 

キングジョーカスタムとインペライザー軍団の出現にUPGも出撃するが、先程の戦いでダメージを負ったヒカルは待機になる。それでも怪我を押して出撃しようとするヒカルを友也が止める。
ヒカル「行かなきゃ! 仲間が戦うんだぞ! なのに何で俺は戦えないんだよ! 助けられないんだよ! なんで俺は仲間の為に何も出来ないんだよ!」、
友也「礼堂君……」。
「仲間」と言う言葉は『ギンガ』では主に友也が担っていたテーマ。『ギンガ』の「奪われたギンガスパーク」での友也の「仲間なら、もういますから」は名言であった。

 

ヒカルの「仲間」と言う言葉に呼応して「仲間ならここにもいるぞ」と言ってスパークドールズのタロウが出現。
「ヒカル。我々ウルトラ兄弟の意思を継ぐ者には素晴らしい仲間がいる。我々はどんな時も仲間と共に力を合わせて戦ってきた。だから、ヒカル、お前にもウルトラの仲間が付いている! 我々と一緒に戦うんだ!」。
そしてタロウのスパークドールズが光のエネルギーとなってヒカルに宿り、ストリウムブレスが誕生。それを見て友也も「そうですね。僕らには頼もしい仲間がいるんですよね」と語る。こうしてヒカルはギンガに変身。ダメージを負っていたので苦戦を強いられるが、それでもヒカルとギンガには敗北は無かった。
ヒカル「俺は負けない! 負けられないんだ! タロウ、今こそウルトラの仲間の力を見せてやろうぜ!」。
タロウ「今こそ一つになる時! ギンガに力を! ギンガストリウム!!」。
ヒカルはギンガスパークをストリウムブレスにセットしてタロウの力を発動させ、ギンガはギンガストリウムにパワーアップするのであった。
ヒカル「行くぜ! ウルトラ兄弟!」。
ギンガストリウムはストリウムブレスの中にあるタロウの力を発動させて変身している。と言う事は通常のギンガにタロウの力が上乗せされた、言わばウルトラマン二人分の力を備えている姿と見る事が出来る。
その後のウルトラ兄弟の必殺光線も過去の作品に比べて威力が増した演出がされているが、これもギンガと力が発動されたウルトラ兄弟の二人で光線を撃っていて通常よりも威力が倍増していると考える事が出来る。
ビクトリーがウルトラマンと怪獣の力を持つ者ならば、ギンガはウルトラマン二人分の力を持つ者になったと言える。
尚、『ギンガS』本編だけを見ると今回のタロウの登場が唐突に見えるが、これについては『新列伝』の第54話「ウルトラマンギンガS直前スペシャルパートⅡ(ウルトラマンビクトリー編)」で、ギンガから新たな戦いに関するイメージ映像を受け取ったタロウがヒカルを助ける為にウルトラ兄弟の力を持って地球に向かうエピソードがある。

 

キングジョーカスタムのスパークドールズを手に入れたヒカルはそれをショウに渡す。これでギンガはウルトラマンの力を、ビクトリーは怪獣の力を使うと言う住み分けが定まった。
ショウの「何故俺に渡す?」と言う疑問にヒカルは「きっと、お前の力になってくれると思ってな」と返す。
ショウ「また助けられたようだな」、
ヒカル「俺だって助けてもらった。俺には仲間がいる。アリサさんにゴウキさん、隊長に友也、そして皆がな。だから、ショウ、お前も一人じゃない。俺達が仲間だ」、
ショウ「仲間、か……」。
そう、ヒカルがショウを助けた事に深い理由があったわけではなかった。
ヒカルはショウの事を「仲間」だと思ったから助けたのだった。

 

今回の話は三好昭央さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。

 

 

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